

写真はKonica HEXAR ブラック
「Konica」のロゴをテープで隠してあります。(笑)
これは写真学生の時に新品で買ったカメラである。
実はこれを買いに行った時は別のお目当てがあったのである。
当時の作風に必要であった
手持ち撮影ができる中型カメラを買いに行くのが
本来の目的であった。
予算の関係もあったが、
中型カメラ最軽量で、
撮影条件に最も適したカメラがニューマミヤ6だった。
と、いうことで某新宿にあるカメラ量販店に行って、
いつも寄る一眼レフ売り場を横目に見てエレベーターで上へ・・・。
中型カメラは別の売り場であった。
確かプロショップとか言うところだったと思う。
とにかくそこに行き、お目当てのニューマミヤ6を探す。
・・・と、カウンターをかねたガラスのショーケースの上に
ぽつんと2台のカメラが筒状のアクリルケースの中に
並んでいるのが目に入った。
1台はCONTAXのT2、そしてもう一台がこのKonicaHEXARであった。
HEXARはちょうどその頃に発売された
新製品ほやほやである。
ここでふと脳裏に記憶がよみがえってくる。
・・・・・・・・・・・・・・・
その年、今やフォトエクスポと名前も会場も変わってしまったが、
まだ日本橋高○屋で開催されていたカメラショーに行ったのだった。
実はそこでこのHEXARには出会っていたのである。
前情報も無く、発表されていたHEXARはコニカブースで数台置かれていた。
混雑の最中だったが、じっくりと触れることが出来た。
ボディサイズがライカに近く、
控えめながらもグリップがつきグリップした感じもなかなかいい。
しかもスナップショットという撮影方法をとる自分に適した35mmレンズ。
全く無いに等しいシャッターショック。
雑踏の中では撮影者ですら聞こえないサイレントモード。
よけいな発光をしないフラッシュ外付け。
などなどのスペックがhiroの物欲をちょっとくすぐった。
当時はコンパクトカメラではOLYMPUSのμを使っていたが、
スナップする際にフラッシュ自動発光やタイムラグなどが気になっていた。
カメラショーで出会ったHEXARはまさに自分に合ったカメラで、
運命の出会いを感じた(大袈裟)
・・・・・・・・・・・・・・・
という記憶が脳裏をよぎり、隣にあるCONTAX T2も目に入らず、
ニューマミヤ6といっしょに買ってしまったのだ。
当時新製品だったので割引率もよくなく、
もちろん予算オーバーだったが分割で買ってしまった。(笑)
それがこのカメラとの出会いである。
hiroは滅多に新製品に飛びつかない人なのだが、
これが最初で最後の(?)衝動買いである。
購入してすぐ、「都市の残像」を撮るのにこのカメラを使い始める。
試行錯誤というか、行き当たりばったりというか、
とにかくあの作風が生まれたのもこのカメラのおかげである。
カメラを変えると気分が変わることもあるが、
作風を一つ確立出来たという事は、
決して高い買い物ではなかったわけになる。
そういうわけで今もなおこのカメラが
hiroの機材の中で重要な地位を占めている。
もう10年近くになろうとしているが、いまだ故障知らずである。
さりげなく裏ブタにつけられた自作グリップが
このカメラへの愛着を物語っているかと思う。
もちろん、後継機であるHEXAR RFも欲しいが、
多分買ったとしても、このカメラは現役であろう。
今売られているHEXARはシルバーになってしまったが、
中古ででももう一台このブラックのHEXARを買いたいと思っている。

HEXAR上面
背面親指の当たる部分にグリップをつけている。
