38. 共楽館 (国の登録文化財)

所 在 地:日立市白銀町
再び造ることがむずかしい貴重な建造物などを保存・活用するために国が制定している「登録有形文化財」(登録文化財)。
この登録文化財に、東京の歌舞伎座を模して80年以上前に建てられた「旧共楽館」(現日立武道館・白銀町)が登録されました。(3月)。
唐破風の屋根(正面左右)や幅22メートルもの大空間が広がる内部構造など、西洋の技術を取り入れながら、
伝統的な日本の木造建築様式を生かして建てられた旧共楽館は、全国的にも貴重な歴史的遺産となりました。
共楽館は、大正6年に日立鉱山によって従業員と家族、地域の人々の娯楽場にと造られた、当時としては全国でも有数の大劇場です。
そして、市に寄贈される昭和42年まで、地域文化の発信拠点として、歌舞伎や歌謡ショー、映画会などが毎日のように公演され、大いににぎわいを見せていました。
その後は市の武道館として利用されていますが、最近は、市民団体「共楽館を考える集い」の皆さんによって、講演会や映画会、講談などが行われるようになり、
満員ともなる館内には、かってのように人々の笑いと感動が響き始めています。
問い合わせ 日立市教育委員会生涯学習課(0294-23-9150)
記念絵はがき「共楽館」を発行
価格:1部 300円
撮影:本木誠一(写真家)
販売所:日立市観光課、共楽館を考える集い事務所(0294-21-4884)

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