2010.05.12

U2のボノはおそらくサタニストであろう (8)

逆さ十字架
彼は、今のように政治の表舞台に立つ前、すなわち衆目が今ほどは彼の上に集まっていなかった頃、彼がまだ若いロッカーらしく長髪を振り乱して歌っていた頃に、彼自身にとって「逆さ十字架」を意味するものを首に掛けていた可能性が非常に高い。(私見を言えば、殆ど「確実」である。)
1987年の彼らの「ヨシュア・トゥリー・ツアー」の中で、ボノは、首から「逆さ十字架 (upside-down cross, inverted cross)」“らしきもの”(と今は言っておきます)、一瞬それに “見えかねないもの”(と今は言っておきます)を掛けています。
(ここでやるのは「魔女狩り」ではないけれども。)
次は「Bad」という曲を歌っている場面から。(YouTube
Bono's upside-down cross
Bono's upside-down cross
公平のために言っておけば、上の写真をよく見れば分かるように、ボノは「逆さ」に見える十字架と普通の十字架の二本を掛けています。しかし大きくて目立っているのは「逆さ」の方です。
次はビートルズの「ヘルター・スケルター」を歌っている場面から。(YouTube
この曲を歌う間、ボノはそれ(同じ十字架)を首から外し、左手でぶらぶらと持っています。そして下に見るように、ある時点で一瞬それを高く掲げ、観客に示すかのような動作をします。
Bono's upside-down cross
Bono's upside-down cross
Bono's upside-down cross
ビデオの 2:30 あたり
この十字架をとします(笑)
1980年代の彼の写真には(上のツアーと同時期のものと思われますが)、これと似た十字架を掛けているものが何枚かあります。
次の三枚はAと同じもののように見えます。
Bono's upside-down cross
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Bono's upside-down cross
 
Bono's upside-down cross
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Bono's upside-down cross
 
Bono's upside-down cross
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Bono's upside-down cross
 
これらの十字架をとします。
次の三枚はAとは違うもののように見えます。
Bono's upside-down cross
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Bono's upside-down cross
 
Bono's upside-down cross
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Bono's upside-down cross
 
Bono's upside-down cross
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Bono's upside-down cross
 
この三枚は同じものだと思われます(おそらく)。これをとします。
は同じでしょう。
Bono's upside-down cross
Bono's upside-down cross
は違うと思います。
Bono's upside-down cross
Bono's upside-down cross
形状はもとより、色が決定的に違うからです。においては照明の青味がかった光が当たっているようですが、それでもボノの肌の色が一応肌色に近く映っていますから、黄土色(金色?)のをこのようにも青くすることはあり得ないと見ます。
あるフォーラムの投稿者は、「ボノは逆さ十字架をしている。サタニストだろう」と言っています。
別の投稿者は反論して、「いや、そうではない。彼は各棒が同じ長さの十字架をしているに過ぎない。上に柄が付いているから、遠くから見ると逆さ十字架にも見えるが、そうではない、普通の十字架だ」というようなことを言っています。つまり、だいたいのところ次のようなものだと。
私は、「そうかも知れない」と思います。
そして、Cに関しては完全にそうだろうと思います。
さて、これ以上「絵」に張り付いていても何も出て来ないだろうと思います。各棒が同じ長さの十字架なんて、そこら中に転がっています。また、そもそもボノのこの十字架は、単なるアクセサリー好きのロッカー(ロック・ミュージシャン)のたまたまの、気まぐれの選択だったかも知れません。
しかしながら引っかかるのは、ボノがこの十字架を「ヘルター・スケルター」Wikipediaの間に掲げてみせたことです。「ヘルター・スケルター」はシャロン・テート事件の首謀、チャールズ・マンソンWikipediaにゆかり(?)の深い曲です。いわば非常に「物騒」な曲です。
ある人は、「ボノは逆さ十字架を手に持ちながらヘルター・スケルターを歌うことでチャールズ・マンソンを賞賛して (praise) いるのだ」と言っています。私はそこまでは思いません。(ただし、「賞賛」にもいろんな段階と意味合いがあり得るだろうとは思います。)
ボノ自身は、「これはチャールズ・マンソンがビートルズから盗んだ歌だ。俺達はそれを盗み返そうとしてるのさ」と言ったそうです。私にはこれが何を言っているのか分かりません。真面目に受け取る気持ちもありません。
しかしとにかく、ボノがヘルター・スケルターを歌う間に、その十字架の一種であるものを首から外し、手に持ち、ある時点で上に掲げてみせるといったこれらの動作は、「奇妙」だと思います。どういう意味なのか。人間の行動に意味のないものはありません。
それが普通の十字架、キリスト教を意味する十字架であるとしましょう。しかし、「ヘルター・スケルター」に、あるいは「ヘルター・スケルターをビートルズのためにチャールズ・マンソンから取り戻すこと」に、一体全体どういう意味合いで、十字架が関係あるのですか? それらが何かキリスト教と関係でもあるのですか? あるいは、「自己犠牲」に? まさか。そしてそもそも、この喧騒のような音楽と雰囲気に、通常の「キリスト教」の十字架がそぐいますか?
私自身としては、彼がチャールズ・マンソンを賞賛しているのでないとしても、なお、この十字架がボノの中で、ボノ自身にとって、いわば “密かに” 逆さ十字架を意味するものであった可能性はあると思います。柄の部分、上の図でいう紫の部分を十字架に含めて全体としてみれば、どうしたって逆さ十字架の形状ですから。そしてこの十字架は、もし誰かに「これは逆さ十字架ではないか?」と突っ込まれても、「よく見てください、違いますよ」と言える──言い訳が立つ──うまい具合の作りの十字架です。
ボノの中では実はこう(左)であっても、問われた時、「いや、こう(右)です」と言えます。
むしろ、各棒の長さが同じだからといって全体としてこのような形状であるものを「普通の十字架だ」と主張することの方に、どちらかというと無理があるかも知れません。
普通のクリスチャンなら、わざわざこのような十字架を買い求めることはありません。(おそらく)
そして、そもそもサタニストというのは、「謎めいたもの」が好きで、「謎めかす」ことが好きなのではないでしょうか。一般人には分からない、仲間内だけで通じるような “暗い密かな符丁” のようなものを使って喜んでいるような者達ではないでしょうか。偏見ですか。もっとサタニストを良心的に見るべきですか(笑)(絶対に嫌です。笑)
まあ、以上、仮説、可能性の話ではあります。
しかしながら、結局は、「どちらにせよ」というところに落ち着きます。どちらにせよ、この人間は信用が置けません。彼は、「ヘルター・スケルター」ばかりでなくローリング・ストーンズの 「悪魔を憐れむ歌(Sympathy For The Devil)」 までライブで歌っています。macphisto.net というサイトのこの歌詞のあるページには、「この歌は(彼らの)ライブで少なくとも86回は演奏された(フルに歌ったものと部分的に歌ったものを問わなければ)」とあります(参照)。ずいぶんとお気に入りのようです。しかし、これもまた大変物騒な歌です。なんたって「Devil」に対する「Sympathy」の歌ですから。
けれど、兎にも角にもカトリック信者は、まずこういうの(↓)を見て感覚で「気持ち悪い」と思わなければなりません。神から頂いた感覚によって。
Bono's upside-down cross
Bono is a satanist
Bono is a satanist
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