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2012.08.31
 函館に行ってきた。どひゃっとびっくり、東京並みには届かないが連日最高気温が30度を超える暑さで、頭にえにえでミステリのプロットなんて全然考える余裕無し。相変わらず普通の観光というよりマニアックで、建築見たりうろうろ歩いたり少しハイキングもしたりという5日間。日記を載せるほど興味深い旅でもなかったので今回は省略。やっぱり体験の濃度というのはひとり旅に勝るものはないのだよね。その代わり少し高級なレストランに入ったり(スペイン料理のバスク、すきやきの阿佐利)、なんてこともしたけど。
 初めて見たもの。国宝中空土偶。しかしこいつのコスチュームは今風のぴたぴたシャツにレザーパンツ、縄文柄入りにしか見えない。ミュージアムの在処は土偶の出土場所で、現在ではへんぴな場所だが、秋田県産のアスファルト塊や新潟県糸魚川産の翡翠が出土する、ということはこの時代から日本海側の交易ルートが存在したという、どうして大変なものなのだった。初めて体験したこと。函館山の軍事施設について調べたくて、中央図書館に行ったら、請求資料は閉架のものなのでカードが必要というわけで、なんと函館市の図書館利用カードを作ってもらった。ちょっと嬉しいぞ。購入したもの。いつもは食べ物の土産と本しか買わない篠田だが、今回は鞄作家さんのお店が古いパン屋さんの建物を使っていて、そのたたずまいがとても良かったので、ふらふらと足を踏み入れて、つい買ってしまったよ。キリンさん模様のトートバッグ。お店の名前はOZIOという。ご興味をお持ちの方、ネットで検索してみそ。

 明日は夜、旧幻想文学編集長と発行人の対談イベントに出かけるので、夜の日記はパスします。

2012.08.24
 ほんっと暑くて集中力が続かない。だらだらと原稿。メフィストから依頼が来たので、夏前に書いた原稿があるがあまり自分で気に入ってないと返信した。そうすると次号で載せたいというので、読んでないのにそんなこといっちゃっていいのかねーと思いながら、少し書き足しタイトルも変えて送信。実はわりと最近に、比較的新人(といっても、本は何冊も出ている人)が、短編の依頼をもらって原稿を入れても書き直しを何度も命じられたりして、一度ですっと通ったことがない、と日記に書いているのを見て、自分はそういう目にあったことがないといまさらのように気づいたのだ。しかし、そうやっていろいろ熱血指導がもらえるというのは、嬉しくないんだろうか。するっと「はいはい」と原稿を受け取られて活字になると、果たして良いのか悪いのか、編集者が手を抜いているのかさっぱりわからなくて、なんだか心許ないような気分がする。期待度の差とか?
 四泊五日で函館に行ってきます。評論家のナミオカヒサコさんとご一緒。飛行機が朝早いので、明日の夜は羽田最寄りのビジネスホテルに前泊。恵山を再訪するので、聖マカーりィ学園舞台のギムナジウム・ミステリのプロットを作って来よう。といっても、まだ売れ口は決まっていないので、どうなるものやら全然わかりまへん。30日帰宅。

2012.08.23
 21日は群馬の四万温泉に。四万と書いて「しま」と読む。古い歴史がある山中の温泉地だが、温泉の他はほぼなんにもないという、いさぎよさ。ここで一番歴史がある積善という宿がうちの行きつけ。最初温泉地のさらに奥にある奥四万湖というダム湖のほとりにある日帰り温泉に行く。ここはジモピー御用達の実に渋い施設で、お年寄りグループが食べ物を持ち込みしてのんびりと高校野球なんか見ている。それとこの奥四万湖というのは、実に不思議なブルーのインクを溶かしたような色の水が見られるので、前に冬に来た時はびっくりした。今回はもう少し緑が勝って普通の水の色に近いが、それでも青みが強い。どうもその原因ははっきりしないが、青色の光を反射する物質があるらしい。2時になってからチェックインし、昭和初期に建てられた古い和風の座敷で、湯上がりの生ビールを読みながら読書でだらり。夕飯、酒、温泉、読書、うたたね、起きてまた温泉、酒。
 翌日は毎度山越えをして軽井沢に行くのだが、その前にいよいよ風前の灯火の川原湯温泉で立ち寄り湯。八ン場ダムには不賛成だったが、もうここまで工事が進んでしまったら、いまから中止したらそれこそ瓦礫の山しか残らないよなあと思った。軽井沢はハイシーズンで人だらけ。腸詰屋でパンとソーセージのランチ。浅野屋でパン、スーパーのツルヤで地元の野菜など購入。ここはとても品揃えが良くて、魚ものなんかもいいものがわりに安くあるので、軽井沢に行ったら必ず寄る。それもえらいこと混んでいた。

 読了本『東インド会社とアジアの海』 羽田正 講談社 興亡の世界史というシリーズの一冊だが、いわゆる「日本史」「東洋史」「西洋史」という枠組みを超えて、地球がいよいよグローバルに結びついてきた時代を、ポルトガルのヴァスコ・ダ・ガマからオランダ東インド会社、イギリス、フランスの東インド会社の活動に焦点を当てながら描いた一冊。篠田はわりと日本史には興味が薄く、唯一の例外が東西交渉史、日本史の年代でいうと安土桃山時代、というのは、篠田の読者様にはだいたい想像がつくと思うのだが、その篠田にしてからが実にうかつというか、例の種子島に火縄銃を持ってやってきたポルトガル人ていうのはそもそも何をしに来たどういう身分の人間だったのか、ということなどほとんど考えてこなかったよ、ということにいまさらながら気が付いた。
 安土桃山と東西交渉というと、どうしても話がキリシタン関係に偏ってしまい、壮絶な殉教とか弾圧とかを、否定的に見る見方が先に立ってしまうのだが、正直な話イエズス会なんかがまったくの宗教的な目的のみでやってきて、征服の意図などありませんでしたというのは、他の国でやっていることからみると説得力はないといいますか、現代の価値観からいうと他国を征服して植民地化するのは悪だけど、この時代にはそうではなかったわけ、キリスト教西欧には。つまりキリシタン殉教史の悲惨は悲惨として、日本がキリスト教を禁教にして鎖国政策をとったのは間違いとはいえない、むしろこの時代にしてはとても賢明な選択であったともいえる。
 他にも、なんでイギリスはあの巨大なインド亜大陸をまるっと植民地に出来ちゃったの、とか、いうこともわかります。目から鱗がぽろぽろする快感の一冊。

2012.08.20
 昨日一日で心を入れ替えて真面目に仕事、とは行かなくて、今日もダラダラと書き続ける。明日明後日は温泉で留守。

 読了本『明治洋食事始め』 岡田哲 講談社学術文庫 トンカツやあんパンといった和洋折衷の料理、食品はいかにして生まれてきたかを語った本。日本人というのは柔軟というか、いい加減というか、明治の初めはこんなに西洋ぽい食べ物に抵抗していたのに、それをあっさりてなずけて、好みの料理を作り出してしまったのだった。銀座キムラヤのあんパンも、トンカツも好きですね。芋コロッケも大好きだ。カレーはどろどろよりさらさらの方が好きだけど、千切りキャベツというのはフライの付け合わせとして素晴らしいとマジ思います。しかしこの本の著者は関東の人なのかしら、トンカツによってビーフカツは駆逐された、的なことが書いてある。そんなことないよ。ビーフカツ美味ですよ。大阪に行って、こんな美味いものがなんで東京にないんだっと痛感しましたもん。大阪に泊まったら一食はそこで食べる、と決めている店がございますの。単なるクラシックな洋食屋さんですが、そこのビーフカツが好きなのでした。

2012.08.19
 友達と豊島園の庭の湯に行くことになり、午前中だけ仕事。我ながら現金なというか、遊びに行く予定が入ったら集中力がアップして、丸一日パソコンを睨んでいたときよりたくさん書けたよ。というわけで温泉。日曜だし夏休みだしもっとめちゃくちゃ混んでいるんじゃないかと思ったら、中が広いせいか案外そうでもなくて、貸し水着を着てバーデゾーンも初体験。日がてかてかで露天はあまりいられなかったが、途中冷温室でクールダウンを挟みつつ入浴。ビール、バリエステでアロママッサージ、と、なかなかにローマ風呂の休日ぽい半日コースであった。

2012.08.18
 今日は曇りでいくらか気温は低かったが、湿度がとても高い。ぐんにゃりしながらじりじりと原稿を書く。まったくもって代わり映えしない。

 読了本『シンヂ、僕はどこに行ったらええんや』 喜国雅彦 双葉社 帯に曰く「本書は、ある漫画家が謎の男に導かれ、初めて経験した被災地でのボランティア活動をフォト&イラスト&エッセイで綴った記録である」そのまんまなんだけど、これだとこの本の読んで面白い感触はほとんどすり抜けてしまいます。もちろん喜国さんとお連れ合いの国樹さんはとても真面目にボランティアをやっていて、頭が下がるというかごめんなさいというか、不真面目な当方としてはとても申し訳ない気分になってしまうのだが、語り口はいつもの本棚探偵の喜国さんだもんで、ふふふ、とか、くくく、とか笑いながらするすると読んでしまう。しかし、表紙の写真になっている「謎の男」いや、喜国さんのご友人のシンヂさんの目力のあることは日本人離れしていて(もちろん誉めことば)、その腕に抱かれている津波から逃げる車の中で生まれたトイプードルのウェーブちゃんの可憐さと素晴らしい対比で、この写真だけでもかなりほれぼれしてしまう。そして満州馬賊の末裔みたいな目力シンヂさんと並んだいたいけな赤ちゃん犬が、失われた命の大きさと守られたものの尊さをあらためて感じさせずにはおれないのでした。

2012.08.17
 明後日には終わってしまうバーン・ジョーンズ展にようやっと行ってきた。古風で優雅、という感じか。魂にぐさっとは来ない。でもきれいだし目に快い。その後わしたショップまで歩いていくが、日照の激しさに声も出ない。地下鉄で池袋に出てムジにちっと行きリブロに廻り、東長崎の医者で降圧剤。あまり暑いせいか、いつも30分は待たされる医者が待っている人ひとりもなしであっという間に終わったが、仕事場に戻ってもさすがに長編に手を付ける気力無し。買ってきたマンガなど読んでダラダラし、文庫解説を少し書く。祥伝社文庫柴田よしき『竜の涙』。ばんざい屋の第二作です。好きな作品なので、さらさらと書けた。たぶん10月刊行でしょう。

2012.08.16
 毎日パソコンに向かう以外なにも代わり映えがしなくて、日記のネタがないのであります。今日も暑かった。昼日中の町はほんとインドだった。

 読了本『扉守』 光原百合 文春文庫 元本で読んでいるけど文庫をもらったので、一番好きな最初の話「帰去来の井戸」を読み直していたら、結局全部読んでしまった。尾道に行きたくなった。ふるさとをこんなに美しく描く人の出来る光原さんは幸せだと思う。
 『へのへの夢二』 久世光彦 筑摩書房 夢二の絵というのはけっこう見るけれど、この人はデザイナーというか意匠家であって、デッサン力は全然ないから人物を書くともう紙人形のようだ。小説は結核の末期で死を待つばかりのサナトリウムの夢二に、現実とも幻覚ともつかず、過去の女たちと現在の女が群がって、なんだかわけのわからないエロスの世界をやっているが、それがグロにならずにひらひらと軽やかなのは、小説が見事に夢二の絵の世界になっているからだと思う。自分の気質に合う素材を巧みに選び取っているからなのだろうが、久世という人も、乱歩を描き百間を描き、なんとも不思議な人だったなあ。
 『こんなにちがうヨーロッパ各国気質』 片野優 須貝典子 草思社 まあ、ネタのような本です。フランス人ドイツ人イギリス人というと、なんとなく気質の違いも想像が付く気がするけど、デンマーク人、ノルウェー人、スゥェーデン人、フィンランド人の違いとなると。わからねえ・・・

2012.08.14
 明け方から雨。かなり強く降った時間帯もあったが、ぬるま湯が降っているみたいで気温下がらず。午後から上がったらむしむしとなる。黎明3巻第3章のプロットをスタバで1時間ばかりやって、少しだけ書き出す。徳間の担当にメールしたところ、刊行予定は1月から3月だから、3巻目は11月下旬で間に合うという。しかし1月はPHPの単行本が出るのだが、それはいいのだろうか。おまけに9月は人事異動のシーズンだから、編集長が替わるとまた予定が変わるかもしれないという。つまり全然安心は出来ないってこと。ああもう好きにして。いつか出してくれればいいよ。

 読了本『ヒトラーのウィーン』 中島義道 新潮社 不遇な青春を送ったウィーン時代のヒトラーを、ウィーンという町の土地や建物と結びつけて語った哲学者のエッセイ。青いヒトラーに一種の「かわいらしさ」と「共感」を見出しているが、感傷には堕さず、思いこみが激しく主観的でたやすく嘘を真実と思いこんでしまえる社会不適応なひとりの若者の横顔を生き生きと描き出している。しかしヒトラーの生涯というのは、ほんと小説より奇なり、の世界なのだね。比較的恵まれた少年時代、画家志望が二度の受験失敗で道を閉ざされ、ウィーンの路上生活者にまでなり、従軍して裸一貫で敗戦のドイツに帰り、ふとしたきっかけで入党したナチでたちまち頭角を現すと、ミュンヘン一揆で投獄されるもわずか九ヶ月で解放、それからドイツの権力者に上り詰めるまでたった10年、そしてベルリンの防空壕で自殺するまでがまた10年。こんなすさまじい人生、小説だってありゃしない。

2012.08.13
 一時は少し涼しくなっていたが、今日はまた一番ひどいときの暑さがぶり返してきた感じで、たはーっと暑い。原稿、2章を書き上げて、第3章のプロットを作ろうかと思ったが、集中力がとぎれていて今日は白旗。

 読了本『ツタンカーメン少年王の謎』 河合望 集英社新書 篠田が小学校六年生の時に上野の国立博物館にツタンカーメンの黄金のマスクが来た。頭はしばらくエジプトブームだったなあ。発掘物語と古代の話とミイラの科学的調査と、コンパクトにまとまった一冊。もう少し目を見張るような新しい知見が並んでいるかと期待したが、その点については大したことはなかった。

2012.08.12
 暑いです。原稿書いてます。依然『黎明の書』です。刊行未定です。代わり映えがぜんっぜんない!!!

2012.08.11
 昨日は久しぶりの夏コミ。友人のスペースで売り子の手伝いをしたが、全然忙しくないので西から東にも出かけていって買い物をした。探偵小説研究会と、黒死館研究の素天堂さん。後者はユゴーの「ノートルダム・ド・パリ」が建築小説として素晴らしいという話でまとまった『黒死館逍遥別巻 まぼろしたてもの考U』がこれから読むのが楽しみ。『小栗虫太郎関連資料集 ダクダク1 特集矢毒』というのも、そのマニアックぶりが突き抜けていて、すごい。マニアックという点では偶然発見した「幻想伝承資料室」というサークルも、ゲーム作製のための資料集というコンセプトらしいのだが、『中世ヨーロッパの紋章』なんて類書が日本では刊行されていないので、とても嬉しい。いや、なんかこういう資料ぽいものに弱いのです。

2012.08.09
 シネコンに「バットマン」を見に行く。結構面白く観たけれど、シナリオにどうかと思うばかでかい穴があって、首をひねらされた。そうでなくてもこの監督は、インドの奥地がアメリカにくっついてるのか。みたいなへんてこな距離感があったんだけど、今回はもっとね。それと刺激的な爆発やカーチェイスは感覚がインフレ状態でなんかもう、「ああはいはい」「またですか、お約束ね」って、いまさら刺激もない。
 ホビットの予告編が観られて嬉しかったわ。
 明日はコミケなので早起き。いえ、ただの売り子手伝いです。

2012.08.08
 昨夜も意外と涼しく今日の昼間も玄関開けずにいられた。友人の売れっ子作家さんから文庫解説の打診を頂戴した。また正式依頼ではないので、依頼が来てから作者名とタイトル名は告知します。でも好きな作品だったので嬉しい。
 徳間からは『黎明の書』第一巻の表紙ラフというのが来た。相変わらず本がいつ出るのかはわからない。作者もまだ完成まではしばらくかかるんだから、どうもならん。しかしやはりトレス柴本のイラストを無駄にする気はないらしいのう。

2012.08.07
 昨日は実に久しぶりにエアコン無しで眠れたが、今朝はまた暑さに逆戻り。今頃になってゴーヤの雌花がとんどこ咲き始めた。しかし日数を勘定すると、どうも函館に行って留守の間にゴーヤラッシュになりそうだ。

 読了本『アクエリアム』 森深紅 講談社ノベルス 学園もののミステリかと思ったら、舞台になっている全寮制の女子校の背景がSF的な設定であることがだんだんとわかってきて、第二部にはいるといくらかミステリっぽい事件も起きるのだが、結局これはカズオ・イシグロの映画化されたあれみたいな意味でのSFなのかなという感じがしてきて、そこが漠然としたまま終わってしまった。読み間違えているかもしれません。ディテールは豊かだし、水族館の分類番号の謎から始めて、自分たちに付けられている識別コードと、物品についているコード番号までも含めて、それを分析することで隠されている世界の謎を解明しようという出だしの着想がとても良かっただけに、後になって話が広がるほどにそのコードの解明がどこかにいってしまったのが残念。

2012.08.06
 今朝は早起きして近所に蓮を見に行った。蓮の花というのは実になんというか、造化之妙とでもいいたいようなものを感じますなあ。その後雨がざんざか降って、でも湿度高くてあんまり涼しくはなかった。

2012.08.05
 昨日は地元の花火大会。広くもない河原で1時間足らずの小規模なパフォーマンス。しかし電車に乗って遠くまで出かけていかずとも、打ち上げ花火が観られるというのは嬉しく、缶ビールなど飲みながら。
 新刊に書影を載せた『胡蝶の鏡』文庫版。今回はなんと本職の建築史研究者、村松伸先生にずうずうしく解説をお願いした。そうしたらこれがなんともはじけた文章で、ぜひノベルス版の読者にも読んで頂きたいもの。さすがにゼミにおいらのような小説家をゲストに呼んで下さっただけのことはある(いちどそういうことがありましたので、今回の図々しいお願いになったのであります)、東大の先生といってもいろいろなのね〜という感じであります。

2012.08.03
 今日はまた一段と暑い、と毎日同じ事を書いているような。頭がぼーっとして、集中力を欠くことおびただしい。たらたらと仕事続行。進みゃあしない。
 本日収穫したゴーヤはなんと302グラム。これまでで最大でへちまみたいに育った。やはり暑い方が元気になるらしく、しばらく姿を消していた雌花も、今日はひとつ咲き明日もまたひとつ咲きそう。ミニトマトはそろそろ終わり。これはもっと欲しいくらいだな。味が濃くて野性的なトマトなのだ。

2012.08.02
 相変わらず暑いのであります。湿度は日によってさまざまかな。防犯やなんかには目をつぶって、玄関戸を開けて風を通せばいくらか我慢できるが、集中心を欠く、という感じ。頭がぼーっとしてきちゃう。
 長崎のMさんへ、ごめん。この本見つけた途端に、飛びつくように買っちゃってました。長崎、行きたいなあ。五島列島の天主堂、観たいなあ。

2012.08.01
 新宿に「ローマ法王の休日」を見に行った。コンクラーヴェで選出された教皇がプレッシャーに耐えきれず逃げ出すが、という話で、てっきりコメディ、教皇様は無事気を取り直して、という結末かと思っていたら、さにあらずだったのでびっくり。笑える場面もあるがそのへんも微妙に不発で、イタリア人が、あるいはカトリックが観れば、また別の感想を持つのかもしれないが、なんとなあくもやもやっとした感じでありました。システィーナ礼拝堂はセットだったとパンフにあったので、そこもまたびっくり。上手に騙されました。教皇様役の俳優の風貌がやたらヨハネ・パウロ2世に似ていたのもなんだかおかしかった。