シュテファン君

シュテファン君はウィーン在住の大学生。
法律の勉強を終えたとかで、次は医学部に編入しようと考えているそうです。

彼との出会いを話せば長くなりますが、彼がウィーンで出会った日本人女性とおつきあいを始め、彼女を社交ダンスのパートナーとして日本で開かれる大会に出場するため来日しているうち、彼女の自宅が我が家に近いこともあって、ひょんなことから知り合いになりました。

私がスイスのチューリッヒからウィーンまで旅することを事前に伝えると、ウィーンに到着したら連絡をとの返事がありました。

ウィーンの格安ホテルで待ち合わせ、路面電車でリンク沿いを観光しながら、グリンツィングのホイリゲへ向かいました。
おいしい肉料理や野菜の付け添えに舌鼓を打ちながらワインをジョッキでいただきました。
白ワインのソーダ割りや秋限定のモーストというぶどうジュースも味わうことができました。
おなかもすいていたようで、ソーセージだけでなくステーキ、ポテト、サラダ、パンなどモリモリと食べてしまいました。

彼はまだ19歳。
日本の19歳の大学生があれだけしっかりした自分の主張を持っているだろうか。
お互いの言語は日本語とドイツ語ですが、ここでは英語で会話をすることに。
礼儀のこと、戦争のこと、政治のこと、従軍慰安婦のこと、領土問題など軽く2時間を超えていました。

彼との再会を約束してウィーンをあとにしました。

【1996年10月】