MINOLTA α-9000


写真はMINOLTA α-9000 + 50mm F1.7 + MD-90ニッカドパック仕様
原版がポラロイドなので不鮮明ですが・・・・(汗)

これは学生時代に中古で買ったα-9000である。
α-5000でAF一眼初体験をしたぼくは、
その頂点に君臨するフラグシップであるこのα-9000が欲しくなった。

とてもとても欲しくなった。
そりゃあもう欲しくてたまらなかった。

ということで、今は無きM坂屋カメラで購入したものである。
当時はまだ結構なお値段がしていたので、購入に躊躇したものだが、
今思えば、思い切って買って良かったと思う。
いまだにぼくの中では好きなカメラのベスト10に入るカメラだ。

まだくねくねとした流線型やCADを利用した曲面が少ない、
カメラらしいスタイルだと思う。

カメラ雑誌ではライバルとしてキャノンのT90が比較対象になっていたが、
どちらもいいカメラだと思う。
いまだにT90は所有のカメラになってはいないが、
まわりにT90ユーザーが多かったこともあって、触る機会も多く、
「いいカメラだなぁ」と思ったが、α-9000とは別物のカメラだと思う。
カメラはそれぞれの特徴があって、はっきりいって比較対照すること自体が無意味な気がする。

話はずれたが、このα-9000の最大の特徴は、
このαシリーズ登場以降の本格的システムを持ったAFカメラの中で唯一、
巻き上げレバーを装備したAFカメラなのである。
巻き戻しが手動のAFカメラはF-501や、F4・F5などがあるが、
手動巻上げができるのはこのカメラが唯一の存在なのである。
しかも、縦走りシャッターのカメラでは珍しい、分割巻上げができる。
ぼくは巻き上げレバーを小刻みに何度も巻き上げる方法をとるので使いやすかった。

また、巻き戻しクランクのアイデアもびっくりだ。
巻き戻し操作もしやすいのだ。
このアイデアがこのカメラだけで終わってしまったのは非常に残念なことだと思う。
今後、手動巻き戻しのカメラが出たら是非このクランクを真似して欲しいと思う。

AF機能は今となってはさすがに使い物にならないというか、
おまけ程度にしか思えないほどのものだが、
このカメラはαレンズの使えるMFカメラと思えばなんとも思わない。
MFで使うと、バッテリーも長持ちする。
何しろ単3二本で、露出制御、シャッター駆動くらいしか利用しないのだから、
ボタン電池のMFマルチモードカメラに比べたら電池が持つこと持つこと。
実際にほとんどMFで使用していた。

AF機能だが、バッテリーの関係もあってか、
下位機種であるα-7000・α-5000よりも遅い。
メーカーのサービスの人と話をしたことがあるのだが、
その人もぼくのα-9000を見ながら、
「AFがもっと良かったらいいカメラなんだけどねぇ・・・・」
といっていたほどだ(笑)
ぼくをしても、希望としてはこのα-9000をベースに、
バッテリーをリチウム電池にして、
AFをマルチエリア、高速化、
といっても実際はα-7700iクラスでいいので、強化して、
モータードライブ外付けはそのままで、
アクセサリーシューを今のシューに換装して、
リファインしてもらいたいくらいいいカメラだと思う。

もし作ってくれたら買うね。きっと買うね。3台買う。(きっぱり)

今のフラグシップのα-9もいいカメラだけれども、
デザインがなんとなくX-1モーターを思い出させるデザインなのがちょっとね・・。
(悪いわけではないけれど)

このα-9000にモータードライブをつけたデザインは秀逸だと思う。
グリップが延長されたようになり、縦位置でのホールディングも良い。

たまらなく魅力的だ・・・・。(うっとり)

その後、AFカメラ一斉処分の際に里子に出されてしまったカメラだけれども・・・・・・。
(後悔)


2003/10/07

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