3. 海鵜渡来地

海鵜渡来地
海鵜(ウミウ)
交通案内




指定年月日:昭和31年5月25日(県指定天然記念物)
所 在 地:日立市川尻町2645番地

蚕養神社から小貝浜を経て十王町鵜の岬まで約3キロは、海蝕岸が続き黒松の老樹がみられ、海鵜の渡来休息に絶好な場所になっております。
また海には、魚貝類や海藻が多いので、このあたりは小魚を主として食べる鵜の採餌場に最適なのです。
海鵜は敏捷な渡り鳥です。
くちばしは円筒形で内側はカミソリの刃のような鋭さをもち、顎は長く、足には水かきがあり、両翼は広げると1メートル余もあります。羽は黒色で紫緑青色の光沢があってきれいです。
鵜の種類は、わが国で4種を数え、漁撮に鵜を用いたのは6世紀末といわれております。
現在でも島根県高津川、神奈川県相模川、岐阜県長良川等で行われており長良川の鵜飼はとくに有名で、この日立方面で捕獲された鵜が大事に使用されております。
海鵜は、北海道や千島等で生殖卵期を過ごし越冬のため10月下旬にこの海岸に渡来し3月下旬から5月上旬にふたたび北上して帰ります。

■海鵜(ウミウ)

 渡り鳥で、捕獲は茨城県の許可を受けています。年間の捕獲数(約50羽)が決められております。
捕獲された海鵜は、岐阜市長良川をはじめ京都、四国、広島、山梨などの「鵜飼」に利用されています。


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