32.玉簾の滝

玉簾の滝
玉簾の秋 (撮影:野地 正治様)
交通案内



指定年月日:昭和46年7月21日(市指定名勝)
所  在  地:日立市東河内町899番地 

 玉簾の滝は、幅約8メートル、高さ約18メートルあります。水源は高鈴山の北方に発し滝沢川となり、里川にそそいでおります。
玉簾の滝は滝沢川の下流、国道349号に面した堅い蛇紋岩が造瀑層となっていつので、滝しぶきが玉簾の様相をもたらすところから名づけられたものです。
 第2代水戸藩主徳川光圀が、天和3年(1683年)7月、領内巡視の際この滝を訪れ、この滝の中に観音像を感受し、玉簾寺を創建して、
光圀の守護仏であった定朝の作の伝えをもつ聖観音像をこの寺に安置したといわれております。
 光圀がこの滝を見たとき絶賛して、玉簾の滝と名付け、次の詩を詠んでおります。
 飛泉倒断崖 乱沫散徴糸 白布懸空爆 
 玉簾穿岳垂 雷声轟地軸 雲額払山層
 千歳除凝後 偽吾洗悪詩 
 また、9代水戸藩主徳川斉昭は、「紅葉せし木の間の滝の玉すだれ落つる錦をきてこそまされ」と詠みました。


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