赤城小沼の写真

わかさぎ雑学 プランクトンについて

光合成を行う微生物について

ダムの写真

 ここでは、簡単かつ大雑把にワカサギの食べ物について説明しています。もっと詳しくお知りになりたい方は専門書を御読みくださいね。

 

 水中の光合成を行う微生物は、水中の栄養素(窒素・リン酸等)と水中のニ酸化炭素から光合成をして生活しています。光合成を行う微生物はとても多くの種類がいて、水中を漂う藍藻や珪藻類のほかに 鞭毛という毛のような尻尾を持っていて これを動かして動き回るものもいます。

 

 夏になるとTVニュースや新聞で『○○湖でアオコが発生』と報道される事がありますよね。アオコは、簡単に言うと『光合成の出来る細菌(カビ)』ですから、 水源のの湖沼など発生すると、大量の魚が死んでしまったり、飲料用の原水がカビ臭くなったりして問題となっています。

 

 また、真核藻類の珪藻は珪酸で作った殻に入っていて、電子顕微鏡写真などで写した写真の中には宝石箱のように美しいものもいます。これらの、植物性プランクトンは動物性プランクトンの餌となり食物連鎖の基礎を担っていて、私達の釣りの対象であるワカサギの生態や私達の飲み水に大きく影響を与えています。

光の届く範囲について

光の届く範囲の写真

 昔、小学校で実験したようにプリズムに、太陽の光を通過させると美しい七色を作り出すことが出来ますよね。太陽の光には、私達が日常で見ている光の他に赤外線や紫外線も含まれていますが、普段私たちが目にしている光は可視光と呼ばれ、光合成にもこの可視光領域が使われています。また、光合成を行う植物やミドリ虫は、光の中で赤色と青色の領域を多く吸収することが多いから、植物の葉は吸収の悪い中間の緑色に見えると言われています。

 

 光合成を行う仲間には、緑色の光や赤外線を利用する生き物や塩田を赤く染める高度好塩古細菌、身近なところでは動物のように自分で好き勝手に動き回るミドリ虫などがいて、この世界は奥深く不思議な世界ですね。

 

 さて、湖の中にはどの位まで光が届くのでしょう? 混ざりけのない純粋な水で出来た湖の表面からに湖底に向けて光を放った時、水の中を進む光の赤外線から赤い領域の光は、水深10m位までにほとんど吸収されてしまいます。残った光のうち青色の光は水深100mでも表層の約10%前後の光が届き、水深200mには1%の光が届くとされています。

光合成について

透明度の写真

 一面 緑色に被われた沼や泥濁りのダムなどを見かけた事があると思います。このような泥濁りの状態や富栄養化の進んだ湖でアオコが大発生した時は、光が湖の底の方まで届いていないだろうと思いますよね。この濁りの度合いを透明度という指標で表すのですが、透明度の測定方法は一般的にロープに結んだ直径30cmの白い盤を沈めて《見えなくなった水深》と、深いところから引き上げて《見えはじめた水深》の平均値を○○mと表示しています。この測定された透明度の水深では、光の進んだ距離は光が白い円板に反射して目に届いているわけですから、距離は測定した透明度の2倍になります。そして、測定された透明度の深さでは水面直下の約15%程度の光量があるといわれていています。

 

 グラフは榛名湖のものです。春や秋には、湖水の循環により湖底から巻き上げられる栄養分やこれを餌にする微生物が増えるので透明度が悪くなっていますね。でも、夏には増えた微生物を動物性プランクトンが食べてしまったり、夏の停滞期から栄養が供給されずに栄養分が減ってしまい、微生物が増えにくいので透明度が増すと考えられます。

 

 では、水深が大きくなって光の届く量が減るとどうなるでしょう?水深が深くなったり、汚れで水の中が暗くなって光の量が水面直下の約1%になると、昼間光合成で生産したわずかな酸素や有機物を自分が生きるために使ってしまい、生産量=消費量となってしまいます。この深さのことを『補償深度とか有効層水深』といって季節や天気・濁りの程度などに左右されています。そして この補償頻度は 概ね透明度の2倍~2.5倍のところにあるとされています。

 

 反対に どの位までの明るくなっても光合成で生活出来るのでしょうか?多くの動物や植物・細菌類は私達と同じように酸素を吸って二酸化炭素を出す呼吸をしていますよね。光合成を行う種類でも酸素を嫌う種を除いて多くの種は、昼も夜も生体を維持する為に通常の呼吸を行っています。ただ、光合成で酸素を作る生き物では 通常の呼吸に加え光呼吸(体内で代謝や解毒を行うと二酸化炭素が作られてしまうので放出する)も同時に行なっています。光合成に光は必要ですが、気温や光がどんどん強くなるとこの光呼吸が増えていき、自分達が光合成で作った有機物に使った二酸化炭素より 吐き出す二酸化炭素が超えてしまう事もあるのです。

       

プランクトンの増減について

水温の写真

 ワカサギの食べものであるワムシやミジンコ類は、光合成を行う細菌や原生動物を捕食しています。ここまで、湖水の循環や停滞期の事や水の透明度のところでも触れたように、活動するための水温が十分にある事と光合成に使う栄養分が微生物の周囲に存在していることが必要ですね。

 

 春の循環期後の湖沼では、日光も沢山差し込むので光合成を行う微生物が増えて、孵化してから間もないわかさぎの食べ物となっています。また、季節が夏に近づく頃には光合成を行う微生物を食べるミジンコ類やユスリカが増えてきて、夏の停滞期におけるワカサギの重要な食料となるのです。

 

 秋の循環期に入ると、湖底の栄養分が表層にも供給され微生物が増える環境が出来上がりますが、水温の低下により春~初夏のようにワカサギの食べ物が増えないのです。微生物やミジンコ類の増える種類や時期は湖沼によって異なりますが、この頃からワカサギ達は朝晩には浅瀬の湖底にいるユスリカの幼虫や小さいカゲロウの幼虫などを探しまわるようになり、冬の停滞期を経て春の産卵に備えるのです。

わかさぎ釣りのエサは?

ルアーの写真

 わかさぎに限らず、釣り餌として用いられるものは様々な物が使われています。樹脂製のルアーや鳥の羽を用いた毛ばり、うどんやパン、鶏肉や魚肉など私たちの食べる食材も、細かく刻んだり練ったりして使われてますね。

 

 魚を釣る為のエサを考えた時、自然界には存在しない物や対象の魚が口にした事がない物などでも釣れてしまう事から、魚が生きる為の必要な食事としてのエサと好奇心などを抱いた魚が、人の様に手が無いので口で確認してみるエサがある様に感じますね。もちろん、人が扱いやすい事を主軸に置いている物もあると思います。

  

 過去に使った餌でワカサギ使ったものは以下の通り

甲殻系 ◎各種サシ類 ○アカムシ ◎クリ虫 ×キットのホウネンエビ/シーモンキー 寄せ餌としてブドウ虫 イタドリ虫

魚介系食材 ◎サケ ◎マグロ ○養殖ブリ △タラ △アマエビ ○ホタテカイヒモ △イカ △タコ 

肉系 ○豚/牛赤身肉 △ラム肉 △鳥胸肉 ×加熱後の鳥皮 ×魚肉ソーセージ ×カニかまぼこ

植物系 △赤飯 ○白米 ○うどん ○塩昆布 △コーン缶詰 ×オリーブ ?ドライフルーツ系 ○チーズ蒸パン(山崎)

その他 ◎小麦粉で練った鱒用飼料を蒸したもの ○赤絹糸で巻いたハリ ○ライム~グリーン系のワーム   

       

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