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第四十五課 罪

  1. * 罪とは何でありますか。

    罪とは、知りながら、自由意志をもって、思、望、言、行、怠、で天主の掟にそむくことであります。これを原罪にたいして自罪(じざい)と申します。

  2. 天主の掟は、どのようにしてこれを知ることができますか。

    天主の掟は、生れながらに人に具っている良心の声と、天主の啓示とによって、これを知ることができます。

  3. * 罪は幾種類に分けられますか。

    罪は大罪と小罪との二種に分けられます。

  4. 大罪とはなんでありますか。

    大罪とは重大な事柄、或は重大と思い込んだ事柄について、完全に意識し、且つ、承諾して、天主に背くことであります。

  5. 小罪とは何でありますか。

    小罪とは、軽い事柄について、或は重大な事柄についても、完全に意識せず、或は完全に承諾しないで、天主の掟に背くことであります。

  6. * 大罪の結果は何でありますか。

    大罪は天主に対する甚だしい侮辱となり、聖寵を失わせ、地獄の終なき罰を招くものであります。(コリント前 16:22、トビア 12:10)

  7. * 小罪の結果は何でありますか。

    小罪もまた天主の掟に背くもので、天主に対する愛を冷し、霊魂を汚し、次第に人を大罪に導き、この世または煉獄における罰を招くものであります。(集 19:1、ヤコボ 3:5)

  8. 他人の罪についても、責任を負わねばならぬことがありますか。

    他人の罪に与(くみ)すれば、これについて責任を負わねばなりません。例えば、悪事を命じ、助け、勧め、讃め、賛成し、その利益の分配を受け、または戒むべき時にこれを戒めず、或は戒むる務がある人に匿(かく)すことなどであります。

    誘惑を受け又は感ずることだけでは罪になりません。然し之を承諾すると罪になります。誘惑に会ったら、直ぐに之を退けるように努め、尚、天主の御助を祈らねばなりません。

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