まきちゃん

KLMオランダ航空861便(アムステルダム→成田)でのこと。

フランス、ベルギー、チェコへの一人旅を終え帰りのフライトで「まきちゃん」という女の子とお母さんに会いました。
3人掛けの座席の真ん中にまきちゃん、窓際にはお母さん、そして通路側は私。
この座席はエコノミークラスの最前方、つまりノーマル航空券やペックス航空券、マイレージのエリート会員のための優先席とされているブロックです。

まきちゃんはお父さんの仕事でオランダのデン・ハーグに住んでいるとのこと。
幼稚園はアメリカン・スクールだそうで英語はペラペラ。
最初はにかんでいたのですが時間がたつと周囲の雰囲気にも慣れとても人なつこく話かけてくれました。
お母さんは、日本の食材が高く食費がかさむことや周囲に日本人が少ないことなど日頃の苦労話などを話していました。

2回の食事の間にはカップ麺やアイスクリームがサービスされるのですがアテンダントにどちらかひとつを選ぶように言われたまきちゃんは「ボウス(英語で両方ともという意味)」と言って大笑いされていました。
結局、カップ麺を食べ終わった頃にアテンダントがアイスクリームを持ってきてくれてまきちゃんの希望が叶いました。
おかげで私もアイスクリームをごちそうになることができました。

どうやらアテンダントは私のことをまきちゃんの父親と勘違いしていたようです。
もっとも機内ではしっかりお父さん役をやらされていましたけど・・・。
成田空港でまきちゃんとお別れするのがちょっぴり寂しかったです。

【1998年3月】