アバットメント(土台) / カスタム(オーダーメイド)と既製品の違い
あなたは、インプラント治療を受ける歯科医院をどのような基準で選択しますか?
通院のしやすさ、歯科医師との相性、技術力、医院の清潔感・・・。
そして、予算。同じインプラントでも歯科医院によって値段に差が出るのはなぜでしょうか。
近頃、インターネットなどの広告で“安さ”を売り物にする歯科医院を多く見かけます。
「儲けを減らし、良いインプラントは確保して、10万円以下で治療します。」
こんな甘い文句で患者様を誘っています。
確かに、予算重視の患者様にとって安さは魅力かも知れません。
しかし、それだけで大切なご自身の身体への治療方法を選択して、本当に良いのでしょうか。
料金を抑えるためには、材料も安く抑える必要があります。
それは、インプラント本体だけではなく被せ物やその土台にも及びます。
安い製品に、高い品質や精巧さを求めることができると思いますか?
安い物を選ぶのも患者様の選択権ですが、その高いリスク、トラブルを受けるのも患者様です。安くて良い物などほとんどありません。特に、高度技術の医療にはあり得ない話です。
インプラントの料金の差は、インプラント本体やアバットメント(被せ物の土台)、被せ物の品質、精度、歯科医師の技術力、設備などによって異なります。
ここでは、そのうちのアバットメントについて、カスタムと呼ばれるオーダーメイド品と既製品の2種類に分けて、その違いを見ていくことにします。
カスタムアバットメント ~患者様に合わせて作製するオーダーメイド品~
カスタムアバットメントは、歯科技工士が患者様お一人お一人の口腔状態やご希望に応じて、最適な物を作製します。
オーダーメイドの洋服と同じで細かな採寸ができるので、よりその方にぴったりの物を作製できます。土台が良いと準じてその上に被せる歯冠の品質も良くなり、見た目も噛み合わせも最適な仕上がりになります。
材質も18金と、より身体に良い素材を使用しています。
ただし、材質だけでなく、製作が煩雑で技術を要するため、既製品に比べ費用面では高価になります。
|
|
|
|
|
|
|
|
既成アバットメント
既製アバットメントは、インプラントに固定するスクリュー(ネジ)と一体化しています。
アバットメントの形状がカスタムアバットメントはどっしりとしているのに対し、既製品は細くくびれたような形をしています。
そのため、その上に被せる歯冠も根元の部分が大きく削れたようになってしまい、どうしても見た目が不自然になってしまいます。
また、噛み合わせる力もカスタムアバットメントに比べ弱く、材質はチタンになります。
カスタムアバットメントに比べ安価なため、激安インプラントの多くはこの既製品が使用されます。
しかし、歯の大きさや顎の形は千差万別のため、既製品では咬合的に最適な治療が難しい場合もあります。
既製品かカスタムか。その選択は仕上がりに大きく影響します。
アバットメントは外からは見えない部分ですが、歯肉の審美性、長期安定性などを左右する大変重要な部分です。
そのため、より高い品質を求める場合は、カスタムが選ばれます。
|
|
|
|
|
|
|
|
おすすめは、カスタムアバットメント
高い治療費や時間を掛けて治療するのに、金額だけで選んだばっかりに、治療が失敗に終わったり、数年の内に不具合が生じたり、思うように噛めなかったり、見た目が悪かったりするのは悲しいことです。
噛み合わせが悪いと頭痛や肩こりがひどくなったり、歯周病が糖尿病や心筋梗塞などの生活習慣病を引き起こしたりと、歯は小さくても全身と大きく関係しています。
分かりづらいかもしれませんが、上記の様にアバットメントという小さな部品でも、どれを選ぶかによって結果としてそれは大きな差につながります。
ただ噛めさえすればそれで良い。そうお考えの方もいるかも知れません。
また、少しでも費用は安く抑えたいという患者様のお気持ちも良く分かります。
しかし、当院では医療という確かな技術が求められる場において、安さを前面に出すことによって患者様が受けるリスクやデメリットは大き過ぎると感じています。
より良い治療を提供することが、患者様の幸せにつながると信じ、これからも品質や技術の向上に努めて参りますので、その点ぜひご理解いただければ幸いです。




















