そよぎ葉は 病(わくら)葉(ば)となり
朽ち落ちて 冬近し
我が心 木枯らしとなり
裸木は 星を掃く
唖唖我一人 我が道を歩まん
空の裾 海には落ちず
海空に 場所は譲らず
夫々が 存在有るも
闇に溶けては 同じもの
早々と 鳴く暁(あけ)烏(がらす)
夜は白い 光をまとい
霧が満ち ほどけゆくほど
風たちて 道は現る