かみね動物園の紹介


交通案内

常磐道日立中央インターから車で3分、
常磐線日立駅から路線バスで10分
(かみね公園口か、かみねレジャーセンター下車)
動物園に入ってすぐに、
アジアゾウのミネコ(右)とスズコ(左)が
皆さんを温かく迎えてくれます
目の前に広がる太平洋、そして日立のまち並み…。この自然の丘を利用したかみね公園の中に、ゾウ、キリン、カバなどの大型動物からレッサーパンダ、チンパンジー、
ペンギンなどの人気動物まで約100種500点の動物が生活をしている「かみね動物園」があります。かみね動物園は、市内外の多くの皆さんに親しまれている北関東一の動物園です。


今年もよろしく!(2020)

★ 子年生まれの基本性格

子(ねずみ)年生まれの性格は、素直で正直で人付き合いが良く、働き者です。
表面上は、落ち着いて見えるものの、内面は怒りっぽい面がありますが、顔に出さないので、穏やかな人と思われることが多いです。

また、頭脳明晰な人が多く、明るく、社交家です。賑やかなことが大好きで、周りに人が集まってくるタイプです。ただ、好き嫌いが激しい面があり、人を選びます。

1年間お疲れさん!(2019)

★ 亥年生まれの今年の運勢
戌(いぬ)年生まれにとって亥(いのしし)年の2019年(平成31年)は、予期せぬうれしいことが起きる予感がある年です。
また今年は、新しい出会いがあったり、今までと違う新しい分野での自分の才能に気づく年でもあります。
ただし、金銭面では思わぬ収入がある予感がありますが、それ以上大きな出費もありそうです。

今年の恋愛運は、出会いのチャンスに恵まれますが、優柔不断となりそのチャンスを逃す予感もあります。

今年の仕事運は、過去の考え方や習慣を変えることでチャンスが訪れる年となります

かみね動物園からのお知らせ

イベントの中止

「サマースクール」と「夜の動物園」は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため中止します。
毎年楽しみにしていただいているお客様には大変申し訳ございませんが、
ご理解とご協力をお願い申し上げます。


特別動画を市公式ユーチューブで配信

 
予定していたイベントに代えて、お家で楽しめる動画を市の公式YouTubeで配信します。
 ぜひ、お楽しみください!

七夕だZOO

 動物の担当者が考えた動物たちの願い事の中から、SNS上で皆さんの投票によって叶える願い事が決定しました。実際に叶えた様子を特別動画としてお届けします。
  • 配信開始日
    7月7日(水曜日)〜
    *7月11日(土曜日)まで、動物園の入園口に職員の願い事が書かれた笹の短冊が登場します。

サマーだZOO

(1)夏の遊び方講座〜お庭やベランダでも出来るかも!?〜
(2)夏の自由研究〜かみね博士たちによる楽しいネタ提供〜
(3)夜の動物園に潜入!?
(4)身近な生き物を見てみよう!
(5)涼をとろう〜動物たちの暑さしのぎ〜
  • 配信開始日
    (1)7月第5週
    (2)8月第2週
    (3)8月第3週
    (4)8月第4週
    (5)8月第5週

    問合せかみね動物園 電話番号 0294-22-5586 IP  050-5528-5184

はちゅウるい館



全国初!爬虫類とウミウの複合施設!
 
11月18日(日曜日) オープン!!
10時記念式典・11時一般公開

 
 「はちゅウるい館」は、分散して展示していた「爬虫類」を、種類を増やして集約するとともに、日立市の鳥「ウミウ」も展示する全国初の複合施設です。
 ちょっと変わった施設名は、「爬虫類(はちゅうるい)」と「ウミウ」を掛け合わせた表記となっています。
 進化の過程で爬虫類の一部から鳥類や哺乳類が登場していきました。地を這うヘビやトカゲ、水の中のワニやカメなど足元の動物たち、そして大空を舞い海に潜るウミウたちの世界にどうぞお越しください。
 

 

はちゅウるい館 館内MAP


見どころ
  • 新たに30種類の爬虫類が仲間入り!
  • トカゲ・ワニ・ヘビ・カメ類等約40種類の爬虫類を展示!
  • 間近で爬虫類を見られる展示場!
  • 市の鳥「ウミウ」の展示場は鵜とり場を再現し、水の中に潜って餌を食べる姿が観察できる!

問合せかみね動物園 電話番号 0294-22-5586 IP 050-5528-5184




愛されて60年!かみね動物
子ども通信員リポート
今年、開園60周年を迎えた「かみね動物園」。
昭和32年の開園当初から現在に至るまで、多くのかたがたに親しまれ、
昨年7月に、累計入園者が2千万人を達成しました。
今なお、愛される理由は、時代の変化に合わせて魅力ある動物園をつくって来たスタッフをはじめ、
多くの人々の努力があったからこそ。
 見て楽しみ、癒やされる施設であることはもちろん、
命のたいせつさや動物の生態などを学べる場として、
かみね動物園の進化はこれからも続きます。
 今号では、動物園の歴史を振り返るとともに、
飼育員の仕事を体験し取材した子ども通信員3人の目線から、
かみね動物園を紹介します。

ピーク時は年に45万人が来園
昭和32年の開園当初は、ニホンザルやヤクシカ、ツキノワグマなど4種7点を展示し、無料で開放していました。翌年、インドゾウが加わったことを機に有料施設となり、さらにトラ、ライオン、ラクダ、アシカ、キリン、サイ、カバなどを次々に迎え入れ、開園当時約2万平方メートルだった敷地は約4万2千平方メートルまで広がり、入園者数もうなぎ上りに増え、昭和45年には45万人でにぎわうまでになりました。

低迷期を乗り越え、人気施設へ
しかしその後、徐々に入園者数は減少。平成10年代は20万人台までに落ち込み、経営の危機に陥りました。そんな折、当時の樫村市長の決断で、平成19年の開園50周年を機に、動物園のリニューアルが始まりました。
 チンパンジーの森を皮切りに、ゾウ放飼場、ふれあいプラザ、新ペンギンプール、サルの楽園、クマのすみか、新キリン舎、新シカ舎など毎年のように施設の新設や改修を行い、動物を生き生きと見せる工夫に力を入れた展示を心がけました。平成23年3月の東日本大震災で被災した獣舎も改修され、かみね動物園は年々充実してきています。
 来園者も再び増え、多くのかたから「動物園は変わりましたね」という言葉をいただくようになりました。

新施設「はちゅウるい館」の整備に着手
そして、今年度からは、開園60周年を記念して「はちゅウるい館」の整備に着手しています。これは爬(は)虫類と市の鳥ウミウを展示する複合施設で、現在は分散している爬虫類を1か所に集約したうえで種数を増やし、30種以上を展示する予定です。職員たちは、早く完成するようワクワクしながら工事を見守っています。
「はちゅウるい館」のイメージ
かみね動物園 大内 勇飼育員
「はちゅウるい館」では、新たな爬虫類が加わり、触れ合いもできる予定です。
爬虫類が苦手なかたも実際に触ると苦手意識を克服できるかもしれませんよ。

これからも「楽しく入って、学んで出られる動物園」を目指して
この10年間、多くの施設が整備されてきましたが、残る老朽獣舎や、来園者の動物園に対する価値観の変化への対応など、まだ多くの課題があります。これまでの10年を土台として、新たな動物園の魅力づくりを進めていかなくてはなりません。「楽しく入って、学んで出られる動物園」、今後も目が離せません。皆さんも60周年を迎えた「かみね」のこれからにご期待ください。
写真で振り返る60年
昭和32年
開園当時の動物園入口風景。
ニホンザルなど4種7点の展示からスタートしました。
昭和40年
チンパンジーの展示開始。この頃、
チンパンジーやアシカのショーなどで人気を博しました。
昭和55年
世界初!!カバの双子が誕生しました。
この3年前には、入園者累計650万人を達成!!
昭和62年
昭和33年から飼育されてきたインドゾウの「みね子」が
亡くなり、お別れ会を行いました。
平成元年
ラマの「シーマ」が長寿世界一となりました(22歳)。
前年には、ゴマフアザラシが加わりました。
平成13年
アジアゾウの成人式を開催しました。前年には、
入園者1,500万人を達成!!
平成23年
東日本大震災の5日後に生まれた3頭のライオン
「きぼう」、「ゆめ」、「はる」の記念撮影会を行いました。
平成29年
国内最高齢のカバ「バシャン」が54年の生涯を閉じ、
お別れ会を行いました。前年には、
入園者2,000万人を達成!

子ども通信員リポート

かみね動物園 高原和之飼育員

 かみね動物園のモットーは、動物を見て楽しむのはもちろん、その生態を楽しく学んでもらうこと。エサやり体験や触れ合い体験など、日々のイベントの中で、わかりやすく、そして親しみやすいように動物を紹介することを心がけています。園内の各所には動物の豆知識を記載した掲示板などを設置しており、なかには皆さんがあっと驚くような内容 も・・・。来園した際には、ぜひ掲示板にもご注目ください。
 また、かみね動物園では、動物たちの飼育環境を充実させ、暮らしを豊かにする取組を市民の皆さんとともに実施しています。「チンパンジーの森の植樹式」もその一つです。そういった取組などが評価され、エンリッチメント大賞を過去に2度受賞することができました。
 飼育員として20年以上働いていますが、動物たちは、毎日違った表情を見せてくれます。皆さんには何度でも動物園に足を運んでいただきたいですし、そうしてもらえるよう、園としても日々進化し続けていきたいと思っています。
Q:エンリッチメントって?
A:正式には、「環境エンリッチメント」と呼ばれ、動物福祉の観点から飼育動物の生活の向上を目指した具体的な取組のこと。簡単に言うと「動物が幸せに暮らすための工夫」のことです!
Q:大賞ってすごいの?
A:全国にある151施設(動物園89園、水族館62館)の中で、ナンバーワンになったということは本当にすごいことです!

*2012年、2016年に大賞を受賞しました!!

子ども通信員が飼育員の仕事を体験!
左から、かみね動物園の高原和之飼育員、
子ども通信員の太田聖己さん、山岡さよさん、大島拓人さん

 




体験してみてどうだった?

日立市のシンボル かみね動物園
金沢小学校6年 太田聖己(おおたいぶき)さん
ぼくは、子ども通信員としてかみね動物園に行き、飼育体験などをやってみて思ったことがあります。ぼくたちが、動物園で当たり前に動物をみることができるのは、飼育員さんたちの努力があってこそということです。
 実際にゾウ舎のそうじは糞(ふん)が重くて大変で、健康状態のチェックは、耳のうらや足のうらなど細かい所まで見ていて、飼育員さんは大変だなと改めて思いました。
 かみね動物園が一番気をつけていることはお客さんも飼育員さんも安全にすごすことだそうです。
 今回取材をして、飼育員さんが動物とコミュニケーションをとっていてかっこいいなと思い、ぼくも将来飼育員になって動物の世話をしてみたいと思いました。
かみね動物園の裏側へ
大沼小学校6年 大島拓人(おおしまたくと)さん
子ども通信員として、かみね動物園に行ったぼくは、そこで飼育員さんたちの思いやりの心を感じました。一つ目は、動物にです。たとえば、災害のときなどは、動物園の飼育員のみんなで動物たちを守るのだそうです。それに、乱暴な動物でも、飼育員さんにすぐなついてしまうのだとか。しかし、色んな優しさは動物だけにではありません。もちろん、お客さんにも優しく接します。ふれあい広場などでも、楽しくお話ししたりして、お客さんたちと仲良くしていました。そんなかみね動物園は、エンリッチメント大賞をとっています。エンリッチメントとは、動物たちを楽しませたり、生活をあきさせないようにしたりする考え方です。裏側にある「努力」にふれることができて、よかったです。
体験!!こんなにすごいかみね動物園
大久保小学校6年 山岡(やまおか)さよさん
 私はかみね動物園で様々なことを体験して思ったことがあります。それは、飼育員さんと動物の絆です。私は象の飼育体験をしました。象は、エサをあげるとき、よしと言われてから食べます。私は何度も「よし」と言いましたが食べてくれませんでした。しかし、飼育員さんが言うと食べていました。私は飼育員さんと象の間には深い絆があることが分かりました。さらに象はとても大きな動物です。一歩間ちがえると命に関わります。だから信頼関係を築き息を合わせて象舎から出す作業や健康チェックをしていました。私はこの体験を通し、たくさんのことを飼育員さんや動物から教わりました。ふ段できないことをたくさん体験して、かみね動物園のみ力をより一そう知ることができました。

日立市かみね動物園
日立市宮田町5丁目2番22号 電話番号 0294-22-5586 IP 050-5528-5184
*休園日=年末年始(12月31日、1月1日)
*開園時間=9時〜17時(11月〜2月は、16時15分まで)




−バシャン、長い間ありがとう−                    

バシャンあ〜ん

末娘のチャポンと 

1歳のチャポンと

 国内最高齢のカバ「バシャン」が5月12日に54年の生涯を閉じました。48年7か月にわたりかみね動物園で暮らし、たくさんの来園者を楽しませてくれました。開園60周年を迎えた動物園の歴史とともに歩んできた生涯でした。

カバの平均寿命を大きく上回る大往生

 カバの平均寿命は40〜50年ほどであり、54年生きたバシャンは、人間の年齢に換算すると90歳を超えるおばあちゃんでした。晩年のバシャンは老化による体の衰えが目立つようになり、歩くのも大変そうでした。
 最近では、外の展示場に出ることができなくなり、ほとんど室内での飼育となっていました。
 餌を食べるときはプールから床に上がって食べるのですが、それができなくなり、飼育員が手渡しで餌を与えていました。そして5月12日早朝に見回った獣医が、最期をみとることになりました。

在園年数48年、動物園のシンボル的存在

 1963年3月、別府市で生まれたバシャンは5歳の時に来園しました。以来48年7か月にわたり、動物園で暮らしてきました。在園年数は他のどの動物よりも長く、それだけに市民や来園者の皆さんにも大きな存在感を示していました。

14頭の子を産んだビッグママ、今度は長男が国内最高齢に

 バシャンは生涯連れ添ったオス「ドボン」(1994年没)との間に、13回の出産で双子を含む14頭の子を生みました。亡くなった子どももいますが、息子や娘たちは全国の動物園で来園者を楽しませています。
 中でも、最初の出産となったオスの「ドン」は北海道札幌市の円山(まるやま)動物園で暮らしています。バシャンが亡くなり、このドンが国内最高齢(47歳)のカバとなります。つまり、バシャンは長男にその座を譲ったことになります。

バシャンのお別れ会にはたくさんのかたが来てくれました

 5月28日、カバ舎の前で「バシャンのお別れ会」が行われました。用意された特製のおからケーキに飾り付ける形で、たくさんのかたが献花をしてくれました。
 今までバシャンをかわいがってくれた皆さん、本当にありがとうございました。  
             

お別れ会の献花の様子 

お別れ会の献花の様子

井上飼育員とバシャン

バシャンが教えてくれたたくさんのことを、飼育に生かしていきたい

 バシャンはとても食いしん坊。秋にはカバ舎のプールにけやきの葉が落ちるのですが、プールの底にたまった落ち葉をすくい上げて食べていたほど。冬には娘のチャポンに折り重なるように休み、カバ特有の群れのきずなを感じさせてくれました。
 バシャンが亡くなってたくさんのかたからねぎらいの言葉をかけていただき、ありがたいです。寂しい気持ちはもちろんありますが、バシャンのおかげで飼育員として成長できました。今後はバシャンの飼育から学んだこと、バシャンに教えられたことを他の動物たちの飼育に生かしていきたいです。
 バシャン、お疲れさま、ゆっくり休んでください。

かみね動物園 井上久美子飼育員




特集:子ども通信員リポート

謎だらけのはちゅウるい館
不思議な動物たちに会いに行こう!
楽しく入って、学んで出られる動物園、かみね動物園に新しい施設が登場!
ゾウやライオン、ウサギなど人気の動物に比べ、好みが分かれる爬(は)虫類。
 しかし!地を這(は)うヘビや木に登るトカゲ、水の中のワニやカメなど目に触れることの少ない動物のことも、もっともっと知ってほしい!昨年11月にオープンした
「はちゅウるい館」は、動物園職員のそんな思いから生まれた施設です。
 今号では、子ども通信員の3人が、新たな発見や驚きいっぱいの「はちゅウるい」たちの魅力と楽しさを特集でお伝えします!
子ども通信員(左から)
日高小学校 6年 鈴木 智香子(すずき ちかこ)さん
滑川小学校 6年 澤村 健太(さわむら けんた)さん
田尻小学校 5年 矢吹 小万智(やぶき こまち)さん

はちゅウるい館ってどんな施設?
はちゅウるい館の仲間の数
ワニ・トカゲ・ヘビ・カメなどの爬虫類をはじめ、
ウミウなど、42種、約90匹(羽)が飼育されています。
ちょっと変わった施設の名前の秘密
    はちゅウるい館=
    爬虫類(はちゅうるい)  +  ウミウ  のハイブリッド!     
 (ボクは市の鳥)
はちゅウるい館館内図
2階 
1階
アルダブラゾウガメ
世界で2番目に大きくなるリクガメです。
他にも、5種類のリクガメたちの異なる大きさや食べるもの、
部屋の様子などを観察してみましょう。
エメラルドツリーボア
陸や水の中で過ごすことが多いヘビたち。
その中で、木の上で暮らすヘビの一種が。木の上では、
敵に狙われる可能性が高くなるため、
木の色と同じような緑色をしています。
クチヒロカイマン
園長へのお手紙で多くあがった、
「かみね動物園でワニがみたい」という声に応えて、
静岡県の熱川バナナワニ園からやってきました。
まだ子どものワニが、これからどう成長するか楽しみです。
ウミウ
生息地である水辺や岩場で、
泳いだり、休んだりするウミウを観察できます。
羽を乾かすために翼を広げる姿のほか、
「エサやりタイム」では、
アジなどの魚を狩るダイナミックな瞬間が見られます(毎日13時30分〜)。
ヨーロッパアシナシトカゲ
トカゲたちの中でも、
子ども通信員たちを驚かせたのは、
アシナシトカゲ。
足がない姿はまるでヘビのよう。
ヘビ トカゲ
ヘビとトカゲを見分けるポイントは「耳」と「まぶた」の二つです。
耳とまぶたがないほうがヘビ。あるのがトカゲ。
エボシカメレオン
カメレオンが過ごすスペースには、
囲いがありません。ジャンプや平らなところを歩く力が弱いため、
木からは移動しません。また、
水を飲むのも皿からではなく、上から落ちる水を飲みます。

工夫を学ぶ
爬虫類は、気温や湿度、光に敏感です。全ての爬虫類たちが快適に過ごせるよう、はちゅウるい館では機械などを使って、種や個体に適する環境を作り上げています。
 温度管理については、床とライトに秘密があります。施設全体は床下温水を、部屋ではライトを使って、種や個体に合わせた温度を保っています。
 部屋にはもう1種類の違うライトがあり、それは室内における太陽の役割をしています。室内で暮らす動物たちのために、日中と日没後の環境を演出し、太陽の動きに合わせて身体を自然に休ませられる工夫がされています。
 食事も種や個体によって異なります。ネズミやトリ肉、コオロギなどが主なエサです。冷たい・動かないと食べないなど、条件はさまざま。補えないカルシウムやビタミンなど栄養素は粉末をまぶし、バランスのとれたエサになるよう、工夫がされています。
 爬虫類は、基本的に動きがゆっくりでさまざまな角度から観察することができません。しかし、吹き抜けや高低差、ドーム型の窓、水槽など、さまざまな展示方法により、難しかったさまざまな角度からの観察ができるようになりました。
 飼育と展示の方法で、さまざまな工夫を見つけることができます!
中南米の森ゾーン前で、床下に流れる温水を感じる子ども通信員たち。   
床を触ると温かい!?床には約25度の温水が流れていて、湿度に影響を与
えないよう施設全体を温めています。周りの人に気を付けて触ってみましょう。

見上げスポット
クチヒロカイマンの水槽の近くには、天井にぽっかり穴が。2階のヘビ飼育スペ
ースの真下で、普段は見えない姿が観察できます。「爬虫類のこういう姿が見
たい!」という、まずは飼育員が楽しむ発想から、この工夫が生まれました。

「はちゅウるい」たちの魅力と楽しさをたくさん発見できました!

撮影で楽しむ
鈴木さん撮影
カメレオンモリドラゴン  
矢吹さん撮影
エボシカメレオン
澤村さん撮影
ヒガシヘルマンリクガメ

子ども通信員の感想

滑川小学校 6年 澤村 健太さん
今回、はちゅウるい館に行って、初めて知ったことがたくさんありました。
 一つ目は、カメレオンの水の飲み方についてです。カメレオンは、溜まっている水を飲むのではなく、上から落ちてくる水しか飲まないそうです。なので、はちゅウるい館では、毎日上から水を少しずつ垂らして飲ませているそうです。
 二つ目は、ウミウが水に潜るときの特ちょうについてです。ウミウは潜る時、1回につき約1分間しか息を止められないそうです。しかし、1回に水深10メートルも潜ることができるそうです。はちゅウるい館では、ウミウを縦長のプールと、プールの上の方にある止まり木がある所で飼育しています。決まった時間に、飼育員さんがプールの中に魚を入れ、ウミウがその魚を食べる姿を見ることができる「エサやりタイム」もあるそうです。
 僕は、はちゅう類やウミウの生態を知って、それぞれ違った特ちょうがあっておもしろいなと思いました。
 これからは、はちゅウるい館の良さをいろんな人に伝えていきたいです。

田尻小学校 5年 矢吹 小万智さん
わたしは、はちゅウるい館を取材して心に残ったことが三つあります。
 一つはウです。ウ飼いの様子を再現したものがあって、おもしろいと思いました。あと、ウが魚を食べるのを見ました。それをウ呑みというそうです。魚を入れたときは一瞬ですごい迫力でした。
 二つ目は、はちゅウるい館の設備です。はちゅう類は暑さにびんかんだそうで、中はあたたかくなっていました。床もあたたかかったです。水そうの水は、いつもきれいにするために、じゅんかんしているそうです。
 三つ目は、オープンラボです。オープンラボは、まだ子どものヘビや、エサになるコオロギやねずみなどがいる部屋です。ここで、カメや、トカゲをあらいました。まだ小さなカメで、首の長いナガクビガメは、洗うと長い首をひっこめていました。トカゲは、お湯にあてるといやがっているところがかわいかったです。
 最初は、こわいところもありましたが、取材して、すごくかわいいことが分かりました。園長さんや飼育員さんも、いろいろ教えてくれて勉強になりました。

日高小学校 6年 鈴木 智香子さん
私が子ども通信員として取材をし印象に残ったこと、それは「自然に近い環境」ということです。
 動物は慣れない場所で、さらに環境が変わってしまうとストレスがたまってしまうそうです。しかし、「はちゅウるい館」では、そのストレスをためないように、日光の役割をしている電灯や紫外線の当て方にも工夫をこらしています。動物のために、昼夜の長さを一定にすることで、動物の生活も規則的になり、落ち着いて過ごすことができます。こうして飼育員さんたちは、動物が安心して育っていけるような環境を作り出しています。はちゅう類は変温動物であり、環境の維持や温度調節が大変です。それを管理する飼育員さんはとても立派だなと思いました。
 住みやすい環境の中で、「ありのままの生活」をしている動物達に、皆さん、ぜひ会いに行ってみてください。

かみね動物園 生江園長
かみね動物園に新しくオープンしたはちゅウるい館は、一歩館内に入るとそこは熱帯の雰囲気。世界で2番目に大きなリクガメや、木の上で暮らすヘビ、舌の青いトカゲなどを見て階段を降りると、踊り場にはカメレオンが。下のフロアにはオオトカゲやワニなどがゆったりした水槽で泳ぎ、イグアナやサルなどとの混合飼育も見もの。
 ほかにも日本産の爬虫類や水に潜ってエサをとるウミウなども必見!見どころ満載のはちゅウるい館、ぜひ一度体感してみてください。



子どもコーナー
進化する動物園
〜みんなが楽しめる動物園になるために〜

 かみね動物園では、より多くのお客さんに来園していただくことを目指して、施設の改修やさまざまなイベントを実施しています。
 今回は、進化する動物園を、3人の子ども通信員が紹介します。
子ども通信員リポート
写真は、かみね動物園を取材して、その魅力に触れた3人の子ども通信員の皆さん(写真左から、今橋慧実子さん、小椋花凜さん、髙松明日香さん)と、かみね動物園長

かみね動物園を取材して
                 助川小学校6年 小椋 花凜(おぐら かりん)さん

 私は今回、子ども通信員としてかみね動物園に取材に行きました。
 私は、わくワークショップの「ニョロニョロ教室」に参加しました。そこでは、ヘビのことをいろいろと勉強しました。ヘビには耳がなく、しんどうで音を感じるので、近くに行かないとヘビは気付かないそうです。
 かみね動物園は、私たちと動物との距離を近づけるための工夫をしています。
 例えば、ゾウは大きくてきょうぼうなのでゾウ舎の中には入れないけど、近くで見られるように、おやつタイムでゾウの鼻にさわることができます。ペンギンは、水そうがガラスばりになっていて、のんびり泳いでいる様子を間近で見ることができます。カピバラは、あまり動いているところが見られず、ボーッとしていることが多いですが、1日2回ほどあるおやつタイムで、エサやり体験ができ、モグモグとおいしそうにたくさん食べているかわいいところが見られます。
 毎年、春や秋の遠足シーズンでは、約200校ほど来園するそうです。私たちを楽しませるために、いろいろな工夫をしているかみね動物園ですので、みなさんも遊びに行ってみてください。

ヘビの皮を使ったしおりを作りました。

かみね動物園を取材して
              会瀬小学校6年 髙松 明日香(たかまつ あすか)さん

 私は、今回、子ども通信員として、かみね動物園を訪問しました。
 かみね動物園は、たった4種類の小さな動物から始まりました。それからだんだんと増え、ゾウやライオンのような大きな動物から、うさぎ、カワウソのような小さな動物など、今では70種類にも増えているそうです。
 このかみね動物園では、いろいろなイベントを行っています。その中でも私たち子ども通信員は「ヘビのニョロニョロ教室」というイベントを体験しました。実際にヘビにさわってみたり、ヘビのなぞをといたりするイベントです。この体験を通して、私は少し動物とのきょりをちぢめることができたと思います。
 また、動物園ならではの楽しみ方もあります、先ほど紹介したイベントのほかに、直接えさをあげたり、動物とのきょりが近いので、ふれあったりすることもできます。かみね動物園の園長さんは、「動物といつもいっしょにいられることが嬉しい」と言っていました。
 私は今回の取材で、職員の方たちが来た人みんなが楽しめるようにいろいろな努力をされていることが分かりました。
 私もこれからは動物など生きているものを大切にしていきたいと思いました。

園長に取材をする子ども通信員の皆さん

過去から現在のかみね動物園
              成沢小学校6年 今橋 慧実子(いまはし えみこ)さん

 昭和28年、日立市に公園がつくられました。当時の方々が桜を植え、公園に動物を入れることを計画し始めました。初期は4頭だけの小さな動物園だったそうです。それが、現在は日立の誇る、皆のいこいの場となりました。アフリカの動物を入れる際「アフリカ園」という場を計画していましたが、計画通りにはいかず、今は、キリンやポニーが入っています。かみね動物園は、楽しみながら動物の住む所をのびのびと見てもらい、イベントを通して動物のことを1つでも学んでもらうことを目標にしています。イベントでは、親子で楽しめて、直接動物にふれたり、その動物に関わったものを使って工作をしたりして、たくさんのことが学べます。
 また、中で一緒に飼育する動物と外からえさをやる動物、2種類いますが、職員の皆さんは動物との関係だけでなく職員どうしの関係も大切にしています。園長さんは、動物の赤ちゃんが生まれた時や外国から輸入してきた時、お客さんがたくさん来た時、やりがいを感じるそうです。また、最近、世界でゴリラが減ってきてしまい見られなくなっています。ゴリラは人間のもとなので全めつしないように、私もできる事をやっていきたいです。かみね動物園の楽しい所は、動物とのきょりが近い事です、ぜひ行ってみてください。

動物園のイベント「わくワークショップ」に参加した子ども通信員の皆さん



震災に負けずに魅力ある施設に
かみね動物園

子ども通信員リポート

 市内外から人気のある「かみね動物園」は、楽しいアイディアが詰まった施設がリニューアルされるなど、幅広い年齢層に親しまれています。
 今回は、3人の子ども通信員の中学生が、変わり続けるかみね動物園の魅力や、東日本大震災時の園内の様子をお伝えします。
かみね動物園

進化を続けるかみね動物園

助川中学校2年 武藤 弘朗(むとう ひろあき)さん 

 かみね動物園は、関東の中でもトップクラスの動物園で、大人や子ども、お年寄りなど、誰が行っても楽しめる動物園です。その動物園が新しく変わろうとしています。
 かみね動物園は、かつて年間約45万人の入場者数を誇っていましたが、平成16年には26万人にまで減少してしまいました。そこで、かみね動物園改善事業を立ち上げることになりました。
 平成20年、「チンパンジー舎」が完成しました。これは、おりの中にドーム状のカプセルがあり、そこからチンパンジーが見られるしくみになっています。今年は「サルの楽園」が完成し、建物と建物をつなぐうんていをサルが渡る様子を下から見ることが出来ます。どちらの施設も、間近で動物を見られるように工夫がされています。
 また、「ゾウ舎」にはプールが出来たので、うまくいけば、ゾウがプールに飛び込む瞬間が見られるかもしれません。来年には、新クマ舎が新しくオープンする予定だということなので、とても楽しみです。
 このように、かみね動物園は、以前よりもパワーアップしています。動物園の目標である「魅力ある動物園」に一段と近づいていると思います。進化を続ける動物園に、皆さんもぜひ行ってみてください。
通信員の皆さん
質問を交えながら熱心に説明を聞く通信員の皆さん。

大震災とかみね動物園の試み

平沢中学校2年 我妻 瞳(あがつま ひとみ)さん 

 私は、取材先のかみね動物園で驚いたことがあります。それは、さまざまな場所が新しく改装してあり、とても親しみやすい動物園になっていたことです。その中で私の心に残ったエピソードや、すてきな場所を紹介します。
 かみね動物園では、動物たちの世話をするための水を山からくんできて使っていますが、大震災で山水を運ぶパイプが破損し、動物園に水が届かなくなってしまったそうです。そこで動物園のかたがたは、動物たちのために、たった2日でそのパイプを直したそうです。私は、大きな余震もあったのにすごいなと思いました。また、今回の震災では、けがをした動物はいなかったので、本当に良かったと思いました。
 皆さん、今年の4月にオープンした「サルの楽園」という場所をご存じですか。サルの楽園は、島をイメージして作られ、リスザルが自由に走り回れるように設計されています。取材の日は、あいにくの雨で元気に走り回る姿を見ることは出来ませんでしたが、他のサルたちも魅力的で、とてもおもしろい場所でした。
 この取材を通して動物園のかたがたの努力、工夫している様子を学ぶことが出来ました。子どもだけでなく、大人も楽しめる動物園だと思います。皆さんもぜひ、足を運んでみてください。
動物のエサやり
実際に自分の手で、動物のエサやりに挑戦。

笑顔あふれるかみね動物園

多賀中学校2年 石田 一真(いしだ かずま)さん 

 僕は、今回の取材で久しぶりにかみね動物園を訪れました。近年、新しい施設が作られたり、動物の赤ちゃんが産まれたりしたことを聞いていたので、僕はこの取材を楽しみにしていました。
 リニューアルされた施設の中で、僕が特に気になったのはゾウ舎です。平成21年にゾウのプールやグランドが大きくなりました。目の前でゾウが見られることで、よりいっそうゾウの迫力を感じることが出来ます。
 ゾウは、1日に約150kgの牧草などを食べるそうです。そのため、動物園全体のエサ代としては、年間約2,200万円という多額の費用がかかります。しかし、この費用を補うためのエサを寄付してくれる人たちも多く、大変助かっているとのことでした。また、成沢小学校でも、毎年募金を送っているそうです。
 取材中、動物園に来ている人たちは、みんな笑顔でした。これからもみんなを笑顔にする動物園にするためには、飼育員だけでなく、僕たち市民も協力し、支えていく必要があると思います。
 僕のように、しばらくかみね動物園を訪れていないかたがいたら、ぜひ足を運んでみてください。動物たちをより身近に感じられる施設や、かわいい動物の赤ちゃんを目の前に、きっと笑顔がこぼれ楽しい時間が過ごせると思います。
園内を見学
雨の降る中、説明を聞きながら園内を見学。





かみね動物園
施設めぐり

荒井秀昌(弁天町)
かみね動物園は、昭和32年に開園し、来年50周年を迎えます。
皆さんも一度は訪れたことがある施設だと思います。
かみね動物園では、人気のゾウ・キリンなど72種の動物が飼育されています。
動物たちを見ながら園内を散策してみると、動物たちの仕草(しぐさ)や表情に、
新たな感動・笑い・喜びを感じることが出来ます。
最近、旭山動物園の話題もあり、動物園の人気が徐々に高まってきています。
50周年に向け、新しい企画もたくさんあります。
新たな感動の発見に、かみね動物園を訪れてみてはいかがですか。

「かみね動物園」は、自然の丘陵地に約千本の桜が咲く「桜の名所・かみね公園」の主要施設の1つです。
 昭和28年、地域住民により桜や梅などの献木運動や労力奉仕によって公園の整備がされ、32年6月に4種7点の動物を展示する無料の神峰動物園(46年に「かみね」に変更)として開園しました。
33年、アジアゾウ「みね子」を迎え有料となり、44年には約100種500点を展示するまでになりました。そして桜などの大樹が多くあり、海の見える北関東一の動物園として現在に至っています。
 しかし一時は年間43万人を記録した入園者数が、少子化やレジャーの多様化の影響なのか、最近では30万人を下回り、1日約80万円の経費がかかる動物園としては、厳しい経営状況のようです。
そのような中、動物園では各種イベントを企画して、人々の交流・にぎわい作りに懸命です。
 また、1日に約150トンの水を使用する動物園は、日立の自然の風土を生かして、滑川山に設けた小さなダムから山水を引き、豊富に水を使用出来るようにしています。
園内にある日本庭園も宮田川の川石を利用し設計され、園に足を運ぶ人たちに潤いを与えています。
更に、園内の太平洋を一望できる場所に、夢のあるすばらしい無料休憩所を作りたいとの構想を園長から伺いました。ぜひ実現していただきたいと思います。
 動物とともにみんなが集い合える心豊かな触れ合いの場−心のふるさと−として、かみね動物園が少子・高齢社会に向けて発展していくことを願っています。

心のふるさととしての動物園 寺田 玲子 様(末広町)


皆さんも幼年・少年時代の思い出の目次には「かみね動物園」があると思います。今回、久しぶりに動物園を訪れました。
 園長の説明を受けながら園内を回っているとき、子どもを抱いたご婦人に「動物園へは何回目ですか」と聞いたところ「3回目」とのことでした。
より多くのかたが訪れ、そして何回も行きたくなる動物園とはどうあるべきなのでしょうか。
 経営難による閉鎖や集客対策に悩む動物園がある中、「生き残りではなく、勝ち残りをするためにはどうするか…。出来ることは何でもやります。」と園長は力強く語っていました。
現在、インターネットや新聞、広報車による情報提供、ちびっこまつりなど各種イベントの開催、無料優待券の発行など、さまざまな集客対策を展開しています。
そして今後は、従来のイベントに加えて、春夏秋冬での動物の変化の様子(毛が抜け、新しい毛が生える姿や出産の場面など)を見てもらうことや、
月曜日の休園日を廃止して、入園者数の増加を図りたいと考えているようです。

新たな思い出の一ページを… 三浦 三佐夫 様(金沢町)

ここで特に紹介したいことがあります。それはかみね動物園をバックアップするボランティアグループ「みねこクラブ」の活動です。
動物の落ちた羽毛を利用した手作りのグッズ販売や、動物園の応援歌の作成など力強い活動をしています。
このように行政側だけではなく、市民側からも動物園を盛り上げていくことが大変重要なことだと感じました。
 最後に、教育の場として考えた場合、お勧めは動物資料館です。初代「みね子」をはじめ、骨格標本がしっかりと陳列されています。
 皆さん、かみね動物園を訪れて、新たな思い出の1ページを増やしてみてはいかがでしょうか。

申年 サルの仲間が大集合 !
シロテテナガザル
ワオキツネザル
ワタボウシパンシェ
二シローランドゴリラ
木の上で生活し、果物、葉、
花などを食べています。
夜は木の枝に座って寝ます。
長い腕を持ち、大車輪をすることで
人気を集めています。
昼行性で、5〜30頭の群れを作って
集団生活をしています。
性格は非常に温厚で、
寒いときは、みんなで固まって
暖をとっています。
果物や昆虫などを食べます。
15頭ほどの群れで生活しています。
子育てはお父さんが活躍し、
哺乳(ほにゅう)のとき以外は
お父さんがおんぶしています。
写真はオスの「ダイスケ」です。
地上で生活し、地上に生える植物を
えさとしています。
夜は枝や葉を引き寄せたり、折り曲げて
体の下に敷いて寝ます。

クロサイ
アミメキリン
ハートマンヤマシマウ
角を取るために乱獲されて数が減り、
現在は保護されています。
国内には22頭が飼育されており、
かみね動物園では3頭飼育しています。
写真はオスの「ナミト」。
木の葉や小枝を45pもある
細長い舌を使って食べます。
今年は、「桐生が岡動物園」から
お嫁さんが来る予定です。
南西アフリカのアンゴラの山岳地帯の
限られた地域に生息し、
1960年には15000頭いたのが、
1970年には半分以下に
なってしまいました。


みねこクラブ

かみね動物園の魅力アップとサービス機能をより充実させようと、
市民によるボランティアグループ「みねこクラブ」が、昨年4月に誕生しました。
 現在、48人の会員が、動物の抜け落ちた羽毛などを利用した「未来にはねる動物園グッズ」の作製・販売、園内環境整備、
ふれあい動物コーナーや各種イベントのサポーターなど、幅広い活動をしています。
 また、園内で流れている動物園の応援歌「動物園へゴーゴー」も、みねこクラブで作ったもので、
日立市少年少女合唱団の元気なコーラスが園内に響いています。
 動物園を盛り上げていく「みねこクラブ」の活動が、今後も更に期待されます。
手作りのグッズをお土産に!!


仲良くしようね

市の親善都市である群馬県桐生市の「桐生が岡動物園」からアミメキリン「キリコ」(1歳雌)が、
かみね動物園のアミメキリン「ナミト」(6歳雄)へお嫁に来ました。 
「ナミト」と「キリコ」は昨年の10月5日に「桐生が岡動物園」の開園50周年記念式典で、
桐生市長と日立市長が見守る中、婚約しました。

 そして5月24日に「キリコ」がかみね動物園にやって来ました。
これからは夫婦仲良く、早く赤ちゃんを見てみたいものですね。
ぜひ、2頭のかわいいキリンに会いに来てください。

新郎の『ナミト』

新婦の『キリコ』




ニホンザル
霊長目 オナガザル科
ほほえましい光景が広がる猿山

 「ガランガランガラン」どこから見つけてきたのか20センチ程の鉄クズを引っぱって遊んでいる子猿が目に止まった。その後ろを「それなぁに、ちょっと貸してよ。」とばかりに追いかけていく数頭の子猿たち。みんな1、2歳のワンパク盛りだ。しばらく子猿たちの成り行きを見守ると、子猿には少し大きめに思えるその物体を、誰にも渡すまいと、胸にしっかりと抱えて逃げ回った第一発見者?の子猿の勝利。後を追いかけていた子猿たちは、あきらめたのか、ほかに関心が移ったのか、ちょっと残念そうにしていた者はいたが、そんなに気にすることもなくその場を離れて行った。
 さて、これで安心したのだろう、その宝物の持ち主は、端をかじってみたり、両手で地面にこすりつけたりと、「この不思議なカタマリはいったい何なのだろうか、どうやって遊んでやろうか。」とばかりに、持てる知恵の全てをしぼりだして格闘を始めた。一心不乱、まさしく夢中にだ。
そこで、猿山全体を見渡してみると、あっちでもこっちでも子猿たちの遊ぶ姿が目に飛び込んできた。滑り台に興じている者、山の中腹に渡してある鎖にぶら下がっている者、池のふちの上をバランスをとりながらただ歩っている者、山の一角の岩場を登ったり、飛び降りたりしている者、1頭であったり、2頭、3頭のグループであったり、特に決め事などはない様で、それぞれが、思うままに動き回っている。と、何があったのだろうか、子猿たちが一斉に母猿の胸に飛び込んだ。
母猿は、特に子猿の遊びを見守ることはないのだが、子猿が不安や、危険を感じたときにはすぐに胸に受け入れる。母猿のふところは、安心のよりどころなのだ。この深い愛情があるからこそ子猿は遊びに夢中になれるのだろう。子猿たちが遊ぶ姿は、平和を感じさせ、見ていて何とも心地よい。「わー、子猿が滑り台しているよ。」振り返ると、猿山を見つめる親子連れの笑顔が輝いていた。


シママングース
食肉目 ジャコウネコ科
   チームワークのよいシママングース
 昨年、上野動物園からやって来たペアで、雄は「マン」、雌は「グース」と名付けました。
 マングースは、敏しょう性と攻撃性に優れていて、ハブをやっつけてしまうジャワマングースが一般的にはよく知られています。しかし、特に好んでヘビを襲って食べるわけではなく、小動物や昆虫、野鳥の卵など幅広く食べます。沖縄の島では、ハブ退治に移入したジャワマングースが、ハブよりも簡単に捕ることができるアマミノクロウサギや、ヤンバルクイナなどの貴重な動物たちを食べてしまうといった困った問題を引き起こしています。ハブ退治の救世主が、今や生態系を破壊する悪者として扱われてしまっています。

 人間の安易で勝手な都合が当のマングースを始め、多くの動物たちを苦しめる結果となってしまいました。

 ところで、当園にいるシママングースはサハラより南のアフリカに住んでいますが、おもしろい行動が観察されています。シママングースは家族が集まって昼間行動しますが、仲間が襲われたときは皆で助けに行くところがあるというのです。群れの一頭を捕らえて木に止まっているワシに対して、数頭の仲間が木に登り、ワシに突進して、ひるんだワシから首尾よく仲間を助け出したことが観察されています。なかなかのチームワークです。

 もう一つ卵の食べ方を紹介します。丸くて歯が立たない卵ですが、両手で卵をはさんで、股の間から「バックパスよろしく」といわんばかりに後ろへ勢いよく投げつけるのです。そして運よく岩などに当たって割れたところを食べるといった具合で、こちらはなかなかの知恵者ですね。さて、「マン」と「グース」はこども園の一角にいます。「クックック」と声を出しながら忙しく歩き回っているのが見られます。


モモイロペリカン
(ペリカン目・ペリカン科)
迷い鳥のモモイロペリカン
 しばらく前の話になりますが、潮来町から「ペリカンを保護したので引き取ってもらえないでしょうか」という連絡を受けました。「ペリカン!?」半信半疑ながらも特徴からモモイロペリカンらしいということがわかりました。翌日、まさしくモモイロペリカンが連れてこられました。全長1メートル50センチ、翼を広げると優に2メートルを超え、くちばしの長さは30センチもあります。

 ちょうどそのころ、幼稚園に遊びに来ることで有名なモモイロペリカンの「カッタ君」のいる山口県の飼育池から、数羽が飛び去ってしまい、遠く北海道で発見されたという話がテレビで取り上げられていたこともあって、念のため連絡すると、早々に動物園まで見に来ました。しかし、残念ながら違うペリカンでした。飛び去ったのは雄で、保護したペリカンは10歳くらいの雌でした。

 そこで、モモイロペリカンは、動物園などではよく飼われており、ペットとして珍しい動物を飼う人も増えていることなどから、拾得物として警察に届け、飼い主が現れるのを待つことにしました。

 しかし、半年が経っても飼い主はついに現れず、晴れて(?)かみね動物園の所有になりました。ペリカンは、毎日ねぐらと餌場を数百キロメートルも往復することが出来る飛翔能力を備えており、かつて野生のハイイロペリカンが迷い鳥として涸沼に飛んできたこともあります。このペリカン、野生のものが迷い鳥としてはるばる海を越えてやって来たものなのか(だとすれば、モモイロペリカンでは初めてのことです)、どこかで飼っていたものが、逃げ出したものなのかはわからずじまいですが、今では動物園にもすっかり慣れ、前からいた雄のペリカンと仲よく池を泳いでいます。ピンク色が鮮やかに映えて、とてもきれいですよ。


ホンシュウジカ
(偶蹄目 シカ科)
茶色に白いはんてんの子鹿のバンビ
 5月30日、ホンシュウジカにメスの子が生まれました。3年ぶりのかわいい赤ちゃんの誕生です。すっと伸びた脚、小さめの頭、ピンと立った耳、大きな目に長いまつ毛、全身をおおった明るい茶色の毛にチャームポイントの白いはんてん。まさに「子鹿のバンビ」といったところです。
かみね動物園では、生まれた鹿の赤ちゃんに必ずすることがあります。それは脚に包帯を巻くことです。別にけがをしているわけでも、おしゃれをしているわけでもありません。その理由は、鹿舎の地面が清潔さを保つためにコンクリートなので生まれたばかりの赤ちゃんの柔らかい皮膚にはちょっと固すぎて、立ったり座ったりを繰り返しているうちに関節あたりの皮膚が傷つき破れてしまうことがあるからです。ほっておくと肉が見えるほどになり、治るのにとても時間がかかってしまいます。ちなみに、傷が丸い形になるので、「へそ病」といいます。それであらかじめ傷つきやすい脚の関節ところに包帯を巻いて予防しているわけです。包帯姿の子鹿を見て、「けがをしてかわいそう」と思ったかもしれませんが、こんな理由があったのです。
生まれてから2日月半が過ぎ、皮膚も強さを増してきたので、そろそろ包帯を外そうかと思っています。成長してちょっぴりお姉さんらしくなってきたバンビです。傷ひとつないスラッと伸びた自慢の脚を見に来てください。


エリマキキツネザル
(霊長目キツネザル科)
パンダを思わせる毛色の美しさ
 エリマキキツネザルは、アフリカ大陸の南東部マダカスカル島の多雨林に生息する原猿とよばれる原始的なサルです。キツネザル科の中では最大で、体重4kgくらいあります。その名のとおり、首のまわりの密生した長い毛と、一見キツネに似てひげのはえた黒く突き出た鼻面が特徴です。毛色はパンダを思わせるような白と黒で非常に美しいサルです。
動物園では、平成4年から飼育を始め、4月17日に待望の赤ちゃんが誕生しました。エリマキキツネザルの赤ちゃんは、生まれたときの体重が100gほどで、他のキツネザルと比べてたいへん未熟な状態で生まれてきます。そのため野生では、母親が子どものために巣を作り、しばらくの間巣の中で育児をします。動物園では、乾草を敷いた出産育児用の木製の巣箱を寝室に設置し、出産のための準備をしていました。
出産当日、小さな鳴き声が聞こえたので、巣箱の中をそっとのぞいてみると母親の隣にかすかに一頭の赤ちゃんが見えました。三日目には巣箱から出た元気な赤ちゃんをはっきりと確認する事が出来ました。動物園では初めてのエリマキキツネザルの繁殖だったこともあり、本当にうれしい思いでした。生まれたばかりの赤ちゃんは、母親にしがみつくこともできないため、母親が口にくわえて移動させます。口にくわえたまま勢いよくジャンプしたり走り回ったりして、だいじょうぶなのかと心配したこともありました。1か月くらいたつと自力で移動できるようになり、今では運動場を走り回ったり,木や金網によじ登ったりしています。子の元気なエリマキキツネザルの赤ちゃんにぜひ会いにきてください。


ゴマフアザラシ
(鰭脚目・アザラシ科)
待ちに待った ”赤ちゃん”が誕生
 4月8日、待ちに待ったゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれました。白い毛に包まれ、真っ黒な瞳がくりくりとした赤ちゃんです。朝、獣舎のかたわらで元気な姿を見つけたちきは胸が高鳴り、そして「ほっ」としました。
「待ちに待った」には二つの思いが込められています。一つは、ゴマフアザラシの赤ちゃん誕生が今度で三回目で、前の二回は早産だったり、生まれた後にプールに落ちてしまったりでうまく育たず悲しい思いをしていたのです。もう一つは、昨年の3月30日に交尾が見られ、その後の太り具合などから妊娠を確認。昨年末から出産準備を整えていたのですが、妊娠の最長期間(245日〜365日)に近ずいても兆候が見られなかったのです。「ただの太りすぎじゃない」との話も出て、不安にもなっていたやさき、最長の予定日を9か過ぎての出産でした。野生のアザラシは,オホーツク海やベーリング海に生息し、日本では北海道東部沿岸の流氷の下で子育てをします。そのためか少しでも早く大きくならないといけないのでしょう、アザラシの子の成長はとても早いのです。母乳の成分も脂肪が50%と非常に栄養があります。授乳は母親が横になって行います。
赤ちゃんが生まれたばかりのときは、胸や背中などに吸いつき、母親がへその下の乳首に誘導していました。
今ではそんな心配がなくなりました。赤ちゃんは,一日1センチの割合で大きくなり、生まれたとき82センチだった全長も102センチになりました。白い新生子毛は二週間ほどで抜け落ちてしまいましたが、丸々と太ったゴマ模様の姿がとても美しくかわいい盛りです。近じか名前も決まりますのでぜひ合いに来てください。


TOP
Hitachi Media Club