御 祭 神

　月 読 命　（つくよみのみこと）

　倉稲魂命　（うがのみたまのみこと）

　大名持命　（おおなもちのみこと）


　　御 由 緒

　　　羽田神社の創建は今から凡そ1,300年程前、奈良時代養老
　　５年（西暦７２１年）、五穀豊穣・疫病閉塞を祈ってのも
　　のであるとされる。大同元年（西暦８０６年）の、田村将
　　軍利成卿の建立ともいわれるが、これは再建のことではな
　　かろうかと思われる。
　　　中世にくだって建久三年（西暦１１９０年）、豊後守
　　尾形三郎惟義（これよし）によって再興され、以降廃れる
　　ことなく今に至っている。
　　　尾形三郎惟義はもとは緒方と称し、豊後国（今の大分
　　県）の住人であったが、後に源義経に属し、義経の鎌倉
　　追捕の際に姓を尾形と改めて追ってこの地にくだり、陣
　　太刀一振りを寄進して自ら祭主として一族主従の命運を
　　祈ったといわれる。（奥羽観蹟聞老誌）
　　　羽田神社はもとは波多権現、羽田山大権現、或は羽田
　　三所権現とも称されて、県外にも広く信仰を集める奥東
　　の古社として知られている。