OLYMPUS OM-1MD


写真はOM-1MD改+G.ZUIKO55mmf1.2付き

これはhiroがはじめて使った一眼レフである。

初代はクロームボディであったが、
現在所有しているのは2代目(2台目)の
OM-1MDブラックである。

この2代目は中古で50mmf1.4付きで¥19,800であった。
某何とかカメラの中古コーナーでである。
この中古カメラコーナーは中古カメラを売るというよりも
むしろ下取り品を放出しているという感じが強かった。
値段は相場よりも安く、掘り出し物をかなりここで入手していて
良くこのカメラ屋に来るたびに覗いていたのである。
ふらふらと立ち寄ったそのときOM-1と遭遇したのである。

今の相場からすると安かったかもしれない。
しかし、レンズはカビ付き、
フィルムカウンターが「S」ポジションにリセットしないという
症状持ちであった。
オーバーホールの料金を加算すると結構なお値段になる。
かえって高い買い物だったかもしれないが、
「いずれはオーバーホールするのだし」
と考える事にした。
何より当時初代のOM-1を失い、OM10を使っていた自分は
そのOM-1に目が奪われた。
OM-1は自分にとって特別なカメラだった。
はじめて使った一眼レフであることに加え、
メカニカルシャッター機であるがゆえ
電池切れやトラブルに泣かされる事が少なかったカメラであるから。
そのありがたみは電子式シャッターのOM10を使って
なお一層感じられた。
信頼感を持っていたのである。それは今もかわることはない。

という事で、その場でいじくりまわし、一通りチェックした後
すぐさま購入した。
そしてその足でそのカメラ屋から同じ駅周辺にある
オリンパスのサービスステーションに足を運んで
オーバーホールを依頼した。

2週間後、ウキウキしながら受け取りに行く。
OM−1MDは少々外見に擦れなどがあるものの、
シャッターフィーリング、巻き上げの感触、
露出計の精度など内部機構は新品同様になって戻ってきた。
思わず帰りのエレベータの中で自分はにやけていた事だろう。

こういう経緯で我が手にこのOM-1MDがあるのである。

OM−1は、ファインダー倍率×0.92、視野率97%と
今のカメラからすると考えられないような
脅威の数字のファインダーを持つ。
このOM−1でピント合わせに慣れると、
今のAFカメラのファインダーではピント合わせが難しく思える。
ファインダーは暗いといわれるが、その分ピントの山がつかみやすい。
一眼レフはピント合わせのしやすいファインダーが身上である。
いくらAFが主だとはいえ、最近のカメラももう少し見習って欲しいものである。

ところでこのOM−1MD、「改」という字がついているが
実はオリジナルのOM-1MDとは異なる部位がある。
使いやすいように改造してもらっている。
改造というと大げさなのだが、
数箇所わがままを言って改良してもらっている。
この写真からは良くわからないと思うが、
外見を見てわかる人にはわかるという
地味な(?)改良である。(笑)

そして、弱点とも言えるペンタプリズムの腐食も交換済みで
定期的にオーバーホールしているので大きな故障もなく
(もちろん小さいトラブルすらない)
今でも完璧に作動する。
外見は買ったとき以上に擦れが増えているのはご愛嬌。
他社のプロ用カメラ並みの酷使をしているのだから仕方がない。
電池ボックスは手付かずのままなので、
次回のオーバーホール時には改造してもらう事にしようと思う。

購入以来このOM-1MDは今もhiroのOMシステムの中の一員である。
メインカメラがOM-4Tiになった今でも、
カメラバッグの中にはOM-1MDを入れる事が多い。
もちろん、フィルムを通す事も多い。

このOM-1MDが一番思い入れのあるカメラと言って構わない。

余談であるが、
自己紹介のページの写真でhiroが構えているカメラがこれである。

hiroの機材・元機材TOPに戻る

カメラで遊ぼうTOPに戻る