2002年夏 岡山・大阪 Executive (1)
注) もともとノンビリするのが目的なので、観光地はほとんど回ってないです。
注) 今回、写真はありません。文字ばっかりでよければどうぞ。
【1日目】 羽田空港→岡山空港・岡山市内→大阪(夜、京都まで往復)
【2日目】 大阪→京都→関西空港→羽田空港
1日目。
家を出たのは朝の6時20分。
ちょうどJALの岡山便がキャンペーン中で、朝イチの便は1万円で乗れるので、早起きしていった。運良く窓側だったのだが、いつものルートと違う。
普段、西へ向かう便は、羽田を出ると千葉県をぐるっと回って、静岡県の海岸線を進むのが一般的なルート。
しかし今回、雲が広がる中、下のほうに小高い丘が現れた。富士山である。
途中、その富士山のほぼ真上から、名古屋・大阪を経由して岡山へ。
上から見ると、岡山は小高い山が多い。だから岡山って言うんだね。岡山では、謎の名物「えび飯」を食べる。
岡山駅から、万成方面のバスで約30分、「楢津口」バス停すぐそば。そこにある「えびめしや万成店」。ここで食べた。
ソースをふんだんに使っているので味が濃いが、なかなかだった。
食べ過ぎたら動けなくなるだろうけど。余談だが、岡山で乗ったバスの運転手は、みな愛想が良かった。
えびめしやの詳しい場所を聞いたときも、いろいろ教えてくれたし。
山陽地方=車の運転が乱暴=運転手も無愛想
というイメージは吹き飛んだ。岡山からはJR新快速などを乗り継いで、大阪へ。着いたのは2時半過ぎ。
大阪駅から、送迎バスに乗ってホテルへ。今回、実は往復の飛行機代よりも、ホテルの1泊代金のほうが高い。
それもそのはず、ウェスティンホテル大阪のエグゼクティブ・フロアに泊まったからだ。53階建ての三井アーバン大阪ベイタワーでは、1泊 7,000円くらいのバーゲンをやっていたのだが、去年泊まったばかりなのでパスした。
普通、エグゼクティブ・フロアは一人旅では泊まれない。
たいていは、ダブルか、ツインルームになっているからだ。
もちろんシングルユース(2人部屋の1人使用)ができる所もあるが、メチャ高くなるのが普通で、3万円では済まない場合がほとんどだ。今回の滞在でも、税込みで25,000円ほどかかっている。
だが、一度はこういう所もいいと思って、後学のために泊まることにした。
それに、エグゼ階で25,000円というのは、ほかと比べるとかなりお得な設定だ。予約は、「旅の窓口」というインターネット予約サイトを使ってやった。
このサイトは、本来は高級な宿を取り扱っていない。今回は例外である。
このレベルのホテルなら、ダイナースクラブかアメックスカードなどの特典で泊まるか、宿に直接予約を入れるのが普通だろう。個人的な意見だが、宿に直接予約を入れると、宿に「ナメられる」。
旅行代理店を通せばたいてい安くなるし、しかもアップグレードされた部屋が割り当てられる。なぜなら、代理店経由で予約した部屋がマズかったら、客だけでなく代理店との関係も悪くなるからだ。
「旅の窓口」の客にしてもそうで、悪い部屋を割り当てると、「宿泊者の感想掲示板」とかでボロボロに叩かれるので、掲示板を見ている人に悪い印象を与えることになるのだ。
ところで今回、ウェスティンホテルを選んだ理由は、
@料金が「比較的」安いから
Aシングルユースができるから
B従業員の対応が、大阪のホテルの中でもけっこう評判だから
C大阪で一番人気のあるホテルではないから
D代理店を通した価格が、どれも同じだったから(代理店ごとの差別がない)
E電車が見えるからCは、けっこう重要である。世間一般では、大阪で一番デラックスで人気のあるホテルは、同じく大阪駅近くにあるリッツ・カールトン大阪ではないだろうか。
超有名なホテルの場合、エグゼ階の専用ラウンジはヤジ馬的な客が多く、落ち着けない。なので、「ワンランク落とした」ウェスティンにした。
とはいえ、ウェスティンにはシングルルームというものがない。すべて2人部屋だ。
かなり前置きが長くなったが、実際にどうか。
普通、エグゼ階に泊まるのは初老の夫婦とか、カップルが多い。
そこへきて、普通のカッコをした、しかも一人旅の若造が現れたら、普通は見下されそうなものだ。ここで見下すような態度を見せたら、このホテルは今後利用しないだろう。と思っていたが、従業員の評判がいいホテル、ここはさすがの応対だった。
送迎バスがホテルにつけられ、待っていたベルマンにエグゼ階の客であることを告げる。そうすると、まずフロントに行き、ベルマンは鍵を受け取る。
その鍵を持って、すぐさまエレベータに乗り込んだ。とその時、鍵をエレベータの操作パネルに差し込んだ。26階のエグゼクティブ・ラウンジに案内され、そこのフロントで座りながらチェック・インをする。
一通り説明が終わると、28階の客室へ案内される。
事前に、電話で南側希望と出していたが、ちゃんと南側がアサインされていた。
大阪駅、電車がよく見える。(笑)
ちなみにこのホテル、北側は高層ビルに当たるので、おすすめできない。ホテル自体は30階建て。26階から30階はエグゼ階となっており、エレベータのボタンを押してもランプがつかない。部屋のカギを、エレベータの操作パネルに差し込まないと、ランプがつかないようになっている。
部屋の広さは41平米。この広さは一般フロアと同じだ。ベッドルームがあって、洗面の小部屋があって、風呂・トイレの小部屋がある。それに、風呂のほかに独立したシャワーブースがある。エグゼ階だけじゃなく、一般フロアにもシャワーブースがあるホテルは、かなり珍しい。これは便利で、湯船の中で石鹸を使って体を洗う必要がなくなる。
エグゼ階と一般階とで違うのは内装。濃い色合いを多く使っている。高級感を出すためか。
あと、デラックスルームの象徴、バスローブもちゃんとついていた。
ベイシン(洗面台)は、なんと2つあった。
ツインルームだからタオルが2セットあるのは分かるけど、洗面台まで2個あるとは・・・なんか自慢色が濃くなりつつあるけど、構わずに進める。
1人で泊まったのにタオルは2セットずつあった。まあ本来2人部屋だから、ハウスキーパーの人が間違えたのだろうが、2人で泊まると4セットついてきた、とのことらしい。マジかいな。。悪い所を探していろいろ見てみるが、不便な所が見つからない。
一つだけ困ったことは、コンビニで買ってきた麦茶のペットボトルが、冷蔵庫に入らないということだった。保存がきかない。なぜ入らなかったのかというと、あらかじめ冷蔵庫の中に飲み物が満載されていたからだ。
最近のビジネスホテルでは、冷蔵庫に何も入れない風潮が強い。
その流れに逆らっているあたりに、シティホテルとしての誇りがうかがえる。ところで、エグゼ階といえば、なんといってもエグゼクティブ・ラウンジである。
エグゼ階の客しか入れないという、一種の謎な優越感がある。
そこでは、紅茶コーヒーが飲み放題なんだそうだ。夜6時から90分間は、そこでカクテルが飲み放題。ただ、一人で飲んでも仕方がないし混むのでやめた。というより、京都でウルソーファンのM氏と待ち合わせをしていたからだ。
夕方、京都に向かうためホテルを出る。
大阪駅までの送迎シャトルバスもあるが、夕方の大阪駅前は混むと思ったので徒歩で行く。
長い地下道を歩いて10分で着く。大阪からJRの新快速で京都へ。そして駅前の居酒屋で「食べる」。
私は酒があまり飲めないので、いつも最初の1,2杯だけビールで、あとは烏龍茶にしている。
こういった融通が利く酒の席は、いつ行っても良いものだ。
普通の会社では、まずできないことだろう。すっかり話し込んだので、当たり前だが帰りの送迎バスがなくなった。
夜中に長い地下道(400m)を歩くのは正直不安だったが、まだ通行量が多かったので安心して歩けた。
地下道に誰も歩いていなかったら、迷わずタクシーを呼んだと思う。------------
2日目。
この日は、ほとんど何もしていない。
朝は8時前に目覚ましをかけて、1階に降りて朝食。
エグゼクティブ・ラウンジでも朝食は取れるらしいけど、あまり種類が多くないとのこと。1階のレストランは、太陽光が差し込む素敵なレストラン。
最初、レストランがどこにあるのか迷っていたので、店の従業員が怪訝そうな顔を見せたような気もしたが、朝食券を見せると一変して笑顔となった。
かなり恐かった。願わくば、笑顔は普段から作っておいて欲しいものである。意外だったのは、一人の客が自分以外に何人かいたこと。
シングルの部屋は一つもないのに、だ。
外人客も、何人かいた。ある外人は、バイキングで取ってきたオレンジジュースを一気飲みしていた。朝食を食べ過ぎて、部屋に戻る。
部屋の前には、日経新聞が置いてあった。
チェックイン時に、カッコつけて自分でリクエストしたものだ。この日経新聞をパラパラ見て、10時半ごろ、ようやくエグゼクティブ・ラウンジに向かう。
朝の時間帯は、ラウンジが一番すいていると聞くけど本当で、誰もいなかった。
このホテルのラウンジは、だいたい12席くらいあって、こじんまりとした作り。イスに座ろうとしたとき、カウンタにいた女性従業員が、
「何か飲み物でもお持ちいたしましょうか?」と話しかけてくる。紅茶を頼んで、雑誌が置いてあるラックを見にいく。
NEWSWEEK、TIME、週間東洋経済、ダイヤモンドなどのビジネス雑誌が多い。
主婦が読むようなものもあった。ためしにTIME(英語版)を取り出して読む。
1ページ読むのに、20分以上かかる(笑)そうこうしている間に、別の従業員が
「飲み物のお代わりをお持ちしましょうか」と話し掛ける。紅茶を頼む。朝食時とあわせて、紅茶はこれで4杯目だったりする。
くつろいでいると(英語と格闘していると)、大学の友人から電話があった。
ラウンジの机には携帯電話禁止マークが書いてあったので、部屋に戻って電話をかけ直す。昼の1時に大阪駅で待ち合わせることに。いろいろあったけど、細かいところに心遣いが感じられるホテルではあった。
あと、部署間での連携もけっこう取れていた。
ほかの人がどういった印象を持つか分からないけど、自分から見たらお薦めです。待ち合わせ時間まで1時間あるので、大阪駅に出て大阪環状線を1周する。
全くもって無意味な行動である。余談だが、駅のホームの自動放送は、合成音声ではなく人間が吹き込んでいるらしい。
前日のローカル番組で特集していた。待ち合わせ後、阪急梅田駅まで歩いて、阪急グランドビルにある「阪急32番街」という飲食街に行く。
これは、27階から31階までにある飲食店の集まりである。
これだけ高い場所にあったら、何千円もするコース料理ばっかりの高級店しかないと思ったが、小さいデパートにあるようなレストランばかりだった。我々は31階にある店に入った。1,000円でバイキングが楽しめる。
名前は忘れてしまったが、大阪駅が窓からよく見える店だった。この後、なぜか淀屋橋駅から京阪電車に乗って京都の終点、出町柳駅へ。
ここで別れる。このとき、16:30。ウルソー内閣オフはJR京都駅で17:00から。出町柳からバスに乗ればいいや、と思っていたが、バス乗り場が見つからない。おまけに、京都駅まで25分かかるという。この日は土曜だったので、それ以上かかる可能性が高い。
というわけで、仕方なくタクシーをつかまえる。なんとか間に合った。
自分の主催するオフに遅刻などしては、あわせる顔がない。今回の参加者はこのお方。いままでのウルソー内閣オフ4回とも参加という大記録を持つ。
いつもありがとうございます。(笑)まず、汗だくだったのでグランヴィア京都(京都駅構内のホテル)の冷房にあたって涼む。
そのホテルには、「吉兆」という日本料理屋があった。雪 二万円
お子様料理 千八百円などのメニューがあったが、このお方いわく、
「俺お子様ランチでいいよ」
とのこと。全く同感だ。2万って一体・・・。ていうか、「雪」を頼んで、かき氷しか出てこなかったらどうするんだろう。
そのまま、京都駅ビル伊勢丹11階のイタリア料理屋 ANTE CAFFE(アンティ・カフェ)で食事。
最初、個人的には抹茶が飲める喫茶処を探していたのだが、なかった。
京都なのに、なんでだ。で、このイタメシ屋であるが、バイトの人がよくお盆をひっくり返す。
我々が店にいるあいだ4回もお盆がひっくり返り、うち2回は「ガッシャーン」と、コップの割れる音を伴うものだった。見ると、物を運ぶお盆が、異常にでかい。
いくらピザを運ぶからとはいえ、あんなに大きなお盆は持てないだろうに。19:20にいたるさんと別れて、JR特急「はるか」で関西空港まで行く。停まっている番線の案内表示がまぎらわしく、発車1分前まで別のホームでずっと待っていた。かなり焦った。
なんとかしてくれ!>JR京都駅関西空港駅。着いたのは21時過ぎ。ここで搭乗券を受け取る。21:10。ここにきて10分100円でADSLができるインターネットサービスを発見。自分のHPの掲示板にリプライをつける。21:20。搭乗口に到達したのは、離陸予定時刻21:30のわずか6分前であった。
そして、帰りの飛行機。
関空から羽田まで。 JALの最終便なので、1万円で乗れる。
しかしなんと、この便の飛行機は国際線仕様であり、座席番号1−6番までは一般の料金でビジネスクラス相当の席に座ることができる。おまけに、オーディオサービスも長距離仕様なので、通常のプログラムのほかに別メニューが存在する。たとえばJ-POPでは、普通の1時間プログラム「最新曲紹介」に加えて、「1990年代のヒット曲」というプログラムまであった。
マイラバは残念ながら出てなかった。ミスチルはあったんだけど。。
そんなこんなで、旅行終了。
文字ばっかりで、しかもほとんど自慢話っぽくなったけど、最後まで読んで頂いてありがとうございました!