最上川雨情
--五月雨をあつめて早し最上川--
「曽良旅日記」によると、芭蕉は6月3日、新庄から本合海に出て、船で最上川をくだった。
「奥の細道」では、「最上川のらんと、大石田と云う所に日和を待つ。・・・最上川はみちのくより出でて、山形を水上とす。ごてん・はやぶさなど云うおそろしき難所有り。果ては酒田の海に入る。左右山覆ひ、茂みの中に 船を下す。是に稲をつみたるをや、いな船といふならし。白糸の滝は青葉の隙々に落ちて、仙人堂に臨みて立つ。水みなぎって舟あやうし。」とある。
このように実際には雨が止んでから舟下りをしたらしいが、ここでは雨の中を舟下りしている様子として描いた。
水桜会展覧会(2013年9月14日〜18日、水戸)に出品
(909 mm x 727 mm, 2013)
""最上川"とは ?"
我が国三大急流の一。いま山形県の南境、飯豊山および吾妻火山群に源を発して北に流れ、米沢・山形・新庄の各盆地を灌漑、庄内平野を西流して酒田港の付近で日本海にそそぐ。(久富哲雄、おくのほそ道 全訳注、講談社学術文庫)
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