グアムでジェットスキー事故

「会社の同僚が転勤でグアムへ一緒に行けなくなったけどお前行けないか?」
私の職場に突然かかってきた友人からの一本の電話。
渡りに船とばかりホイホイと代役を引き受けグアム旅行に参加することになったのです。
海外と言っても研修で上海へ行ったことしかなかったのでレジャーでの海外はグアムが最初となりました。

4泊5日の3日目レンタカーを借りて島内一周ドライブへ。
先週に襲来した台風で沿岸部の道路はズタズタ。
ココス島も壊滅状態でした。
島の南部タロフォフォ川の河口のビーチで大きな波に乗ってジェットスキーを楽しむ人がいました。
ビーチには小さな看板が立てられ通常の半額の料金が表示されていました。

交渉が成立しライフジャケットを着用しジェットスキーにチャレンジすることに。
ここはタモン湾と違って珊瑚礁がないためかなりの高波があります。
波に向かってジャンプしながら沖へ進み、ビーチへ戻る時は波に乗ってサーフィンみたいな状態となります。
運が悪いと岩場に乗り上げてしまいそうです。
実際、波頭に乗るとビーチ側が見えません。
波と一緒にストンと落ちる感覚がスリル満点なのです。

そんな矢先、事故が発生しました。
友人が波に乗った直後、岩場に乗り上げてしまったのです。
ジェットスキーはガリガリにキズ着き、友人も手と足に切り傷を負ってしまいました。
友人のけがは病院へ行くほどではなく一安心。
ジェットスキーのオーナーは修理代を請求しないと言ってくれたがとても気まずいので約束の料金より多めに手渡しました。

【1991年12月】