ガイドのタナさん

アンコールワット遺跡半日ツアー日本語ガイド付きが15米ドル。
手頃な値段が魅力で参加を申し込みました。
宿泊先に迎えに来たのはタナさんという現地の男性ガイドでした。

聞くところ今日の参加者は私1人だけとのこと。
運転手とガイドと私は専用のセダンに乗って出発しました。

タナさんはシェムリアップ出身の31歳。
日本語を習得し日本人相手の観光ガイドで生計を立てているそうです。

アンコールワットでは彼の説明の合間に私からさまざまな質問を投げかけてみました。
観光客数のトップは中国人で次に韓国人、日本人と続くそうです。
マナーが一番いいのは日本人だということで中国語と朝鮮語は選択しなかったそうです。
世界遺産を擁するシェムリアップは世界中から観光客が押し寄せるため観光関連産業に従事する人が多く年収も高いためカンボジアでも裕福な地域だとか。

彼は海外旅行の経験はないものの2009年2月に日本へ行く予定であることも語ってくれました。
大阪や京都・奈良を回ってみたいとのことでした。
真夏に気温が45度を超えることもあるカンボジアで生活する彼には、氷点下になることもある2月の日本など想像できるはずもなく、日本に着いたら空港で防寒着を手に入れることをおすすめしました。

また、結婚願望を持ちながらも親戚総出の結婚式には2万米ドルものお金がかかるため結婚を踏み切れないという胸の内も吐露していました。

半日の限られた時間でしたがタナさんとの会話からカンボジアのさまざまな事情を垣間見ることができました。
彼が日本語ガイドとしてより一層の活躍をされることを願ってやみません。

【2008年12月】