実盛の兜

    
実盛の兜 --実盛の兜--

芭蕉は、「おくのほそ道」で石川県の多太神社を訪問し、斎藤実盛の兜を見て、「むざんやな甲の下のきりぎりす」と詠んだ。当時、 コウロギのことをキリギリスと呼んでいた。兜の下で、実盛の亡魂の化身かと思える「きりぎりす」が鳴いているのを聞き、この句を詠んだ。

水桜会展(主催:水桜会、会場:ザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)、水戸市千波町東久保697、平成31年7月10日(水)〜15日(火))に出品
(727mm x 606 mm, 2019)
""斎藤実盛?" 実盛は、平安時代末期の武将。越前国を出て、武蔵国長井(現在の埼玉県熊谷市)を本拠として活躍した。 最初、源義朝についていたが、義朝が敗れた後、平家側の武将となり、源平の戦いとなったとき、72歳だったが、白髪を 黒く染めて平家側として参戦した。木曽義仲と戦い敗れ、討ち死にした。ところが、義仲が小さい頃、実盛が命を助けたことがあり、 この絵の場面となった。義仲は実盛の兜を見て、泣き悲しんで、この兜を神社に奉納したため、現在まで、残っている。

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