7時間の国内線

ハワイからフロリダへ向うためホノルルからミネアポリスへ飛びました。
機体はDC-10型機で、ホノルルを夜出発し早朝にミネアポリスに到着。
離陸して間もなく機内食がサービスされたものの国内線なのでボリュームも乏しく簡単なものでした。
ビールだけでなくヘッドフォンまで有料とは驚きでした。
どうせ眠るだけだから必要ないのですが…。

機内の明かりが入らないように毛布をかぶって窓の外を見上げると、無数の星が美しく輝いていました。

いざ眠ろうと座席に体を預けると機体が揺れはじめました。
太平洋上で気流が乱れているのでしょう。小刻みな振動や時々大きく揺れる不安定な状態は2時間以上続きました。

離陸して5時間が過ぎ、やっと米国本土にさしかかりました。
そこにはポートランドの街が美しく輝いていました。
空と陸との区別がつかない漆黒の中、2月の空にはさそり座が輝いていました。

ミネアポリスは雪混じりの悪天候でした。
真夏のようなハワイとは正反対の世界です。
7時間の国内線の旅は終わりました。

【1999年2月】