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DVD


運命を分けたザイル、2003年、イギリス

運命を分けたザイル、2003年、イギリス

 美しい山々の映像、高度な冬山の登攀技術、そして執念の生還劇。
 冬山の美しさと厳しさを同時に堪能できる。

 1985年に起こった実話。原作は「死のクレバス アンデス氷壁の遭難」(岩波現代文庫)

 イギリスの登山家、ジョーンとサイモンは、ペルーのアンデス山脈にあるシウス・グランデ峰(6,600m)の前人未踏の難関ルートに挑む。
 登頂は成功するが、下山中にジョーが足を骨折してしまう。
 サイモンはザイル一本でジョーを降ろそうとするが、やがてどうしようも無い状況に陥ってしまう。
 そしてこのまま2人とも死ぬか、自分だけ助かるかの選択をせまられる。


この森で、天使はバスを降りた、1996年、アメリカ

この森で、天使はバスを降りた、1996年、アメリカ

 山林の美しい映像は秀逸。
 そして、主人公アリソン・エリオットが演じるパーシー・タルボットがとても魅力的。
 どんどん感情移入し、何とか幸せになって欲しいと願ってしまう。
 誰もが悩みと優しさを併せ持っている事を感じずにはいられない、爽やかな作品。
 この原題「The Spitfire Grill(ガミガミ女の食堂)」 に、この邦題はなかなかのセンス。

 ある冬の夜、刑期を終えて出所したパーシーは、もう一度人生をやり直そうと、ある田舎町でバスを降りる。
 古ぼけたレストランで働き始めた彼女に、住民達は遠慮の無い好奇の目を向ける。
 悩みを抱えた3人、パーシー、ハナ、シェルビーは、骨折事件や作文コンテストを通してお互いに心を通わせ、それぞれが魅力的に変貌して行く。
 3人がこのまま幸せになりそうなところで、お金の紛失事件が発生。
 そしてパーシーとイーライに疑いがかかり、やがて最悪の事態を迎える。

 1,996年サンダンス映画祭で観客賞を受賞。映画祭での上映後、5分以上もスタンディング・オベーションが続いたという作品。


バーティカルリミット、2000年、アメリカ

バーティカルリミット、2000年、アメリカ

 クリス・オドネルがジャンプをして崖にしがみつくシーンで有名な、山岳レスキューアクション映画。

 ロッククライミング中の事故で、自らの手でザイルを切り、愛する父親を亡くした兄と、その決断によって助かった妹。
 以降、兄は登山から離れてカメラマンになり、妹は父の夢を受け継いでK2登頂計画に参加する。
 しかし、標高8,000m地点で遭難。駆けつけた兄が過去の悔恨をふりきって妹の救出へ向かう。


氷壁、2006年、NHK

氷壁、2006年、NHK

 氷壁、井上靖のNHKドラマ版。

 舞台が穂高岳からK2へ、遭難の原因がナイロンザイルからカラビナへと変更されているが、不自然さは無い。

 山男と企業、男と女が、山岳アクション、法廷バトル、愛の物語へとダイナミックに物語を展開する、骨太な人間ドラマ。
 鑑賞後の充実感は大きい。

 1人の女に男3人が夢中になる構成自体凄いが、ヒロイン役が鶴田真由なら、3人の気持ちがわからないでもないです・・・。

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