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十王前横穴群 | 交通案内 |
所在地:日立市川尻町十王前2266
この横穴は、7世紀後半ごろの埋葬施設で、山の斜面の岩を横に掘り込んで部屋(玄室という)を作り、遺体を安置したものです。
横穴は、古墳時代の人々が耕していた水田を見おろすような山の南側斜面に、群をなして作られる(横穴群)のがふつうです。
十王前横穴群も、水田を見おろす山の南側斜面に作られており、現在29基確認され、その中には、装飾を施したものも3基みられます。
装飾は三角形や菱形などの線刻や、赤や黒などの色をつけたものもあります。三角文は、鎮魂や魔よけのための意味があると考えられています。
玄室の床面には、こぶしぐらいの大きさの河原石を敷きつめたものもあり、遺体は奥壁よりに安置されておりました。
横穴の入口には、石でふたがなされ、家族の者が死ぬと、このふたをあけて遺体の追葬がなされたようです。
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