★山魚女と岩魚・・最上流の水温が低い所に生息するのが岩魚、よって身は締まるが皮は硬い、味は川魚の臭いが強い。岩魚は悪食と言われる程何でも食べる。カエルは勿論蛇も食べ、最上流の大物イワナには10㎝にもなる孫太郎虫等も餌になる。
 岩魚に比べ山魚女はその下流にいる。サクラマスの陸封型なので身も皮も柔らかく、味も淡泊で一級品。岩魚、山魚女は水温が15度以上になる所では繁殖や生息はしない。養殖や池等の止水や、高温の場所にいる物はジストマという虫がいるので生食(刺身)は危険だ。ただし線虫なので、見て存在がわかる。
魚の着き場とは、餌が流れてくる確率が高い場所である。それは釣り師が上から見た線ではなく、ポイントであり流れの上下に現れる大型を狙う場合は、上流か下流に必ず小渕、あるいは障害物がある所がねらい目となる。大物の居着き場所としてカーブしている落ち込みの前3040㎝位の処、淀んでなく玉石で流れがあるところがお薦め!
餌について春先寒い時は赤黒いピンチョロ3月から5月は青の普通のピンチョロ。流れの強い所に川虫は多い。6月はピンチョロ、7月の下旬から8月お盆は川虫が湧くので難しい9月はキジが良い、台風の影響や秋の長雨で川虫は流されることが多い。
★足のスタンスと竿の持ち方・・・長い竿や長時間の釣りにはセオリーがある。右利きなら右足を軸に前に出し、少し前傾姿勢になる。左足は右足のサポートをする。こうすると竿を振り込んだ際の、ブレどまりが早くなるし疲れない。
★合わせの取り方・・水中で反転し、キラリと腹が光るのが見えたら1呼吸置いてから合わせる。これは食ってから反転するのではなく、食う為に反転する訳なので、釣り人はびっくりして早合わせになることが多い。当たりは手元に来た時はもう外しにかかっている事が多い。手応えではなく目印の動きを見てあわせる事が出来ればビギナー卒業である。
 片手釣りの場合、合わせは手首や肘は使わず、小指に力を入れる程度にする。これは竿先が跳ね上がったり、合わせ切れを防ぐ為最小限の動きにする為である。握力の小さい人や初心者は、両手持ちを薦める。これは合わせる場合竿先が先に下へ入る為、反動が大きくなるが両手持ちの場合、流している位置から竿先を持ち上げやすいからである。
 極細糸を使う場合も同じことが言える。目印が揺れたりブレたりすると当たりは取れないし、底を這うと根掛かりが起きる。揺れたりブレたりでは、魚が餌を食えない。名手は振り込んですぐ竿先がピタッと止まる。又竿先のブレを止める竿も、近年開発されている。(シマノ翠隼
SPCIAL ZB
★竿の持ち方・・・5.3メートル位までは片手で良く、肘の長さ分を竿尻から上を持つ。6.1メートル以上だと、竿尻50センチ位上で、右手をかぶせ左手は竿尻を持つ。この時右肘は、竿の上にかぶせるようにすると振り込みが楽になる。
 テコの原理で力点をズラす事で竿の重さをを少なくする。疲れにくくするコツでもあるが、正確に振り込むことが最優先である。

★強風時の釣りは目印を水中に入れる。3個付けている場合いは2個迄入れることで、空中の糸の長さを少なくし、目印に掛かる風の抵抗を弱める。長竿な程、風の抵抗をも受けやすい5.3メートル竿でそよ風でも、7.5メートル竿ならノされてしまう。
★大物の取り込み方・・掛けた後のテンションが強い(竿を立て水面に上げようとする抵抗が大きい)と首を大きく振って流れに乗って下ろうとする為、水流×魚の重さ×魚の力=プッツンとなる。これを防ぐにはテンションを緩めて泳がせる必要がある。
 大物の場合は竿を立てずにタメ、上流に寝かせ魚自らが泳ぐようにすると、魚の力、重さが軽減される。首を振ったら緩め、空気を吸わせておとなしくなったら取り込みに入る。タモは水中に入れ、タモ枠にぶつけぬよう、頭から引き入れる体制で寄せる。
 普通ここで特に目が合った時に、最後の抵抗にあい反転される事が多い。流芯に入れぬよう又最初から寄せを試みる。魚相手合の綱引きは厳禁。キューン、キーンと糸鳴りを聞きながらの大物とのやり取りは、生き物との命の勝負「緊張感」、そして生きている実感「充実感」を貴方に与える事でしょう。

★数釣りのコツは
①下流から上流へこれは魚の視界になるべく入らない様にする。一説によく上流から下流へ下りながら釣ると良いとある。理由は川虫が流れるからと言うが、私は違うと思う理由は川虫はどこまでも流される訳はなく、すぐに石に張り付いてしまうからで、それ以上に釣り人の姿が魚に確認される方が、警戒心を持たれことだと思う。
 魚は水面を鏡として釣り人を見るので、かなり広範囲まで確認出来る。又水中の音も遠くまで聞こえる特に、せせらぎの音の中に石同士のぶつかり合う音、まして音の少ない淵、たまりはかなり遠くまで響くものである。余計な人影、物音は厳禁、木化け石化けと言われる最たる理由。

②岸から中央そして対岸へ釣る範囲を広げる事。魚の習性として、魚たちは意外と岸近くのえぐれ、淵、葦の中などで夜を過ごし、朝になり餌を確認出来る明るさになると、餌取りの為捕食エリアへ移動する。
 釣りは出来るだけ岸近くから中央へ、そして下流から上流へがセオリーである。ただし雨降りは釣り人の姿が見えない、歩く音が消され、流れる餌が多くなる等の理由から爆釣する事が多い。笹濁りの時も人の姿が見えない分、警戒心が薄れ釣りやすくなる。

③ブドウ虫で釣り落とした時、少し時間を置いてから川虫やミミズにに変えると掛かる。ミミズは底を流すのが基本。
★大物釣りへの対処・・魚の就いている場所は何処か?就餌点は何処か?餌の振り込み場所を何処にするか?流すコースをどう取るか?掛かった後の取り込み場所は?と考える事が大事。
 大物は
1発必中最高最良のコース取りを行い、チビや斥候に食わせないつり方が求められる。勿論場所のよっては、通常より大きい錘使うなどして早く底波に入れるテクニックも求められる。
仕掛けについて私は穂先と天上糸は無精縛りで結束、基本は天上糸2メートル編み付けで水中糸を状況に応じて3~5メートル、ハリスは40㎝取り、ブラッドノットで結束する。この時水中糸を3回巻く場合ハリス側は4回と1~2回、回数を多くすると、ほどけが少なく、キッチリ締めることが出来る。
通し仕掛けは天井糸がない分穂先絡みが少ないし、風の影響も少ない。又つなぎ目が少ない程糸切れの心配がないことである。糸切れが多いと、釣り時間が取られ面倒な、あるいは無駄な作業が増えることになる。最大の利点は大物が食いやすく、バラシが少ない事。
天井糸(空中糸)は水中糸より太くする。とは言っても、竿先が折れたり、枝にからんだ時、木の枝が折れるような事は論外であり太くても1号迄(私は基本0.8)。天井糸はテトロンを使用する。理由は竿さばきがしやすく、当たりが取りやすい事にある。
 普通の糸ではヨレが出来やすくライントラブルが多くなる。テトロンは糸に水分吸着が少なく竿がらみが少ない為、空中糸として扱いやすい。硬い糸では糸の巻き癖が取れづらいし、太い糸は空中の抵抗が多く飛ばない。特に本流釣りでは竿を大きく振り込む事が多いので使うと使わないでは雲泥の差が出る。

水中糸やハリスはフロロカーボンを使用する。フロロカーボンはナイロンに比べ、伸びが少ない為、水に慣れるのが早いので沈みが早い又、あたりが取りやすい。天井糸より1ランク落とす。
は仕掛けの最先端で魚との最終対話箇所になる。針は各メーカーから魚種別、えさ別、そして大きさ別に出ている。やはり餌の大きさ、魚の大きさで針を決める事だと思う。リリースを前提とする人は、返しのない針で掛かりを最優先し、エラを傷つけないよう気を配る。
 他の本で良く目にすることは「数を釣ると針先が甘くなり、刺さりが悪くなる事。爪に針を立てて見て、滑るようなら交換時である。」とあるが、根掛かりせずに針先が甘くなる迄、使用したことは私は一度もない。(腕が悪いのか?)針の年間使用数、近年は年間
250本位、30年前とは倍になっている。これはどうも魚が少なくなっているせいだと思われる。
 実際魚の数も三分の一になっている。針はマズメより日中は針の号数を落とす。

目印・・・目印は魚が掛かった事を、1番先に知らせる大事な物である。流れの筋を見ながら、手元に感じるより先にわずかな当たりを取る事、目印の動きが読めれば、魚との出会いが多くなり、掛ける魚の数が多くなる。
 目印は風の抵抗を受けにくく、水に濡れてもすぐ乾く又蛍光色は視認性が高い等の理由から、ポリプロピレン製のアルフアービックのアルフア目印や、ダイワのブライト目印Ⅱが使いやすい。
 蛍光色の赤、黄、緑等、川の色、季節によって付ける色、位置を変える。目印は
3個付け、ライン位置が分かるように、1番上は糸をほぐして大きく付ける。目印が横か斜め上にスッとフケルこの当たりが多い。目印が止まるか下がるのは、底掛かりと間違うこともある。この場合は針あるいはオモリを外してやる位に3センチ上げる程度の小さな合わせを入れる。
 餌を食った瞬間に目印が止まった後、ゆっくり回る場合もあるので見やすくする為に、片一方の目印を長くする。これは食いあげたときに多い、道糸が寄れることによって生ずる場合である。目印が一気に走る。ピン子等の小ヤマメに多い当たりである。

仕掛け巻き
は天上糸と水中糸の2種類に分けて作りだめしておく。かさばらない事、重くない事を考慮するとアルファビックの「ぺラマック」が使い勝手が良い。四つ角をはさみで斜めに切り落とすと、角折れが発生せず使いやすい。
 
1回り10㎝なので、部屋の中で伸ばさなくても仕掛けが、作りやすく糸の長さ号数を油性ペンで書いておくと重宝する。針付ハリスはダイワの「仕掛け巻き」が使い勝手が良い。15個収納でオモリ用編み込みをチモトまでこそぎ上げて巻き取る。
 針、オモリケースは中に両面テープを張り、風で飛ばぬようあるいは、ガん玉が転がって割れ目が閉じない様にする。表に油性ペンで号数、長さを等を書く。

糸絡み外し100円ショップで用意する。
水温計・・・春先の必需品、水温計は100円ショップで金魚飼育用の小さな物を、ボールペンのボデイに入れて保護しピンオンリールに取り付けている。
ピンオンリール・・・ベストの外に出して、藪こぎの時なくしたりしない様に、ベストの裏側かポケットに入れている。
オモリについてオモリは投入するときや、魚の就餌点迄、自然に流す為の必需品であり、針と共に最重要なフアクターである。流れは表層と底の流れでは底の流れが遅くなる。つまり底流れは凹凸に沿って上下左右しながら自然に流れる事を演出しなければならない。
 錘についてぶどう虫やミミズ等餌釣りでは、2BをメインにB3Bを使うが、1個を使うより2個を使った方が根掛かりが少ない。また止水域では極小ガン玉を3個使い底を這わせて待っていると、餌がユラユラ揺れる為つい魚が食ってしまう様、演出することも出来る。最近はゴム張りがん玉、ガン次郎、ラバーコート等着脱が簡単で滑りにくい物が出ている。
 私はオモリは消耗品と考えているので、普通のガン玉を使うことが多い。編み付けにガン玉を咬ませているので滑る事もない。
網付けなしでガン玉をハリスに咬ませる場合、割れている一番奥に糸を入れるとガン玉は回る事になる、それを防ぐには、ガン玉の中心に糸がまっすぐになるように咬ませる事が必要。
 オモリは
2個使う場合同じ重さを使うより、先に水に入る方を小さく、上の方を重くする。これは素早く底まで入る、つまり抵抗が少ないことで、振り込みも音が小さくなる。鯉釣りで、練り餌をバシャッと落とすより、ボトリと落とす方が集魚効果が上がる事でも言える。
 針とオモリの間隔は
20センチを基本とするが、太ミミズ等大きな餌は咥え直すことも多いので長くする。糸のテンションに気が付き、違和感を感じる迄を長くするには、ある程度の長さは必要。針は餌の大きさに合わせる事が大事。外掛け枕結びとし、2~3回巻いたらチモトと軸の間を通し枕を入れ、さらに3回巻いて輪に通すと丈夫に結べる。ただし瞬間接着剤を使用する場合は必要がない。