(5) ビールジョッキ風呂

−6/6−(木)

最終日が来てしまった。まずはお土産を買いに出かけよう!空港の免税店はつまらないので近所のス−パ−を探した。駅の地下にありました。日本でいう「ダイエ−」や「HAC」に似たような感じのお店がワンフロアになっていた。生活用品などを見て楽しむ。これは何に使うの?なんて商品がたくさんだ。で、念願のビ−ルグラスをお土産に買った。銘柄は「Jupiler」で、友人夫婦への新築祝いに購入。そしてお菓子。日本で100円くらいで買えるお菓子がズラっと並ぶ棚には感動しちゃいました(笑)袋に詰め放題っていうのもあった。世界に共通なんですね!実家・職場・友人・行きつけのお店…持っていたカゴは、あっという間に一杯に(笑)会計をするのも一苦労。レジのお兄さんに笑われてしまうくらい買い込んでしまった。後ろに並んでいる人には別のレジに行ってもらったり、ご迷惑をおかけしました。でも売上貢献、No1だったんではなかろうか??かなり満足出来るお買い物で気分良し!
photo60.jpg ホテルに戻って荷物を詰めなおす。割れ物を厳重にタオルに包んで、お菓子は粉々にならないように…ゆとりのあったバッグもパンパンでもう何も入らない状態。割と短時間で荷造り終了。お世話になった部屋に別れを告げチェックアウト。荷物を預けて、王宮美術館に向かった。
きっとこれで最後になるだろうとトラムに乗り目的の駅に。日本大使館があるはず…と辺りを見渡すと、遠慮がちに旗を掲げた建物発見。あれがそうか!!王宮も見てみたいけど、パス。
photo61.jpg 美術館を探して地図を見ながら歩く。「ちょっと遠いなぁ…」と思いながら探しているうちに1駅歩いてしまった。「こっちの駅の方が近いじゃん」と思いながら辿り着いた場所は、そんなつまらない怒りなど吹っ飛んでしまうほど、眺望の素晴らしいの上にあった。ブリュッセル市内が一望出来る公園になっていた。頂上には、こっちの方が美術館のようだと思わせるほど立派な彫刻の建物。見とれてしまって動けなかったです。しばらく……。さて、美術館に入ってみると宗教画の宝庫でル−ベンスを筆頭に巨匠の絵画が所狭しと飾ってあった。最初に比較的新しい絵を見てから古い絵を見ると、とってもノッペリ見えてしまう。随分違うんだなぁ…。
そういえば、キリストが筋骨隆々のたくましい男性に描かれたのって、ル−ベンスからみたい。だって、昔の巨匠が描くキリストは、ヒョロヒョロでいかにもひ弱。どうしてこんなに違ってしまったのか?不思議でした。一番売りだった絵は世界を旅していた。でももう絵画は「オ ナ カ イ ッ パ イ」。
ご飯を食べにグラン・プラスに向かう。坂道の途中に数件の楽器店があったので、寄り道してみた。意外と面白い楽器がたくさんあった。パ−カッションや和楽器も置いてある。長居すると欲しくなりそうだったので、おいとました。この通りにはライブハウスらしきお店が多かったような…。
photo62.jpg グラン・プラスの周りをウロウロする。空腹で美味しそうな香りが凶器のようだった。なんでもいいから食べたい…なんて思うはずがなく、オメガネにかなう店を探す事30分。やっと辿り着いたのは窓ガラス一杯に絵の描かれたレストラン・バ−。中に入ると素敵なマスタ−が切り盛りする店だった。お友達と一緒にちょっと飲みながら働いていた。どこのバ−でも同じなんだなぁ。常連客って素敵な響き。メニュ−を見てビックリ。ツナよりカニの方が安い。それぞれの乗ったト−ストとビ−ルを頼んだ。
photo63.jpg ト−ストの美味さもさながら、ここで頼んだ「オ ルバル」というビ−ルがメチャクチャ美味かった。私の一押し。とにかくフル−ティ−でブラウンビ−ルとは思えないさわやかさ!ちょっと甘めのこのビ−ルは最高だった。巡り合えて良かった1品でした。お腹が満たされたので、「また後で来るね!」と声をかけてお店をあとに。
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初日に見つけた酒屋に向かう途中の交差点でパントマイムを発見。全身シルバ−に塗った人(性別もわからなかった)がパフォ−マンスしていた。「キ−・ガシャン」って音が聞こえてきそうで思わず見入ってしまった(笑)。遠足に来ているらしい小学生が大喜びで取り囲む。握手の途中で止まったり、相手の手をそらしたり、見せ方を心得てるんだなぁと感心してしまった。とにかく飽きない。名残惜しいけど、お土産を買いに行かなくっちゃ。坂道を下って目当てのお店へ。何度来ても楽しい。
photo65.jpgここではビ−ル&グラスがセットになって売っている。しかも箱入りで。なぜか日本語も書いてある…。あまり見かけないけど、やっぱり来てるんだなぁと実感。散々迷ったけど割れ物はやめて、マットとコ−スタ−を購入。また訪れたいお店でした。
買い物終了!となれば、再びビ−ルを!という事で、さっきの店に戻った。マスタ−は「本当に来た(笑)」って顔をして迎えてくれた。さっきはテ−ブル席だったから、今度はカウンタ−に。あれ?ちょっと酔っ払っちゃってるみたい。でも大丈夫。今度はお勧めを頂いた。
photo66.jpg IKESさんが飲みたかったビ−ルは、度数が高くってちょっとヤバそうだったからヤメタ。 私の飲んだビ−ルはフル−ツの味がする「ベルビュー」、ちょっと酸っぱい感じの物。柑橘系の酸っぱさは苦手なのに、美味しく飲めました。写真をたくさん撮らせてもらい、楽しい時間を過ごさせてもらった。

そういえば、サンドウィッチ屋さんに入ってない。行かなくっちゃ!!こちらでは、具を自由に組み合わせして、パンに挟んでもらうのが普通らしい。

photo67.jpg アイスクリ−ム屋さんのように、カラフルな具材がガラス越しに見える。どれも美味しそうだ。この国の人達はマヨネ−ズ好きが多いのかどの具にもたっぷり和えてある。マヨラ−(ほどほどですけど)の私にはうってつけだ!ツナとカニを選んでフランスパンに挟んでもらった。ボリュ−ム満点。カニの方が美味しい気がした。飲み物はもちろんビ−ル。ナント缶ビ−ルで、しかもJupiler。Jupilerはいい加減飽きてたけど、これしか無いなら仕方ないので飲む(笑)。もう夕飯はいらないや。ゴチソウサマです。
ユ−ロもほぼ使い切ったって感じ。よしよし、予定通りだ。

photo68.jpg 空港までは送ってくれるので、ホテルに近いところで時間をつぶす事にした。初めてレフを飲んだカフェで
最後のレフを飲む。やっぱりこれが一番美味しかったかな?あと数時間でこの国ともお別れだ…寂しい限り…1杯を美味しく飲み終え、待ち合わせのホテルへ…と、会計をしようとカ−ド提示。「NO」??うっそ??ちゃんと有効期限内だし、さっきまで使えたのに何故??有り金をはたいて数えてみるが足りない…もう、蒼白ですわ(笑)。……う〜ん、そういえばさっき「●●ユ−ロ以上でないと利用出来ない」って事を言ってたような気がする。半信半疑だったけど、ボ−イさんに聞いてみる。ピンポ−ン、大当たり。大急ぎで対象金額になるようにビ−ル(笑)を3杯頼む。待ち合わせまであと10分も無い。イッキ、イッキ、イッキでカフェを後に。でもやっぱり運転手さんを待たせてしまった。「ビ−ル飲んでて遅れた」と言い訳したら大笑いされた。明るいお兄さんで良かったよ。南駅までの短い道のりをビ−ル談義に花咲かせ出発。彼は「デュベル」と「オルバル」だと。デュベルは飲んでないから、わからないや…

お兄さんに見送られ、エ−ルフランスのチェックインカウンタ−に向かう。なんか、ややこしい行き方で混乱。酔っ払いにこんな難しい事させるなっツ−ノ。駅を上ってまた降りて。無事辿り着きましたよ、カウンタ−に。まだ早い時間だったから、座席を通路側に変えてもらった。早めに手続きしたご褒美だ。絶対に楽だもんね。時間まで随分あるんだけど、とにかく酔ってるので眠いのだ。睡魔と必死に戦って、電車が来るのを待った。
photo69.jpg" タリス号は何本もくるから、時間前に到着してる電車に間違えて乗りそうになったり(私がセッカチで…)、クラスが上の1等席に座ってしまったり(ファ−ストクラス用みたいで、とっても広くて快適だった)失敗の連続だったけど、無事フランスに向かった。帰りも飲み物とお菓子が出た。私がお土産に買った「ワッフル」発見。美味しかった!良かった、良かった。これで安心してみなさんに配れま〜す。

シャルル・ド・ゴ−ル空港が懐かしく感じた。帰りはヤケに日本人がたくさんいてビックリ。しかもほぼ全員ブランド名のしっかり入った紙袋他モロモロ、手荷物をドッサリ抱えて待合室に座ってる。
photo70.jpg どこか喫茶店でもないかと探したけど、全然無い。相変わらず香水クサイ中、搭乗時間まで待機してなきゃならないとは…トホホ。酔いはだいぶ覚めた。座席に座ってみて、またビックリ。本当に日本人ばかりの機内に唖然。週末便はこんな感じなのかなぁ?いよいよ離陸だ。さらば、ヨ−ロッパ。
午前0時を過ぎているのに機内食が出た…。胃もたれがしそうなメニュ−。何とか食べたけど、フランス発便の料理はマズイ。日本食が恋しくなった…
あとはひたすら寝た。
到着の2時間前くらいに、機内でのブランド品販売終了間際の放送が入ったとたん座席を立つ人々。この期に及んで更に買いか? トイレ待ちかと思った人だかりは買い物客だったのだ。恐るべし、日本人。世界の売上の1/3を占めてるって本当の話だったのか!と目の当りにして初めて実感。

アナウンスが到着時間を告げた。日本に到着。長かったような、短かったような、密度の濃い旅の終わりだ。税関を抜け、荷物を受け取りNEXに。飛行機でよく寝たにもかかわらず、メチャクチャ眠い。時差のせいだ。見慣れた風景が車窓を飾る。1週間ぶりの我が家。熱帯魚も元気で、ホッと一息…する間も惜しんで帰国報告をしに行きつけのバ−に向かった。お土産を抱えてお店に入れば見慣れたメンバ−が迎えてくれた。デジカメの写真とお土産話に花が咲くのだ。

と、いう事で飲んだビ−ルの本数32本。飲んだ種類24種。とにかく楽しい旅だった。「ミニ・ルイ−ズ」のみなさん、また会いましょう!

帰国後もベルギ−ビ−ルを探し回り、堪能している私達。最近はマイン・マ−トやユニ−にメジャ−な種類が売っている。上大岡の東急デパ−ト、西友はなかなかGOODな品揃え。高円寺に行き、近くの酒屋を探索。2件程、輸入ビ−ルを置いていた。向こうで飲めなかった種類を堪能してます。

私達のベルギ−ビ−ル紀行は、まだまだ続きます。 お楽しみに!!

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