9. 木造 釈迦如来・多宝如来竝坐像

木造 釈迦如・多宝如来竝坐像
交通案内




指定年月日:昭和54年2月22日(市指定彫刻)
所  在  地:日立市西成沢町2丁目11-2 宝塔寺

 この像は、日蓮宗法華経法の本尊とされる厨子入りの釈迦如来と多宝如来の竝坐像で、その中央の塔に南妙法蓮華経の7文字がひげ文字で大書されております。
これらは日蓮宗特有の法華経にもとずく多宝仏で釈迦が法華説法の時、その真実を証明するためその前に七宝塔を地中より湧出して空中に住在し、
多宝如来は、宝塔中の獅子座から釈迦の説法を聞き、我この座の半分を釈迦に譲るといい、宝塔の獅子座に釈迦如来と多宝如来が竝坐した姿をとるものです。
 像は小品ではありますが作りは良く、玉眼嵌入で、宝冠、冠繪は青銅製であります。眉間に白毫を持ち、衲衣を通肩にまとい、両手は蓮華合掌を印し結跏趺坐しています。
 寺伝によりますと、この像は元禄9年(1696年)徳川光圀が宝塔寺に寄進し安置されたものと伝えられております。
 制作年代は、江戸時代初期と推定されています。


TOP
Hitachi Media Club