仙台のカルビー事務所に席を置き、盛岡・秋田担当として、出張していた時の事です
ある時山の上の、つどいの森にある宿泊施設に泊まって、山道を走っていると「ブリーダー」の文字が目に入った
カミさんに「たまに一緒に盛岡に行こうか」と誘い、カミさんとそこに宿泊した
さてその看板の前を通る時「あれっ?なんかブリーダーって、書いてあったよ」とわざとらしく言ってUターンして行くと、
普通の一軒家の前に看板が立っている

中に入っていくと、モーレツな犬の吠え声が出迎える
縁側にいたおばあちゃんに声をかけた
「ブリーダーって看板が上がっていたけど、どんな犬がいるの?」と私
カミさんが「小さな座敷犬はいる?」と、問いかけると、障子を開けるとすぐ目の前に、
まだ目の開かない可愛い犬が3匹いる

カミさんが「あらこれ何という犬?」と言うと「これはキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルと言う、
イギリス国王が作らせた血筋の良い犬だ、ただ漁犬なので少し気が荒いかもしれない」
「でも誕生日が10月7日に、生まれてばかりなんだよね、後一月後でないと連れていかれないよ」
カミさんが3匹をトッカエひっかえ顔を見たり、体毛の色を調べたりして叫んだ
「私これが気に入った、顔の茶色が左右均等で、とっても頭が良く見える!」
私は「オイオイ飼うつもりは、ないんでなかったのか?」
「何言ってんの、初めからあんたが飼うつもりで、私を連れて来たんでしょ」と、来たもんだ

終始機嫌が良く、携帯で撮った写真を見ては笑っている
1ケ月後私が引き取りに行った所、値段をものすごく引いてくれた。たった7万円でした!
後から分かった事ですが、同じ日に生まれた兄弟が、山形のダイユー8で22万で売られていた
勿論うちの犬が一番かわいい!!

この犬の名前を先日死んだ「チコ」と、その前に飼っていた[ハッピー]を合わせて「チャッピー」に
決まりました
おばあちゃんが「チョッと気が荒い」と言っていたが、とんでもない気が小さく優しく頭の良い犬でした