11: 広島駅まで戻る
八丁堀というと、三越・福屋・天満屋などのデパートがあるほか、「お好み村」もこの近くだったはず。一度、本場の「お好み焼き」も食べてみたいのだが、一人で「お好み焼き」を食べるのは寒いので、次回にする。時計は 17:30 。だんだん暮れていく。この日は、20:00 発の寝台特急に乗ってしまえば、もう終わりである。 しかし、大きな事をするには時間が足りず、かと言って、ここからすぐ市電で広島駅へ戻れば、2時間以上も時間が空いてしまう。迷った。
八丁堀交差点まで来た所で私が目にしたものは、市電「白島」(はくしま)行き。今まで私が乗ったことがない「白島線」の市電であった。これは八丁堀から、縮景園を経由して「白島」という、そこの住民以外はまず行くあてがないような所まで行く、わずか5駅足らずの支線である。「せっかく一日乗車券があるんだから、乗ってみるか」のノリで乗ってみた。区間が短いので料金は100円であるが、電車は本線のお下がり(?)である。ほとんどの人が、終点の白島で降りる。「ここから広島駅まで歩けば、ちょうどいいだろう」 どれくらい歩くのかは知らなかったが、JRの一駅分よりは短いという唯一のデータをもとに、通りを歩いてみる。
広島は、川が多い。主なものだけで6つの川が市内を流れる。 ということは、橋の数も多いのだろう。 15分ほど歩いていると、早くも先に広島駅のビル群のネオンサインが見えてくる。そして、右手には、昼間見てきた繁華街の明かりが見える。そして、川に映るこの光景も絶品であった。思わずカメラを取り出して、すっかり夜になった広島の光景を遠くから写す。こういう場合は、フラッシュをたくのか解らなかったが、とりあえず。
↑ その夜景をカメラで写した結果が、これです。
駅南口へ着いたのが18時40分頃。 ここで、地下通路を渡って反対側の「新幹線口」にある名店街で土産物を買いあさる。この辺は、店の配置などすっかり覚えているので、5分で買い物終了。買ったのは紅葉饅頭・広島菜・カマボコである。たまには別の物を買おうかと思ったが、あまり無いのでやめておいた。最後に駅弁を買って、南口へ戻る。よく見てみると、買ったはずの駅弁がない(笑) 店へ言ってみると、オバチャンがニヤニヤして弁当を渡してくれた。 金だけ払って、弁当を受け取っていなかったということである。 この時点で、これまでの疲労がそうとう累積していることを悟り、ホームでおとなしく電車を待つことにする。 以前、観光で一度だけ使った可部線の電車は、通勤客で始発から満員であった。
広島駅のアナウンスは、昔はぎこちない合成音声を使っていたが、それは改善されたらしい。首都圏でもよく耳にする「ポンポンポンポンポン」(といっても分からんな^^; ) という音の後に、「まもなく、何番線に、、」という、ごく普通のものに替わっている。駅名標示板も、少しスマートになった(^^; (わかりやすく言えば、大阪圏のJRの駅に吊り下がっているのと同じタイプのもの)
12: 寝台特急・A寝台個室!
寝台特急「あさかぜ」が進入する。修学旅行の時に、広島から乗ったのと同じ時間、同じ列車。違うのは、乗る寝台のグレードである(^^; 奮発して、1ヶ月前に取ったA寝台個室は、列車に10個しかない。広島を通る寝台の中で、これよりグレードの高いものはない。 その寝台特急は、かなり遠くに止まってしまう。急いで、広島のコインロッカーに預けていた大荷物をかかえて3号車のある所へ走る。 修学旅行の時と同じ大荷物。。 そして、4年前と同じように列車に乗る時にコケた。「うわ、またやった」という感じである。 ドアが小さいので荷物を前に抱えて入るので前方の視界が遮られる。そこにきて、ホームと列車の段差が激しいので、どうしてもコケてしまう。なんとかしろ(--;>JR
JRのA寝台個室とはいっても、種類が多い。中には昭和50年台製造のものがあり、ちょっと勧められない(^^; 自分が乗るやつは、A個室の中でも最高峰だと認識している(ちなみに6年前、同じ個室に乗ったことがあるので分かってはいたけど・・) 指定された個室に入る。中には誰もいない。
しばらくして車掌が、カードキーやシャワーセットなどを持って来る。A個室の人専用のシャワールームがあり、空いている時にいつでも使える。(使用中の時は、個室内にランプがついている) 湯の出る時間は6分。大きなタイマーが残り時間を表示する。私のように、シャワーを浴びながら考え事をしてしまう人には不向きであることは言うまでもない。スタートキーとストップキーがあり、ストップを押すとシャワーとタイマーが止まる。参考までに言うと、頭を洗っていると時間的に相当苦しい。そして、6分全部使い切ると、いざという時に困るので10秒ほど残しておきたいところだ。受験みたいに、「残り5分は見直しに使え」なのである(謎) そして、何よりも時間配分を誤ると、大変なことになる。「あっ、残りゼロだ」ではもう遅いのである(笑)
こんな危険と直面するシャワーだが、こういうのがあるのは非常にありがたい。 個室には、電動リクライニング付きベッド、机、テレビ、オーディオ、洗面台やアラームなど、多様なものが散在している。特に役立ったのは、個室に洗面台があることで、すぐそこに水道(しかも温度調節できる)があるのは、何かと便利だ。 テレビで映画を見たあと、部屋を出ることなく歯を磨いて、寝る。毛布もB寝台のとは明らかに違う。 景色を見ていると、既に姫路であった。「姫路かー」と思って車窓を見ていると、いつのまにか明石であり、「あれ、明石まで来たのか」と思っていると既に神戸・三宮であり、気がついたら大阪に着いていた。速い。・・・。ここで寝る。
翌日は、携帯と個室内時計の両方のアラームで起きる。車内放送は当てにならない。横浜に着く15分前にならないとアナウンスが入らないからだ。定刻に横浜に到着。ここで降りる。月曜日のラッシュの中で始まった今回の「旅」は、金曜日のラッシュを横目で見ながら終わっていった。
めでたし、めでたしと。 最後は、ほとんど自己満足だった(^^;
p.s. とにかく荷物が重い!