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教会について

  1. カトリック教会とは何ですか。

    カトリック教会とは、この世に生活し、同じキリストの信仰と掟を受け入れ、同じ秘跡にあずかり、正しい牧者、とくに教皇に従う、洗礼を受けた人々の団体のことです。

  2. 教会の構成員となるには何が必要かもっとくわしく説明して下さい。

    教会の構成員とをるには、まず洗礼を受け、イエズス・キリストの教えを信じ宣言し、同じ秘跡にあずかり、教皇と他の正しい牧者の権威を認めることが必要です。

  3. 教会の正しい牧者とは、だれのことですか。

    教会の正しい牧者とは、全教会の牧者であるローマ法王すなわち教皇と司教のことです。さらに、司祭とくに主任司祭は、司教や教皇に従いつつ、司牧にたずさわります。

  4. なぜ教皇が全教会の牧者であるというのですか。

    それはイエズス・キリストが最初の教皇、聖ペトロにこうおおせになったからです。「あなたはペトロである。私はこの岩の上に私の教会を建てよう。私は天国の鍵をあなたに与えよう。あなたが地上でつなぐものはみな天でもつながれ、あなたが地上でとくものはみな天でもとかれるだろう。」そしてさらに、「私の小羊を牧せよ、私の羊を牧せよ」ともおおせになりました。

  5. 洗礼を受けていても教皇を頭と認めない人々の集団がたくさんありますが、イエズス・キリストの教会には属していないのですか。

    教皇を頭と認めない者はだれもイエズス・キリストの教会には属していません。

  6. 人間の創設になるのに、キリストの教会であると自称する沢山の団体や宗派がありますが、イエズス・キリストの教会とはどう区別すればよいのですか。

    イエズス・キリストの教会と人間の創設になるのにキリストの教会であると自称する団体や宗派とは次の四つの特徴によって簡単に区別できます。つまり、イエズス・キリストの教会だけが、一・聖・公(カトリック)・使徒継承という四つの特徴を備えているのです。

  7. なぜ、真の教会は「一」なのですか。

    真の教会が「一」であるのは、同一の可視的な頭、教皇のもとに、同一の信仰と礼拝と掟において結ばれ、同じ秘跡にあずかるからです。

  8. はかにも教会があり得ますか。

    ほかに教会はあり得ません。なぜなら、神は一つ、信仰は一つであるように、唯一の真の教会のほかに教会は存在せず、存在することもできないからです。

  9. しかし国や教区単位の信者の集まりを教会と呼ぶのではないのですか。

    国や教区単位の信者の集まりも教会と呼びます。しかし、それは全世界的な普遍の教会の部分をなすもので、この部分が集まって唯一の教会を形成しているのです。

  10. なぜ、真の教会は「聖」なのですか。

    真の教会が「聖」なのは、その目に見えない頭であるイエズス・キリストをはじめ、大勢の教会の構成員も信仰も掟も秘跡も聖であって、この教会の外にまことの聖性は存在せず、存在することもできないからです。

  11. なぜ、真の教会は「公(カトリック)」なのですか。

    真の教会が「公(カトリック)」、すをわち、普遍であるというのは、時代、場所、年令、生活環境にかかわりなくすべての信者をふくみ、世界のすべての人間がこの教会に属するよう招きを受けているからです。

  12. なぜ、真の教会は「使徒継承」なのですか。

    真の教会が「使徒継承」なのは、今の教会が歴史的に何ら中断されることなく、使徒たちの時代まで遡ることができるからです。教会は使徒たちが信じ、教えた事柄をすべて信じ、教えています。さらに、使徒たちの真の後継者である牧者に導かれ、治められています。

  13. なぜ真の教会は「ローマ教会」とも呼ばれますか。

    真の教会が「ローマ教会」とも呼ばれるのは、一・聖・公・使徒継承という四つの特徴が聖ペトロの後継者であるローマ司教を頭と仰ぐ教会にのみ見出されるからなのです。

  14. イエズス・キリストの教会はどのように構成されていますか。

    イエズス・キリストの教会は、一つの真に完全な社会として構成されており、この共同体の中心には、人間に見られるように、霊魂とからだをみとめることができます。

  15. 教会の霊魂は何から成っているのですか。

    教会の霊魂は、信仰、希望、愛、恩恵と聖霊の賜物さらに、罪のあがない主キリストと聖人たちの功徳からくる天上の宝などの内的、霊的を要素から成っています。

  16. 教会のからだは何から成っているのですか。

    教会のからだは、信者の集まりや礼拝と教職、さらに秩序と統治に関する可視的、外的要素から成っています。

  17. 救いを得るにはカトリック教会に属するだけで充分なのですか。

    救いを得るには、カトリック教会に属するだけでは充分ではなく、生きた肢体でなければなりません。

  18. 生きた肢体とはどういう人たちですか。

    生きた肢体とはすべての義人、すをわち、実際に神の恩恵を持っている人たちのことです。

  19. 死んだ肢体とはどんな人たちですか。

    教会の死んだ肢体とは、大罪を犯したままの状態にいる人たちのことを言います。

  20. 使徒継承のローマ教会外においても救いを得ることができますか。

    教会の前表であったノエの箱船の外では、だれも大洪水を免れなかったのと同じように、使徒継承のローマ教会外において救いを得ることはできません。

  21. それでは、なぜ旧約の太祖や予言者その他の義人が救われたのですか。

    旧約の義人は、来たるべきキリストを信じ、すでに霊的に教会に属していたからです。

  22. 過失なく、つまり悪意なしに、教会に属していない人々は救われますか。

    過失なく、つまり悪意なしに教会に属さない人も、洗礼を受けているか、あるいは少なくとも受ける望みを持つ人で、まじめに真理を求め、できるだけ神の御旨を果す努力をするなら、教会のからだからは離れていても、教会の霊魂には結ばれていると言えますから、救いの道を歩んでいることになります。

  23. カトリック教会に属しながら、その教えを実践しない人は救われますか。

    カトリック教会に属しながら、その教えを実践しない人は、死んだ肢体ですから救われません。成人が救われるためには、洗礼と信仰だけでは充分ではなく、信仰に合ったおこないが必要なのです。

  24. 数会が教える真理を全て信じなければなりませんか。

    教会が教える真理を全て信じなければなりません。イエズス・キリストは、信じないものはすべて亡ぼされると宣言なさいました。

  25. 教会の命じることも果さなければなりませんか。

    教会の命じることを全て果さなければなりません。キリストは教会の牧者たちに次のようにおおせになったからです。「あなたたちの言うことを聞く人は私の言うことを聞く人であり、あなたたちをこばむ人は私をこばむ人である。そして、私をこばむ人は、私をお送りになった御方をこばむのである。」

  26. 教会が信ずべきことがらを提示するとき、誤ることがありますか。

    教会が信ずべきことを提示するとき、誤ることはありません。なぜならイエズス・キリストの御約束によって、教会は絶えず聖霊のお導きを受けているからです。

  27. では、カトリック教会は不可謬だというわけですか。

    カトリック教会は不可謬です。従って、教会の決定する教義を拒否する人は信仰をうしない、異端者となるのです。

  28. カトリック教会が崩壊したり、破滅してしまうことがあり得るでしょうか。

    カトリック教会は迫害を受けることはありますが、決して崩壊したり、破滅してしまうことはありません。約束されたように、キリストは世の終りまで教会と共においでになりますから、教会は世の終りまで存続します。

  29. なぜカトリック教会は激しい迫害を受けるのですか。

    カトリック教会が激しい迫害を受けるのは、神である創立者が迫害をお受けになったから、また、教会が悪徳、悪習を非難し、情欲をうち砕き、不正義と誤りを排斥するからです。

  30. ほかにも、教会に対して果すべき義務がありますか。

    信者はみな、教会に対する限りない愛を表明し、教会に属する自分が大きな恵みをいただいた幸福なものであることを自覚し、できる限りの手段を尽して、教会の栄光と発展に貢献しなければなりません。

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