(元歌)
1.
あなたに借りた 五木寛之
今ごろ読む気に なりました
また逢う口実 作りたくて
返すためにだけ 借りた本です
あなたの愛は 冷めはじめ
秋へ秋へと 急ぎ足
ぼくは夏の 思い出を
かかえたままで 立ち止まる
本をあなたに 返さなければ
本をあなたに 返さなければ
2.
男の女の 愛と憎しみ
二人によく似た物語
栞をはさんで 本を閉じて
甘い哀しみ 楽しんでます
あなたはまるで 風のよう
あとも見ないで 走り去る
ぼくはまるで 石のよう
思いで重くて 動けない
本をあなたに 返さなければ
本をあなたに 返さなければ
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(アンサーソング)
1.
借りっぱなしの 五木寛之
本棚の奥に 隠れてる
季節がいくつも いくつもめぐり
あなたはどうしているのでしょうか
どんな言葉が トゲになり
あなたの胸に 刺さったか
あの頃ぼくは 気づかずに
ただ幸せに 酔っていた
本をあなたに 返したいのに
本をあなたに 返したいのに
2.
本屋に並ぶ 五木寛之
名前を見るたび 目をそらす
背中を向けて 読みふけってた
あなたの姿が よみがえります
あれから3年 たつけれど
あなたにたどり つけません
あのひと夏の 思い出を
引きずりながら 風の中
本をあなたに 返さなければ
本をあなたに 返さなければ |