第四部では何をとりあげますか。
公教要理の第四部では秘跡をとりあげます。
秘跡とは何ですか。
秘跡とは、イエズス・キリストが霊魂の聖化のためにお定めになったもので、超自然の恩恵を示し、それを与える「印」のことです。
なぜ、秘跡は超自然の恩恵を示し、それを与える「印」だと言われますか。
秘跡が超自然の恩恵を示し、それを与える印だと言われるのは、秘跡はすべて、五感でわかるものを通じて与えられる神の恩恵を意味するからです。
秘跡が恩恵を示し、それを与える五感でわかる印であることを例をあげて説明して下さい。
洗礼において受洗者の額に水を注ぐことと、「某・われ父と子と聖霊の御名によりてなんじを洗す」と言う言葉とは、霊魂内に実現する洗礼の効果の五感でわかる印です。すなわち、水が体を清めるように、洗礼の恩恵が霊魂の罪を洗い清めるのです。
秘跡はいくつありますか。
秘跡には、洗礼、堅信、聖体、告解、病者の塗油、叙階、婚姻の七つがあります。
秘跡が成立するには何が必要ですか。
秘跡には質料と形相、秘跡の授与者と受領者が必要です。授与者は教会のすることをしようという意志を持っていなければなりません。
秘跡の質料とは何ですか。
秘跡の質料とは、洗礼での自然水、堅信での聖香油と香などのように秘跡に使われる感覚でとらえることのできる物のことです。
秘跡の形相とは何ですか。
秘跡の形相とは秘跡をとり行なう時にいう言葉です。
秘跡の授与者とはだれですか。
秘跡の授与者とは秘跡を司り、或は授ける人です。