

写真はNikonF フォトミックFTn(パンダ仕様)+Aiニッコール43〜86mmF3.5
このカメラは僕が写真をはじめるきっかけを作ってくれた伯父の遺品。
記憶では普通のフォトミックFTnだったと思ったのだが、
実はいろいろ奇妙なカメラであった。
まず、画像を見てのとおりフォトミックファインダーが黒、
ボディは白のパンダ状態(笑)
遠めに見るとまるでNikonF2フォトミックのよう(笑)
アイレベルファインダーはどこにやったのか、
それとも伯父が手に入れた時点ですでにこうだったのかは定かではない。
さらに、ボディナンバーからすると1970年製でhiro麻呂よりも若い(^^;
ギリギリ後期型ではないはずなのだが、セルフタイマー、
シンクロソケットが後期型のものに換装されている。
しかし、なぜか巻き上げレバーは後期型のそれではなく、
中期型の金属性巻上げレバーに穴があけられ、
無理やり(?)プラスチックカバーが取り付けられている。
調べたところによると、これはニコン純正の改造だという。
後期型になる前に、一部の要望によってこの改造が施されたものがあるという。
ということは、このFの伯父の前にオーナーがいて、
その人はもしかしたらプロカメラマンだったのかもしれない。
伯父はこのような改造を頼むような人ではなかったから。
ところが、このボディはモーター対応型でもない。
不思議である。
使い込み方はかなりのもので、黒い塗装部分のはがれも多く、
レタッチしたあともあり、さらにそこも塗装のはがれがきている。
これだけの年代モノのくせに、張り皮の縮みやはがれもない。
見れば見るほど不思議なNikonFである。
さすがに経年変化でペンタプリズムに腐食がきている。
アイレベルファインダーのプリズムの交換はしてくれる業者があるものの、
フォトミック系のプリズムを交換してくれるか、再蒸着してくれる
業者はあるのだろうか?
フォトミック系のプリズムには、
露出計の受光部へ光を導く小さいプリズムがくっついている。
これを引っ剥がせばアイレベルのモノと同じならば、交換できるかもしれない。
ともかく、ペンタプリズムが腐食するというのは厄介である。
とはいっても、露出計は生きているので気にしなければ実用可能ではある。
これで露出計も不動ならば、ただのオモリなので実用する気にはなれない。
別に安いアイレベルつきのFを購入したほうが安上がりだ。
でも、伯父の遺品ということもあって、
費用がかかってもフルレストアしたいものである。
おそらくF5の中古が買えそうなくらいに費用がかかるだろうが・・・・。(汗)
も、もうちょっとまってね。NikonFちゃん・・・・。(汗)
ついでに画像で付けているレンズについてのお話を少々。
これはAiニッコール43〜86mmF3.5である。
これは友人から安く譲ってもらったもので、常用ズームとして使っている。
このレンズは巷では「ダメレンズ」と評価されているようだが、
この最後期型は違うようである。
ボケもやわらかく(描写が甘いだけという噂もアリ(汗))、
絞るとキリリとしてなかなかの写りを見せてくれる。
もしかしたらAi以前のものとは別物なのではないだろうか?
それとも単なる当たりなのか?(謎)
2002/9/12
