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「 絆 」
( きずな・ほだす )
糸へんに半分と書いて
「絆」と読みます
おたがいに半分ずつの糸を
結び合うからです
糸の太さは人それぞれ
顔の違いと同じです
固いかゆるいか ほどほどか
その結び目が大事です
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いつも遠くから送られてくる
あなたの視線を感じつづけて
もうどのくらい経つのでしょう
日ごとにその視線の温度が
熱くなります
いま 私の心は視線の糸に
絆されて 絆されて
捕縛されてしまいそう
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「 花 」
( はな・カ )
クサカンムリと「化」ける…
花は何かが化けたもの
何かがクサカンムリをかぶって
華麗な花に化けているのです
それは醜く汚れた邪心を
隠すために
それは振り返りたくない過去を
知られたくないために…
クサカンムリをむりやりはずすと
化けの皮がはがれるに違いない
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君はかぼそき その指で
花を手折りて 胸に寄せ
幸せ薄き 今日までの
運命を記す 花言葉
つぶら瞳に 涙して
君は哀しく 目を伏せる
生きとし生ける野の花が
みな咲き誇る 春なのに
人は誰もが 花のごと
いずれの日にか 咲くものを…
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「 命 」
( いのち・メイ・ミョウ )
「命」の中に「一」と「叩」がある
何を一つ叩くのだろうか
かけがえのない命
地球よりも重い命
あなたに捧げた命
その命を輝かせるために
運命の鐘を一叩きして
宿命の扉を一叩きしてごらん
自分の未来を拓くために
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かけがえのない命を
運命や宿命の
なすがままに流されてはいけない
限りある寿命を
目いっぱい輝かせ
使い切りたい
それが
命をもらったものの
宿命なのだから…
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「 海 」 ( うみ・カイ )
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「海」という字の その中に
「母」という字が 隠れてる
「母」という字の その中に
「一」という字が 隠れてる
一直線に 進めよと
一等星で 輝けと
一期一会の めぐり逢い
大事にせよと 噛みしめよと
母が教えて くれている
母が教えて くれている
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「海」という字の その中に
「母」という字が 隠れてる
「母」という字の その中に
「一」という字が 隠れてる
「母」という字を 良く見れば
涙が二つ 点々と
静かにそっと 隠れてる…
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「 忍 」 ( しの-ぶ・ニン )
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「心」の上に「刃」が乗って
少し身動きするだけで
心が斬れてしまうという
そんな危うい忍ぶ恋
あなたの名前を呼んだだけでも
空気が震えて
刃が揺れる…
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忍んで忍んで 耐え忍んで
やっと逢瀬が叶ったときの
至福の時間(とき)が 炎に変わる
心の上のするどい刃が
やがて灼熱に焼けて
胸を貫く…
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