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使徒信経の第三箇条

  1. 「聖霊によりてやどり、童貞マリアより生まれた」という第三箇条は何を教えますか。

    使徒信経の第三箇条は、神の御ひとり子が、聖霊の御力によって、処女マリアの清らかな御胎内で、人間の体と霊魂をおとりになり、お生まれになったことを教えます。

  2. 御父と御子もイエズス・キリストの御体の形成と御霊魂の創造に参与されましたか。

    イエズス・キリストの御体の形成と御霊魂の創造には、神の三つのペルソナが一緒に参与されました。

  3. なぜ「聖霊によりて宿り」とだけ言いますか。

    神の御子の御託身は、善性と愛の働きの結果ですが、これは聖霊に帰せられますから、「聖霊によりて」とだけ言うのです。

  4. 神の御子は人となられた結果、神であることをおやめになりましたか。

    神の御子は人となられても、神であることに変わりはありませんでした。

  5. とすると、イエズス・キリストは、神であると同時に人であるわけですか。

    人となられた神の御子、イエズス・キリストは神であると同時に人です。すなわち、真の神、真の人なのです。

  6. そうすると、イエズス・キリストは二つの本性を持っておられるのですか。

    神であると同時に人であるイエズス・キリストは、人性と神性の両方を持っておられます。

  7. 同じように、イエズス・キリストには神としてのペルソナと人間としてのペルソナとがあるのですか。

    人となられた御子には、たった一つのペルソナ、すなわち神としてのペルソナしかありません。

  8. イエズス・キリストには、いくつの意志がありますか。

    イエズス・キリストには、神の意志と人間の意志との二つがあります。

  9. イエズス・キリストには自由意志がありましたか。

    イエズス・キリストには自由意志がありました。しかし、悪をおこなうことは出来ませんでした。それは、悪をおこなうことは完全な自由ではなく、自由の欠陥を意味するからです。

  10. 神の御子と聖母マリアの御子は、同じひとつのペルソナですか。

    神の御子と聖母マリアの御子は同じひとつのペルソナです。つまり、真の神であり、真の人であるイエズス・キリストです。

  11. 童貞マリアは、神の御母ですか。

    童貞マリアは、真の神であるイエズス・キリストの御母ですから、神の御母です。

  12. どのようにして、聖マリアはイエズス・キリストの御母となられましたか。

    聖マリアは聖霊の働きと恵みとによってイエズス・キリストの御母となられました。

  13. 聖マリアが終生処女であったことを信じるべきですか。

    聖マリアが終生処女であったことを信じるべきです。聖母は、童貞のなかの童貞と呼ばれています。

96-2.

聖母マリアがからだと霊魂と共に天国におられることを信じなければなりませんか。

 

聖母マリアがこの世の生活を終えたあとからだと霊魂と共に天国にあげられたことが、一九五〇年十一月一日より信仰箇条と定められました。聖マリアの受けたこの栄誉を「聖母マリアの被昇天」と呼んでいます。

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