私の人生に、大きな影響を及ぼした事を、振り返ってみよう。

私は東京で初めて入った会社で20歳になった時、営業主任から一冊の本を貰った。

それは「中堅管理職のあるべき姿」という本で、「私がクワさんに何を求め、どういう部下に育てたいか、それが分かりやすく書いてあります。そしてどういう生き方をすべきかと言う考えに私が一番納得できる
本です」と言う。
今なすべき事と、将来の為にと言う二部作になっていました。

私はその先輩が大好きで、良く酒飲みに連れて行ってもらいましたが、ある時「そんなにお金使って大丈夫ですか?奥さんは怒りませんか?と聞きました。

そうすると「役付手当は半分が家庭に迷惑かけてごめんの意味で、そして半分は部下が気持ちよく仕事ができるように使う」と言います
へ―そういう物なんだ・・とその時は思いました。

その人は決して私に命令はせず、自分でするように持って行く人でした。又いつも気を使って途中経過で半分しか出来なくても怒らず「よく半分もやったね」と言われるとヨ~シ絶対100%やってやると努力した物でした。

そして本を見せたのは、自分の努力を認めてもらい、部下からの評価を会社よりも大事にしたいと言う考えでした。
又給料は会社から働いた分を貰うと言う考えではなく、お客様が満足したかそれに対する対価が給料とも言われました。

こんな上司に使われ別な会社にいくと、あまりの違いにがっかりした物です。

会社に信頼されるよりも、人として部下に、いえ人に信頼してもらえる、筋の通った生き方が出来る人が上司ならば・・・
居ませんね、今のカルビーではたった一人だけ、それを通している人物がいますが・・・

今の私のバイブルと言える本でした。私の座右の銘「出る杭は打たれる、出ない杭は腐れる」も、その影響です。
いい本との出会い、人との出会い大事にしましょう!