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平成29年10月12日(木)〜12月8日(金)



展示紹介

木堂の書

 木堂はさまざまなものに書をしたためており、今日まで多くの書作品が残っています。その形態は、軸物や扁額、色紙や扇面、折り本や詩箋、碑や墓標の原稿など多岐にわたっています。また自分が試みに書いたものや個人に頼まれたもの、学校や青年団など公共団体宛のものなど、書く動機もさまざまでした。

木堂書軸「容々月色」

木堂書旗「労資相助」

木堂と揮毫依頼

 よく揮毫を依頼されていた木堂は、大正になるとあまりの多さに「揮毫廃絶」を宣言。しかし、依頼は絶えず、断りのハガキを送ったり、玄関に揮毫に関しての面会を断る旨を掲示し、応接間にも断りの印刷物を置いたりしていたといいます。

 近年犬養家からいただいた資料のなかに揮毫に関するものがあり、1日に数十枚から百枚近くしたためていた記述が見られます。それから鑑みるに数千枚、もしかしたら数万に及ぶ木堂の書作品が送り出されていたかもしれません。

 また自身の書だけでなく、中国の革命家孫文の書まで、木堂から頼んでくれるよう、頼まれていたようです。

揮毫依頼関係冊子

木堂書状 矢吹上人宛

木堂のこだわり

 書を求められた木堂の元には、小包郵便で各地から絹や絖、紙などが送られて来ていました。しかし木堂は、絹について「書に適さず」「書には禁物」といい、これを求めるのは田舎者や偽書画屋の陋習(ろうしゅう)と痛烈に批判して嫌っています。墨付きが紙より悪く、毛せんに染み出やすい絹は、1日に数十枚したためる木堂にとって「面倒」に他ならず、揮毫する材は紙が一番でした。

 また木堂は、古人の詩を引用してしたためて、自作の詩はあまりありません。1日数十枚したためていたことを考えると、何十も作詩するか、何十も同じ字句をしたためるか、となり、引用も尤もなことであったと思われます。


木堂書簡 寺島徳八郎宛

この他、木堂の書論についてなど、木堂の揮毫の世界を紹介!!

※展示品目録(PDF)はこちら

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 COPPYRIGHT.犬養木堂記念館 2017