どらえもん? ドラエモン?


「ドラえもん」、というアニメをご存知であろうか。

20歳過ぎの人ならば一度は耳にしたと思うし、マンガの愛読者も多かったことだろう。

10代の人でも、「聞いたことない」っていう人はあまりいないのではないか。

それくらいメジャーなマンガ。
「ドラえもん」。

 

しかし、いまそのドラえもんが、窮地に立たされている。

「ドラえもん」、と正しく書けない人が多いのだ。
「ドラ」はカタカナで、「えもん」はひらがなである。

いまここに、検索エンジンGoogleにて、いろいろな類義語を検索してみた。
そのヒットしたウェブサイトの数を、以下に示す。

 

類義語

ヒット件数

寸評

ドラえもん

205,000

これが正解!
ドラエモン 17,000 これが多い。市販雑誌でもよく見かける。
どらえもん 14,500 いかにも、なげやりな感じを受ける。。
ドラエもん 4,000 嫁姑もののドラマに出てきそう(?)
どらエモン 968 正反対!!
ドラエモ 636 最近、これが流行っているらしい。
ドラモン 502 そこまで複雑にしなくても・・・
銅鑼衛門 430 必ずいると思った。
ドラもん

378

実は自分の小学校時代のネタ。ビールから。
どらえモン 276 ポケモンの影響か?
銅鑼右衛門 177 これも必ずいると思った。
ドラもん

168

旧字体の「え」。いると思った。
ドラえも 44 ・・・?
らえもん 39 受け狙ってるでしょ。
ドラもん

22

旧字体の「エ」。どっちにしても違うけどね。
ドラエモ 22 「ドラエモ〜ん」と書いてあるものが多数。
ドラ

19

わざとじゃなくて、こうしている人が多い。
ドラもん

17

エが漢字。思ったより少ない。
どらえも ・・・?
究極の複雑系。絶対わざとだろう。
いくらなんでも、ここまで・・・

 

というわけで、正しく認識していない人があまりにも多すぎる、という結果となった。

ドラえもん、と正確に書いてあるサイトは、まじめなサイトがほとんどだったのに対して、それ以外のページはだいたい、オフザケ系のHPの比率が高かった。

だいたい、このような誤記は2つのパターンに大別できる。

「まちがえて書いた」ものと、「わざと書き換えた」ものの2つである。

前者は「ドラエもん」「どらえモン」などで、後者は「ドラエモソ」「銅鑼衛門」「ドライもん」などが代表例だ。

ただ説明していてもなんなので、ここで実験!

試しに、Googleで検索してみて頂きたい。

まず「ドラえもん」(正しいつづり)。 これで検索してみよう。
検索結果には、まともなページが並び、安心感がある。
さながら、おしゃれな大通りを歩いているような気分。

次に、たとえば「ドライもん」で検索。
「え」を、「イ」に変えてみるだけだ。
もちろん「銅鑼衛門」でも、「ドラゑもん」でもいい。

これで検索。かなり雰囲気の違ったページの一覧が、目の前に出現するはずだ。

大通りから、一歩路地裏に足を踏み込んだらスラム街だった。
そんな感覚である。

とはいえ、スラムのほうのページにも、かなり面白いページはある。
まあ、それでもアングラ系ではあるが。

 

教訓

「誤字のひとつで、あなたのサイトのイメージが豹変することもある」

「メジャーもアングラも楽しめるようになれば、人生が2倍楽しめる」

 

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