高度1万メートルの空の色

飛行機から眺める空の色って気にしたことありますか?
今までのフライトの中で印象に残った空を挙げてみます。

【暗黒の空】
日本から東南アジアへ向かうとき、曇り空の地上から離陸後、抜けるような青空に心洗われる気分でした。
ところが数時間後、地上では見たことがない黒雲が上空を覆っているのに気付きました。
まるでホラー映画の一場面のよう。
こんなに高いところにも雲が存在することを初めて知りました。

【夜明けの空】
ヨーロッパから、またはオーストラリアやアジアから早朝に日本へ到着する便では必ず夜明けを迎えます。
その光景は神秘的という言葉に尽きると思います。
漆黒の闇が次第に濃い藍色に変わり、地平線というか水平線というか、空のある境目が真っ赤に色づきます。
次第に赤の上に橙色、黄色、黄緑色、水色、青色、藍色や紫色と何層にも重なり、刻々とその色の幅やグラデーションが変化していくのです。
そして七色のハーモニーは、日の出によって終わりを告げるのです。

【夕焼けの空】
夕焼けは朝焼けと逆かというとそうとも限らないようです。
雲を焦がしてみたり、海に反射させてみたり、また、見る者をセンチメンタルな気分にしてみたり…。
一日の終わりは心をおだやかにしてくれます。
日没後は日の出前と同じように七色のハーモニーが楽しめます。

【日中の青空】
何と言っても一番気分がいいのは日中の青空ですね。
抜けるような青だったり、乳白色がかった水色だったり…。
そして、ひとつとして同じ形のない雲が、飽きの来ない空を演出しています。
最近、航空機で被爆するという物騒なニュースがありました。
高度1万メートルでは地上に比べ宇宙からの放射線を浴びる量が格段に多いそうです。
パイロットやアテンダントは年間の許容量をオーバーしてしまうため、それが新たな労災として問題となっているというのです。
いつも窓側の席を好んで選んでいる私もかなり放射能を浴びているのかも知れません…。

【オーロラの空】
これは見たことがないので、ぜひ見てみたいという願望です。
よく旅行記や掲示板で機内からオーロラを目撃したという記述を目にします。
そんな幸運な人がいるなんて…。
早く自分もその一人になりたいです。