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6号機(コンサートウクレレ2号)

←夏休みに入り少し仕事に余裕が出来たので前に書いたコンサートウクレレの制作に取りかかりました。
完成したのでレポートします。写真左が今回、右が前回制作のウクレレです。
サイズは見ればわかりますようにコンサートタイプで、2フレット分約4cm長くなっています。
フレットボードとボディトップの色が前回と違いますが、材料を変えてみました。v
今回はいろいろな木材を使用し、全部で6種類ぐらいになります。

→裏から見た図です。表の方はほぼ同じボディサイズですが、裏板はずいぶん形が違います。
原因は型枠で、もっと厚い枠を使えばこのようなことにはなりませんが、
ようするに表板との直角が出ていないのです。
前回表より裏の方がウエストが太くなってしまったので、今回気を付けていたのですが、反対に細くなってしまいました。
まあこれもアマチュアゆえのご愛敬ということで、笑って見過ごして下さい。v
裏板は前回と同じケヤキそれも同じ場所から取った材料を使っているのでそっくりです。
なかなかよい木目を出しています。今回ラッカー塗装をしておりません。v
3回ほどシーラーをスプレーしたのですが、木の手触りがなかなかよかったので、これ以上塗装はしないことにしました。

←ヘッドのアップです。
ヘッドの板は前回と同じホームセンターで買った厚さ11mmくらいの白木でカンウクレレを作った時の残りです。v
たぶん米シダだろうと思います。
ウッドバインディングに前回フレットボードに使用した重くて堅い(たぶん南洋材だと思う)友人からもらった木材を使っています。
ペグはヤフーオークションで仕入れた1500円のウクレレ用ペグです。普通にウクレレ用ペグを買うと4000円ぐらいします。
本当はギヤ式のペグがよいのですが、ウクレレ用のものは1万円以上します。
ナットにはフレットボードと同じ桜の木を使っています。桜は堅くて木目もよく、こういった工作にはとても良い材料です。
いつものように、0フレット仕様となっています。弦は前回3セット購入した弦です。
4cm長いのに同じ音程で調弦するため明るいカラカラした音になりました。

→ボディのアップですが、トップの板には杉の柾目板のブックマッチを使っています。
堅い南洋材と一緒にいただいた国内産の厚さ10mmくらいの杉板を、
普通の両刃のノコでゴシゴシ気長に半分にスライスしボンドで貼った物です。
一般によく使われるスプルースもたしか似たような種類の木材です。従って良い音がするのではと使ってみました。
結果はトップ板は関係ないかもしれませんが、
まあまあの音だと思います。前回書いたようにパーフリングとセルバインドを施してみました。
写真があまり詳しくないのでよくわかりませんがぼろぼろです。
バインド用の専用工具がほしい所です。なかなかいなかにいると材料や工具が簡単に手に入らないのがなやみです。
セルバインドはパーフリングとともに通信販売で買ったものです。
パーフリングのほうは1.5mmのセルのものに、ケヤキの1.5mmの板をサンドイッチにして、トップ板に埋め込みました。
ブリッジは桜の木の土台に南洋材を乗せて作っています。センターの位置は12フレットの2倍にプラス2mmしています。
オクターブの調整もちょっとやっています。音程はまあまあだと思います。

←ネック及びフレットボードです。v
ネック材はヘッドと同じくホームセンターで買った白木の角材ですが、前回使ったポプラの集合材とは違い木目がはっきりとしています。
ヘッドの板とも違う木材のようです、そのネック材に白のセルバインドを巻いた桜をはっています。
今回はフレットワイヤーも通販で買ったウクレレ用のものを使っています。そのセルにサイドポイントを埋め込んでいます。
このポイントも通販で仕入れました。
フレットのポイントには今までプラモデルの骨をよく使っていましたが、
サイドポイントはなかなかよい材料がありません。
今回はフレットのポイントはわざと入れませんでしたが、
デザイン的に入れた方がよいか入れない方がよいか、どちらがよいかわかりません。
演奏にはどちらか1つあれば支障はありません。

もう一度全体図です。ボデイサイドにはケヤキのしらた部分を使っています。v
木材では辺材であるしらたはあまり利用出来ない物が多いのですが、
ケヤキは心材より辺材の方が堅くて磨いたときのツヤもよいようです。
細かいところをじろじろ見るとあらだらけですが、こういうふうに写真で見るとなかなかよい出来です。
いつもソファーの上に2本並べて弾き比べてみてはえへへーとニヤつきながら眺めています。v
今日も2本置きっぱなしにしていたところ、前回作った方がラッカーで塗装してあるためソファーにくっついてしまいました。
これがラッカー塗装の欠点です。
ペグはやっぱりギヤ式が一番快適に調律できます。
中古のオンボロペグを付けているカンウクレレが一番調律がやりやすいです。
今度作るときは1500円で買ったスチールギターのペグがあるのでこれを使おうと考えています。
それともやっぱりミニギターくらいに格上げしてみようかなー、ペグが6弦用だし・・・考えるとわくわくしてきます。
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