解体工事が進み、廃材は次々と片付けられていった(09年12月7日)


解体作業が終わり、整地された敷地に「縄張り」がめぐらされた(09年12月16日)

2009
1212

【仮住まい】(ブログ)

◎解体、整地が終わった。もうすぐ基礎工事

 先月20日始まった自宅の解体、整地がほぼ終わった。解体で積み重なった山のような廃材は重機で手際よく片付けられ、これからは設計図にあわせた縄張りの後、暮れまでに基礎打ちを終える段取りになっている。そして新年の松が明けたら本体着工だ。1日毎に家らしい形を整える時がやってくる。
 昨年秋のリーマン・ショックで、我が家の建て替え計画も大幅にずれ込んでしまった。我が家もショックの直撃を受けたわけだが、ようやくここまでこぎつけたというのが実感である。春にまた引っ越しで忙しい思いをすることになるが、ダンボール箱に囲まれた今の不自由な仮住まい生活から開放されると思うと、少しばかり元気が湧いてくる。

 誰もが考えることだが、過ぎ行く時の速さである。昨年暮れから今年の新年のころを思い出すと、当時の状況では暗礁に乗り上げた建て替え計画は如何ともしがたく、半ばやけくそだった。そんなわけで「どうにもならない。時を待とう」と腹をくくったものだ。
 こんなときは誰が助けてくれるものでもない。じっと我慢をするしかない。モノは考えようだ。「わるーく」考えて落ち込んでいたところで救いの手が差し伸べられるわけではない。計画を延期せざるを得なくなったが、頭を切り替えることにした。延期したことで考えもしなかったような災難を避けられた、とプラス思考で考えることにした。それで、どうにか今日まで何とか来たような気がする。
 延期したことの「プラス」といえるのは、一例を挙げれば、部屋のレイアウトや床や壁、屋根などの用材を改めて見直し、より気に入ったものに替えることができたことである。多少建築費は上がってしまったが、それも納得できる変更だったので良かったと思っている。さらに、住宅メーカーとの話し合いが、前よりも中身の濃いやり取りができたことだ。中途半端な妥協はしないで、より前向きに話し合うことができたからだ。

 整地を終えた敷地に立つと、20数年前に右も左も分からないまま不動産仲介業者に頼み、マイホームを建てたころを思い出す。出来上がった家は納得いくものではなかった。ほとんど業者任せでやってしまったことを悔やんだが、後の祭りだった。
 そんな嫌な思い出のある家だっただけに、今度は同じ轍は踏むまいと準備しメーカーと折衝を重ねた。完成するまで安心はできないが、基礎工事から本体工事に最大の注意を払うつもりだ。大手メーカーだからといって、任せっきりは禁物だ。多くの専門業者が入れ替わり立ち代わり加わる住宅建設だから、責任の所在もはっきりさせなければいけない。メーカーには再三、この点を念押しし、間違いがないよう確認してもらった。
 素人目には分からない仕事の細かいところは、住宅関係の仕事をしている知人に協力を求め目配りしてもらうことにしている。
   
 (尾形)