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大道廃有仁義、 知恵出有大偽。 六親不和有孝慈、 国家昏乱有忠臣。 |
大道廃れて仁義有り、 知恵出でて大偽有り。 六親和せずして孝慈有り、 国家昏乱して忠臣有り。 |
現代語訳/日本語訳
「道」が廃れて仁義の概念が生まれ、
知恵が現れてそれによる偽りが生じる。
父子・兄弟・夫婦の仲が悪いために親孝行・子への慈愛という概念が生まれ、
国家が衰え混乱して忠臣の概念が生まれる。
解説
★大道廃有仁義、知恵出有大偽。
たいだうすたれてじんぎあり、ちゑいでてたいぎあり。
「大道」は、道家で言うところの「道」であるが、
文脈にあわせて考えると、「無為」の生き方、
すなわち、自ずからそうである所に従う生き方、ということになりそうである。
「仁」は"思いやり"、
「義」は"人としての正しい道"。
★六親不和有孝慈、国家昏乱有忠臣。
りくしんわせずしてかうじあり、こつかこんらんしてちゆうしんあり。
「六親」は"父子・兄弟・夫婦"。
「孝」は"親孝行"、
「慈」は"親から子への慈愛"。
「昏」は"暗い"。