5. フリーメーソンの発生
最初はイギリスのスコットランドに発生したのでありますが、それが大陸に移り、またアメリカに移り、今日では全世界に波及して居るのでありまして、これに加入して居る人員はどの位あるかと申しますと、世界大戦勃発以前に於いては235万人を数えたのであります。それが今日に於いて440万人という多数になりました。無論我が国にも、不幸にして斯かる団体に入って居る知識階級、有力者が居るのであります。
このフリーメーソンというものは、一体何の為に生れたものであるか、これにも色々な説もあるようですが、或る人はこれをもって英国が世界を統治する為の機関であると申します。
英国の皇室は、代々これに御関係になって、現在に及んで居るという風な関係から、世界各国がその結社に加入し英語を使い、英語をだんだん広めて行く結果は、英国の統治下に屈服するようになって来るという風に見て居る人もある。またそういう著書も出ております。
しかしながら又他の一説は、そうではない、実はユダヤ人の機関である、ユダヤ人の世界統一を助ける為の機関である。イギリスに本拠を置いたのも、それ等の意味から置いたのであって、決してイギリスの為という訳ではない、という説があります。
色々調べてみましたが、最も信頼し得べき事は、フランスの教育家で、随分永い間フリーメーソンに加盟して、三十三階級ある中の十五階級まで上がって、書記局にずっと居って実際の事務を取り扱って居った人が、今から二十数年前に、どうもフリーメーソンのやる事は裏表がある、外部に向って言う事と実行している事が違う。インチキだ。政治に超越した機関であると称し乍ら、実は政治に干渉し、不都合千万であるというので、暗殺を覚悟の前で脱退しました。事実、暗殺の脅威を受けたのであります。
即ち「お前はこの結社を脱退すれば天ヶ下には隠れ家がないぞ」と脅され、また「反対に思いとどまるならば特別をもってもう一階級を上げてやる」というような点で勧誘も受けましたけれども、断然その結社を脱退して、自分の手に掛けて居ったところの、色々と経験した事を基礎として「余は如何にして、フリーメーソン秘密結社に加入し、これより脱退せりや」という、思い切った本を出しております。
それ等の本を見ても、ユダヤのものであるという事は、私は確信を得て来たのでありますが、なお近来ユダヤの百科全書に、彼等自らが告白して居るものを見ますると、まことに明瞭であります。
「友愛」という名前をつけた秘密結社がありまするが、ともかく色々なフリーメーソンの団、社が出来て居る。──そして表面上はユダヤ人でない、友愛の教会みたいなもので出来て居るけれども、それはほとんど全部、或いは完全に全部、最高幹部はユダヤ人から成り立って居る。斯かる団体の中に於いては、多くのユダヤ人が最高の位置を占めて居るんだ、というのです。例えば、ニューヨークのダイシアスという団体に於いても、ユダヤ人が最高幹部に選ばれている、という風なことを書いております。
まだもう一つあります。フリーメーソンの、そのテクニカルな言葉、或いはシンボリズムというものは、ユダヤの考えに充ちて居るんだ。それからまたユダヤの言葉が沢山採用されて居るんだ、と明言しております。これはユダヤ人の、世界統一の為の機関という事が本当であります。
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