教会は、第四の捷「定められた日に大斎と小斎の務めを果すこと」では何を命じていますか。
教会は第四の掟「淀められた日に大斎と小斎の務めを果すこと」で、灰の水曜日と聖金曜日に大斎と小斎を、毎金曜日に小斎の務めを果すことを命じています。
大斎とは何ですか。
大斎とは一日のうち一回だけ十分な食事をすることですが、そのほか朝はごく少量、他の一食は普通の半分ぐらいの食事が許されています。
大斎の効果は何ですか。
大斎には祈りのために心の準備をし、犯した罪をつぐない、再び罪を犯すことのないようにする効果があります。
大斎の務めを果さなければならないのはどんな信者ですか。
大斎の務めを果さなければならないのは、満二十一才から満五十九才までの信者ですが、正式に免除を受けている人やさまたげのある人を除きます。
大斎の義務のない人は犠牲をささげることも免じられていますか。
信者みなに償いをする義務がありますから、大斎の務めのない人も犠牲をささげなければなりません。
小斎の務めとは何ですか。
小斎とは、主の御受難と御死去を記念するため、定められた日に鳥獣の肉をひかえることで、満十四才以上の信者はみなこの務めを果さなければなりません。
そのほか四旬節中に犠牲をささげ、償いをするよう勧められているのはなぜですか。
四旬節が定められたのは、イエズス・キリストが荒野でお過しになった四十日間の断食の生活をまね、罪の痛悔をして聖なる仕方で復活祭を迎える準備をするためですから、四旬節中には犠牲をささげ、償いをするよう勧められています。
四季の大斎を定めたのはなぜですか。
四季の大斎を定めたのは、償いをして四季を祝い、神に収穫の感謝をし、教会によい司祭を送って下さるよう願うためです。
以上の掟はどこの国でも同じですか。
日本では第四の掟で「定めた日に償いの務めを果すこと」と命じています。すなわち、① 灰の水曜日とキリストの受難と死を記念する聖金曜日に大斎・小斎を守ること、② 毎週の金曜日に、克己、犠牲、あるいは積極的に他人への愛徳を実践し、または特別な信心を行なうなどの償いのわざをすることとなっています。