2017.02.10

同性愛に関する聖句

脱同性愛者の証言の中には、当然、聖書の言葉への言及が見られるので、ここに同性愛に関係する聖書箇所を挙げておく。

創世の書

(バルバロ/デルコル訳)

第2章 22 主なる神は、人から取ったあばら骨に形をつけて、女につくりあげられた。それを男のところへ連れていかれたら、23 人はいった。

「こんどこそ、
これは、私の骨と骨、
私の肉の肉である。
これを、“女” と名づけよう。
男から取ったものだから」。

24 このために、男は父母をはなれて、その妻と合い、ふたりは一体となる。

聖マタイによる福音書

(フランシスコ会訳)

19 4 イエズスは答えて、「創造主が初めから人間を男と女とに造り、そして、5『それゆえ、人は父母を離れて自分の妻に結ばれ、二人は一体となる』と言われたことを、あなたがたはまだ読んだことがないのか。6 したがって、彼らはもはや二人ではなく、一体である。それで、神が合わせたものを、人間が離してはならない」と仰せになった。

(聖マルコ 10:6 - 9 にも)

創世の書

(バルバロ/デルコル訳)

第18章 1 のちに、アブラハムが、マムブレのかしの木のそばのテントの入口のまえに、日盛りにすわっていたとき、主がご出現になった。2 アブラハムが目をあげてみると、三人の人がかれのそばに立っていた。…
16 それから、〔三人の〕人々は、立ちあがった。アブラハムがかれらを見おくるために、いっしょに行くと、かれらはソドマを見おろすところに行かれた。…
20 主はおおせられた、「ソドマ  とゴモッラに対する叫びは高すぎ、かれらの罪悪は重すぎる! 21 私はくだっていって、私にまでとどいた叫びのとおり、かれらが、ほんとにその悪を全部おかしたかどうか見たい、それを知りたいのだ!」と。
22 その人たち  は、そこを発ち、ソドマのほうに行ったが、…

ソドマの天罰の預言(18・16―33)

20 自然の秩序に直接反するソドマ人の罪悪(男色)は、カインの罪と同じく(4・10)、神のみまえに復しゅうを呼びもとめている。

22 神と、神にともなっていたふたりの天使(19・1)のこと。

第19章 1 ふたりの天使  が、夕方ソドマについたとき、…
4 まだ床についていないのに、町の人、すなわちソドマ町[まち]の人たち、若者も年寄りも、町じゅうこぞって、家をとりかこみ、5 ロトを呼びだして、 「今晩あなたのところにはいったあの人たちは、どこにいる? われわれに渡せ! かれらを知りたい  のだ!」というと、…

ソドマの滅亡(19・1―29)

1 神とともに現われて、神がアブラハムと語られるあいだ、ソドマのほうへ立ち去っ たといわれる「その人たち」(18・22)のこと。

5 「知る」とは、性の関係をしめす。極度にまで達した男色の共同狂乱のおそろしい一例である。神のみ前に復しゅうを呼びもとめるこの反自然的な罪は、のちにソドミーア、つまりソドマ人の罪とよばれるようになった。

同性愛を擁護する人たちは上について「これは同性愛それ自体のことを言っているのではない。要するにソドムの人々の暴力性について言っているのだ。彼らに於いては確かに、彼らの暴力性と彼らの同性愛が結びついていた。いわば、彼らの同性愛の運用の仕方が暴力的だった。しかし創世記のこの箇所は、愛ある同性愛関係まで罪だと言っているのではない」と主張するのであるが。

レヴィの書

(バルバロ/デルコル訳)

第18章 1 主は、モイゼにおおせられた、2「イスラエルの子らに話しかけて告げなさい  、“私は、あなたたちの神、主である。3 あなたたちが住んできたエジプトの国や、あるいは、これから私がみちびき入れようとしているカナアンの地のならわしにしたがって、ふるまってはいけない  。4 あなたたちは、私のおきてを実行し、私の法令をまもり、それにしたがって歩まねばならない。私は、あなたたちの神、主である。5 私の法令とおきてとをまもれ。こうする人は、生命をみいだす。私は主である。
6 だれも、自分の近親の女に近づいて、それをおかしてはいけない。私は主である。
7 あなたの父、あなたの母をおかしてはならない、あなたの母だから、おかしてはならない。
8 あなたの父の妻をおかしてはならない、あなたの父をはずかしめることになるからである。
9 あなたの姉妹をおかしてはならない。あなたの父の娘、あるいは、あなたの母の娘をおかしてはならない。かの女が家のなかで生まれたとしても、家のそとで生まれたとしても区別はない。
10 あなたの息子の娘、あなたの娘の娘をおかしてはならない、自分自身をはずかしめることになるからである。
11 あなたの家で生まれた、あなたの父の妻の娘をおかしてはならない、あなたの姉妹だからおかしてはならない。12 あなたの父の姉妹をおかしてはならない、あなたの父の肉親だからである。13 あなたの母の姉妹をおかしてはならない、あなたの母の肉親だからである。14 あなたの父の兄弟をおかしてはならない、つまり、かれの妻をおかしてはならない、かの女は、あなたのおばだからである。15 あなたの息子の嫁をおかしてはならない、かの女は、あなたのむすこの妻だから、あなたはおかしてはならない。16 あなたの兄弟の妻をおかしてはならない、あなたの兄弟をはずかしめることになるからである。17 ある女とその娘とをともにおかしてはならない。その人のむすこの娘、あるいは、娘の娘もおかしてはならない、その人の肉親だからこそ、そうするのは、はずべきことである。18 ある女と、その姉妹を同時にめとるな、お互のねたみをおこさせないように。つまり、その女がまだ生きているうちに、その女の姉妹を自分のもとにいれるな。
19 ある女が、月のものの不潔のあいだ、かの女にふれるために近づくな。
20 自分の寝床に、自分の近親の妻をいれるな、あなたが不潔なものとなるからである。
21 自分の子どものだれをも、モレク  の前を通してもらうために、わたしてはいけない。これをまもれば、あなたの神の名を汚さないであろう。私は主である。
22 女と寝るようにして、男と寝るな、恥のきわみである23 あなたは、不潔とならないために、自分の寝床に動物を入れるな。女は、動物と交じわるために、動物に近よってはいけない。これは、恥のきわみである。24 以上のようなふるまいをして、自分たちを汚すな。私が、あなたたちの面前から追いだしている民々は、これらのふるまいで、けがらわしいものとなった。25 それらの国は不潔となり、私がその犯罪を罰したので、それらの地方は、住民たちを吐きだした。26 しかし、あなたたちは、これらのいとわしいことを、なにひとつ犯さず、私の法令とおきてとを守らねばならない。やとい人も、あなたたちのあいだに住んでいる異国人も、おなじようにしなければならない。
27 あなたたちの前にある地方の人々が、以上のすべての恥ずべきことをしたために、地方は不潔となった。28 この地方は、もしあなたたちがそれを汚すなら、あなたたちに先立った民民を吐きだしたように、あなたたちをも吐きださないということがあろうか? 29 じじつ私は、以上のような恥ずべきことを、ひとつでもする人々はみな、み民から絶ってしまうだろう。30 あなたたちは、あなたたち以前におこなわれた、恥ずべきふるまいをせず、私のおきてを守れ。そうすれば、これらすべてのことにおいて、自分たちを汚さないであろう。私は、あなたたちの神、主である” 」。

性関係に関するおきて(18・1―30)

2 つぎのすべてのおきての土台となることば。主が、イスラエルの神であるからこそ、そして、イスラエルが、主に属する民であるからこそ、イスラエルは、神のおきてにしたがわなければならない。しかし、すべての民が、ちがった段階であっても、おなじく神に属するものであるから、おなじく神のおきてを守らなければならない。

3 当時のエジプトでは、ここにのべられたおきてに反する習慣があったが、とくにカナアン地方では、もっとも堕落した習慣があった。カナアンにたいする、神のきびしいことば(24―30)の理由は、そこにある。

21 「モレク」。最近の研究では、この偶像神のほんとうの名は、メレクで、「王」の意味であった。ティロでは、メルカルト(=よみの国の王)といわれていた。とにかくメレクの崇拝がおこなわれた諸地方では、偶像神の怒りをなだめるために、青銅の偶像神の、のばした腕のうえに、小さな子どもたちをのせ、火で焼き殺していた。「モレクのまえを通」すとは、その意味である。この、人間のいけにえは、いとうべき恥だと強調する聖書記者は、偶像神の名を、わざとモレク、または、モロクとなおした。「恥」というヘブライ語発音に似ているからである。

次の聖句は「死刑にあたる」とまで言っている。しかし、これは確かに「旧約」の聖句である。そして私は、現代の、悪魔崇拝をしているわけでも共同狂乱をしているわけでもない同性愛の人たちが「死刑にあたる」とは思わない。イエズス様も思っておられないだろう。何故なら──脱同性愛者たちの証言を見て下さい。

レヴィの書

(バルバロ/デルコル訳)

第20章 1 主は、モイゼにおおせられた、2「イスラエルの子らにつげなさい。“イスラエルの子ら、あるいは、イスラエルに住んでいる異国人のだれも、自分の子どものうちから、ひとりでもモレクにわたすなら、死刑にあたる。その地の人々が、かれを石殺しにしなければならない。3 私自身、この人にたいして敵意をしめし、その民から絶ってしまう。それは、かれが、私の聖所をおかし、私の聖なる名を汚すために、自分の子どもたちのうちから、だれかをモレクにわたしたからである。4 その地の人々が、モレクに自分の子どものひとりをわたした人に同情し、殺さずに目をつぶるなら、5 私は、その人とその家族とにたいして、敵意をしめし、かれと、そしてモレクに自分を売春するために、かれに従ったすべての売春者たちとを、み民から絶ってしまう。
6 口寄せと、占い師とにたのんで、かれらをまね、自分を売春するすべての人々にたいしても、私は敵意をしめし、み民から絶ってしまう。
7 あなたたちは、聖なるもののようにふるまい、聖なるものであれ。なぜなら、あなたたちの神、主である私が、聖なるものだからである。8 私の法令をまもり、実行せよ。あなたたちを聖なるものにするのは、私、主だからである。
9 父、あるいは、母に、無礼をはたらく人は、すべて死刑にあたる。父、あるいは、母に、無礼をはたらいたから、その血は自分のうえにかかる。
10 自分に近いものの妻と姦通する人は、その人も、姦通した女も、死刑にあたる。11 もしある人が、父の妻と寝るなら、父を辱しめることになる。犯罪をおかしたふたりは、ともに死刑にあたる。かれらの血は、自分たちにかかる。12 もし人が、自分のむすこの嫁と寝るなら、ふたりとも死刑にあたる。もっとも恥ずべき罪をおかしたからであり、かれらの血は、かれら自身にかかる。13 もし人が、女と寝るように、男と寝たならば、ふたりとも、もっとも恥ずべき罪をおかしたから、死刑にあたる。かれらの血は、かれら自身のうえにかかる。14 母とその娘とを、ともにめとる人は、恥ずべき罪をおかす。かれも女たちも、火あぶりの刑にあたる。それは、あなたたちのあいだで、このような犯罪がおかされないようにするためである。15 動物とまじわる人は、死刑にあたり、その動物も殺されなければならない。16 女が動物と接するために、それに近よるなら、その女も動物も殺されなければならない。かれらは死ななければならない。かれらの血は、かれら自身のうえにかかる。
17 人が、父のむすめ、あるいは、母のむすめである、自分の姉妹をめとって、お互に性のおこないをするのは、恥ずべきことである。ふたりとも、その民の目のまえで、絶たれなければならない。かれは、姉妹と性交したのだから、その罪の罰をうけなければならない。18 体にさわりのある女と寝て、その裸をあらわにすれば、男は女の泉をあらわにし、女は自分の血の泉をあらわにするから、ふたりとも、み民から絶たれなければならない。19 母の姉妹、あるいは、父の姉妹をおかすな、なぜなら、自分の肉をおかす人は、おかした罪の罰をうけなければならないからである。20 おじの妻と寝る人は、おじをおかすことになる。ふたりとも、その罪の罰をうけて、子なしで死ななければならない。21 兄弟の妻をめとる人は、不潔なことをしている、兄弟をおかすからである。ふたりとも、子なしで死ななければならない。
22 あなたたちは、私のすべての法令と、すべてのおきてとを守り、実行にうつせ。そうすれば、私がみちびき入れようとしているその地は、あなたたちを吐きだすことはしないだろう。23 私があなたたちの面前から、追いだしつつある民々の風俗に、したがってはいけない。かれらが、以上のすべての犯罪をおかしたからこそ、私は嫌気をおこし、24《かれらの土地を占領せよ、私みずから、かれらの所有権をあなたたちにやる。乳と蜜とが流れるその地を》と約束したのである。この民々から、あなたたちをえり分けたのは、私、あなたたちの神、主である。25 したがって、あなたたちは、きよい動物を不潔な動物から、きよい鳥を不潔な鳥から区別して、私が不潔だと宣言した動物や鳥や、地をはうものや、すべてのことであなたたちが汚れてはならない。
26 あなたたちは、私のために聖なるものであれ。それは、私、主が聖なるものであり、あなたたちを、私のものとするために、あなたたちを、すべての民々からえり分けたからである。27 あなたたちのあいだで、口寄せや、占いをする男女があれば、死ななければならない。かれらは、石殺しにしなければならない。かれらの血は、かれら自身のうえにかかる” 」。

第二法の書(申命記)

(バルバロ/デルコル訳)

第22章 5  女は男の衣服をきてはならないし、男も女の衣服をきてはならない。これらのことをする人は、あなたの神である主のみ前に、きらわれるようになる。

5 邪教の風習にあたるから、禁じられる。

ローマ人への手紙

(フランシスコ会訳)

1 16 わたしは福音を恥としません (8)。福音はユダヤ人をはじめ、ギリシア人にも、信じるすべての人に救いをもたらす神の力だからです。17 人を救うのは神の義 (9) であり、その救いはひとえに信仰を通して与えられるということが、福音に現われています。「正しい人は信仰によって生きるのである」(10) と記されているとおりです。
18 正しくないことを行なって真理をはばんでいる人々の、あらゆる不信の心と正しくないことに対する神の怒りが、天から現わされます。19 なぜなら、神について知りうる事柄は、彼らには明らかだからです。神がそれを明らかに示されたのです。20 神の永遠の力や神性のような、神についての目に見えない事柄は、字宙創造の時から、造られた物を通して明らかに悟ることができます。したがって、彼らには弁解の余地はありません。21 それというのも、彼らは神を知っていながら、神としてたたえず、感謝をささげることもせず、むなしい思いにふけり、心はわかろうとせず暗くなっているからです (12)22 彼らは、みずから知恵ある者だと称しながら、愚かな者となり、23 栄光に輝く不滅の神の代わりに、滅び去る人間、鳥、獣、はうものなどの形をした偶像を礼拝しています (13)
24 それで、神は彼らを、心の欲望のままに、汚らわしい行ないにお任せになり、彼らは互いに体を辱めるようになりました。25 彼らは、まことの神を偽りの神と取り替え、造り主の代わりに造られた物を拝み、これに仕えています。造り主は永遠にたたえられますように。アーメン。
26 こういうわけで、神は彼らを恥ずべき情欲に任せられました。女は自然な関係を自然にもとる関係に替え、27 男も同じように、女との自然な関係を捨てて互いに情欲を燃やし、男と男が恥ずべき事をして、無軌道な行為に対する当然の報いをわが身に受けています
28 彼らは、神を深く知ることに価値を認めていなかったので、神は彼らを価値のない考えのままに任せられました。それで、彼らはしてはならないことをしています。29 彼らは、あらゆるよこしまなことと悪と貪欲と悪意に満ち、ねたみと殺意と争いと欺きと敵意にあふれ、陰口を言い、30 そしり、神を憎み、人を侮り、たかぶり、自慢し、悪事を編み出し、親不孝で、31 わきまえがなく、約束を守らず、薄情で、無慈悲です。32 こういう者たちは死に (14) 値するという神の定めを、彼らはよく知りながら、みずから行なうばかりでなく、そのようなことを行なう人たちに賛同しています。

(14) ここでパウロが考えている死は、単に肉体的な死ではなく、罪びとの運命である永遠の死のことであり(6:20~21参照)、それはまた神の国から締め出されることにほかならない(一コリント6:10、ガラテヤ5:21参照)。

コリント人への第一の手紙

(フランシスコ会訳)

6 9 正しくない者が、約束された恵みとして神の国を受け継げないということを、あなたがたは知らないのですか。思い違いをしてはいけません。みだらな行ないをする者、偶像を拝む者、姦通する者、男娼、同性愛にふける者10 盗みをする者、貪欲な者、酒におぼれる者、人をののしる者、かすめ取る者は、いずれも神の国を受け継ぐことはできません。11 あなたがたの中には、以前このような人もいました。しかし、あなたがたは洗い清められたのです。聖なるものとされたのです。主イエズス・キリストの名によって、また、わたしたちの神の霊によって、神との正しい関係にある者とされたのです。(…)19 あなたがたは知らないのですか。あなたがたの体は、神からいただいた聖霊がやどっていてくださる住まいであり、そして、自分は自分自身のものではないということを。

テモテへの第一の手紙

(フランシスコ会訳)

1 8 律法は正しく用いさえすれば、よいものであるということを、わたしたちは知っています。9 すなわち、次のことを知って用いればよいものです。律法が定められたのは、正しい人のためではなく、むしろ無法者や反抗者、不信仰者や罪びと、神を畏れない者や世俗的な者、父を殺す者や母を殺す者、殺人者、10 みだらな者、男色者、誘拐者、うそつき、偽証者のためであり、その他なにか健全な教えに反する行為のためです。

「罪の概念は中世の哲学が聖書の内容を悲観的に解釈したものである、という考えを徐々に刷り込むことによって」

フリーメイソンの雑誌『Humanisme』1968年11月/12月号 より

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