10. 小野家住宅

指定年月日:昭和49年11月25日(県指定建造物)
所 在 地:日立市諏訪町2丁目18-11
木造平家で、一部中2階があり、寄棟造り、萱葺の曲家にできております。
構造は、桁行9間、梁間3.5間の主屋に3間x2.5間の曲がりがつき、廐が内臓されその上に中2階があります。
土間の架構は、梁を一段組みにした簡素なものです。天井は重ね張りを室内に見せております。柱の仕上げは、
人目に触れない裏まわりを平刃チョーナを使用してます。建築年代は明らかでありませんが、言い伝えでは寛永16年(1639年)とされています。
また、小野家の先祖は、かって親鸞聖人ゆかりの家柄で、親鸞の氏である日野をもらって「日野家」の屋号になっていると伝えられております。
江戸時代には水戸藩の信頼があり、当主の祖父は藤田東湖の門人であったとのことです。
むかしは、代々庄屋をつとめ、また、先々代の小野三市朗は戸長をしていたことが古文書などで明らかになっております。

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