旬菓工房 和創ふじのや 『和菓子って?』






和菓子って何?

和菓子と耳にして、皆さんはどのような御菓子を思い浮かべるのでしょうか。お団子ですか?季節のお茶席菓子やお節句に食べる柏餅や桜餅?あるいは鯛焼きや今川焼きですかね。十人十色人それぞれ、思い出と共に十菓十味でしょう。
和菓子の世界では砂糖が貴重で高級な食品であった事から、御菓子に使用された砂糖の量が多いほど高級品とされてきました。現在のような白いお砂糖が作られるようになったのが江戸時代中頃〜ですので、当時の食糧事情からしても魔法の粉だったに違いありません。庶民の口には入りにくかったことでしょう。故に一般庶民は砂糖の量が少ない御菓子に塩を入れて甘みを引き出したりして工夫しました。桜餅を思い出してみてください。小麦粉を水で捏ねて鉄板の上で焼いた(麩の焼き)皮に餡を包み、塩漬けの桜葉を巻いて仕上げてあります。この桜餅の中の’餡’が砂糖の量が多い甘ーい甘ーいものでしたらどうでしょうか?私はちょっと無理ですね。スッキリサラリの薄甘餡がよろしいかと思います。この様な、低糖度・低甘味の和菓子は一般では朝製造したものでも夕方には固くなり食べ口が悪くなってしまうので、朝生・浅生菓子と分類されております。これと反対側の御菓子が〈上生菓子〉です。砂糖の登場とともに、当時の上流階級のお遊びだった茶道の主菓子や添え菓子と共に発展していきます。上生菓子はある種の芸術作品だと思います。目で楽しんで、口で楽しみ味わう。当時の日本人の遊び心に感心いたします。上生菓子・浅生菓子それぞれにうまれた背景は違いますが、後世に伝承していかねばとおもいます。

旬菓工房 和創ふじのや が目指すものとは?
旬菓12ヶ月 もてなしもてなされ

『心和菓妙』

極上の甘美な御菓子で
穏やかに満ち足りた時の演出を
お手伝い致します

御菓子を食べながら至福の時間を過ごしていただけたら幸いです。

『和』という漢字は、『禾』+『口』で成り立っております。
『禾』ノギは(コメ・粟)を意味しております。よって、『和』=『米を食べる』+『菓子』=『おやつ・間食』で
和菓子とは『お米を原材料にしたおやつ、現代でいえば米スイーツ』となります。
日本人が主食としてきた〈お米〉、そして間食としての〈お果子〉の原材料としての〈お米〉があります。
和菓子では、主食のお米の代表格(うるち米)と間食としての原材料のお米の代表格(もち米)それぞれを製品によって使い分けております。
主食では飽き足らず、おやつにまで加工していった先人の創造性に感心致します。そして日本人が古代より大切に伝承してきた『米食文化』を、大きくいうならば『日本文化』を、和菓子を通じて伝承していくのが一つの使命であると考えております。
『米』と共に伝承していくものに『小豆』があります。
『小豆』はAZUKI、〈阿土岐〉からなり、赤く溶けやすい豆の意味があります。赤色には(魔除け)の意味があります。
栄養価も高く食物繊維もたっぷりの食品です。『米』と同様に『小豆』も間食としてのおやつに加工されてきました。
中国大陸からもたらされた小豆も日本のように様々な御菓子に発展していったということは世界でも唯一無二です。
日本独特に発展した『小豆食文化』も和菓子を通じて伝承していくのが一つの使命であると考えております。

『米』や『小豆』の御菓子で一人でも多くの方に感動して頂けたらと思います

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