34. 諏訪の水穴

諏訪の水穴
諏訪の水穴断面図




所  在  地:日立市諏訪町大平田1157番地

 この水穴は、雨水や地下水が石灰岩を溶食して生じた鍾乳洞です。洞内には鍾乳石や石筍があったり、こうもりなども生息していたといわれています。
穴の中からは清水が流出し、鮎川に流れております。
 この水穴には、次のような伝説があります。
むかし、建長年間(1249〜1255年)に、信州(長野県)の諏訪神社の神官藤原高利(万年太夫)が夢知らせにより、信州の諏訪神社より、この地に諏訪神社の分霊を勧請しました。
この万年太夫が、たびたび水穴に住民が入り災害が起こったので、これを確認しようと、自ら水穴に入り遂に出てくることができず行方不明になったと伝えられております。
万年太夫は水穴に入る時、万年太夫夫婦坐像を自ら彫造して神社に納めていたので、その像が現在に残っております。


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