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第十九課 公教会の使命

  1. 公教会の使命は、何でありますか。

    公教会の使命は、人々を教え、聖(きよ)め、治めて之を永遠の幸福に導くことであります。

  2. イエズス・キリストは、公教会の使命を果たさせるために、どんな聖務をお定めになりましたか。

    イエズス・キリストは、公教会の使命を果たさせるために、一、教職、二、祭職、三、牧職、の三つの聖務をお定めになりました。

    一、教職....「汝等往きて万民に教えよ」(マテオ 28:19)
    二、祭職....「我記念として之を行え」(ルカ 22:19)「父と子と聖霊との御名によりて是に洗礼を施せ」(マテオ 28:19)
    三、牧職....「我が汝等に命ぜしことを悉く守るべく教えよ」(マテオ 28:20)「汝等が地上にて繋がん所は天にても繋がるべし、又総て汝等が地上にて釈かん所は天にても釈かるべし」(マテオ 18:18)

  3. 公教会の教職とはなんでありますか。

    公教会の教職とは、信仰及び道徳に関して、イエズス・キリストの御教をよく保ち、且、之を誤りなく説く務(つとめ)であります。

  4. なぜ、公教会は誤りなく教を説くことが出来ますか。

    公教会は、イエズス・キリストが常に之を離れ給わず、聖霊が絶えず之を導き給うのでありますから、誤りなく教を説くことができます。

    「我は世の終まで日々汝等と偕(とも)に居るなり」(マテオ 28:20)
    「地獄の門、是に勝たざるべし」(マテオ 16:18)

  5. 公教会は、どのような場合に誤りなく教を説くことが出来ますか。

    公教会は信仰及び道徳に関して、一、教皇が、全世界の司教達と一致して教える時、二、教皇が、単独でも、教皇の資格を以て全公教会を教える時に、誤りなく教を説くことができます。

    「我汝の為に汝が信仰の絶えざらんことを祈れり、汝の兄弟等を堅めよ」(ルカ 22:32)

  6. 公教会の祭職とはなんでありますか。

    公教会の祭職とは、天主と人との間を仲介する務であります。即ち、一、天主に新約の犠牲(ミサ聖祭)を捧げ、二、秘蹟をもって天主の聖寵を人にわけあたえることであります。

  7. 公教会の牧職とはなんでありますか。

    公教会の牧職とは、信者がキリスト教的生活を営むように、これを治め導くことであります。

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