山中湖の写真

出発からアンカー投入まで

ライフジャケットの着用

ライフジャケットの写真

 何度も記述して諄いようですが、ライフジャケット(救命胴衣)は必ず身につけましょう!

 毎年のように、湖上での釣りでは転覆などにより湖に投げ出され、老若男女を問わず溺れ死んでいます。水泳の得意な方でも、着衣と低水温の湖沼ではプールの様に泳げないのです。ライフジャケットは、ボートをレンタルする時に同時に借りる事が賢明です。なお、着用に関してはレンタルする店舗でレクチャーを受けるのがいいでしょう。

 

 さて、転覆事故には様々な要因があります。アンカーの上げ下げ時やボート上で立ち上がる(男性小用時などの)行為、風や遊覧船の波をボート側面から受けるなど、いずれの場合も地上とは異なる不安定さに起因しています。『ボートは不安定な乗り物』ですから、舟の上での行動は慎重に行い、遊覧船の波などは船首側から受けられる様に早めに波を察知することが大切です。

  

ポイント!

● ライフジャケトは、ボートと一緒に借りる。

● ジャケットは、正しく装着しないと機能しない。

● 子供に大人用を装着しない。正しいサイズを借りること。

コンパスやスマホのGPSを使う

コンパスの写真

 後ろ向きに進むボートでは、目的の方向に進むのは難しいですよね。ボートを漕ぐのに慣れた方でも、風の影響などで少しずつ流されたりします。一緒に乗ってくれている友人など居るなら、ポイントへの方向を指示してくれる様にお願いしましょう。

 

 方向を指南する道具がない場合、船尾の幅中央部に出港した桟橋や湖畔の建物などが見えている状態をキープしてボートを進めます。5分程度漕いだら、振り返って目指すポイントを確認し、ずれていたら、その場でボートを回転さて、新たな目印を定め、この目印が船尾の中央部に見えている様に漕ぎつづけます。

 

 また、目標の方向にボートを向け、床に置いたコンパスの針を磁北に合わせながら進む方法もありますが、今は便利な物がありますよね。スマートホンです。防水タイプのスマホならGPSナビゲーションアプリを用いるのがベストです。楽ちんですもの。

 

ポイント!

● 舳先を背にしてボートを漕ぐ。

● 風向きが変わった時、風の強さと風上に漕げる体力があるかを判断し撤収を早めに行う。

● 漕いでも漕いでも進まないような風になってしまったら、近くの岸に接岸し上陸する。

● 風の中で接岸したらボートは、確実に係留すること。

● 上陸したら、レンタルしたボート店に連絡を入れて指示を仰ぐこと。

ポイントが近づいたら

ウキ玉の写真

 もう一度確認です。目的のポイントは、アンカーが下せる水深でしょうか? ダム湖などの場合、岸から湖底までが急な崖状になっているとアンカーを下ろすことは出来ず、湖岸の岩や樹木にロープを縛り付ける必要もあります。

 

 また、小さな入り江などでは、ロープが入り江を横断するように張ってあることがあります。許可を得て組合などがボートの係留用として設置した物ならOKなのですが、有志の方々が張った物や水産漁業系の設置物などには、係留する事が出来ません。

  

 ポイントにへは、風下や水の流れの下流側からアプローチするのがベストです。先に到着しているボート数隻の船首が同じ方向に向いている状態になっているのを確認してから、ポイントへ近寄るのがいいでしょう。風の方向やボート同士の距離感が掴みやすいと思います。

  

ポイント!

● ブイやイケス、観測機器の目印としてのウキ玉には係留できない。

● ポイントには風下からアプローチする。

       

他の釣舟との距離

干渉の写真

 アンカーは、ロープを水深の1.5倍以上繰り出して 船首の金具に結び付けましょう。私の場合、人気のポイントでは、他の釣り客の事も考えて、着底したアンカーロープ(水深長)に5ヒロ(7-8m)余分に繰り出しています。仮に赤城大沼のフカンドで行った場合は、1.5倍(近錨)弱になりますね。

 

 水深に近いロープ長の場合、風や波でアンカーが移動してしまう事があります。その場合、新たに打ち直すか、アンカーロープを2ヒロ程余分に繰り出して対応しています。また、他の釣り船が近くにいない場合は、備え付けてあるロープを全部出してしまう事もあります。この場合、アンカーを回収するのに長いロープを手繰るのが面倒に感じてしまいます。

 

 画像は、アンカーロープの長さによるボートの動きを表したものです。アンカーロープ(錨鎖)の長さは、水深の3倍~5倍が適切と言われますが、水深20mのポイントに 3倍の60mのロープ(青い舟)でアンカーを打った場合、風で動き回るボートは約半径57mの円を描きます。近くの黄色の舟は、1.5倍の30mのロープを用いています。半径は約22mです。アンカーの位置とロープの長さによっては、ボート同士の接触も起きてしまうのです。

 

 ボートは、風や水の動きに流されてアンカーを中心に必ず動き回ります。動き回る範囲は、ロープが長ければ大きな円を描き風下で停止するまでには時間が掛かります。半面、アンカーロープが短ければ短時間で風下へ長され移動距離も短いのですが、波の上下動には弱くアンカーそのものが持ち上げられて移動してしまう事があります。波の上下動や風で頻繁にアンカーの位置がずれてしまう場合は『釣行に適さない状況になった』というサインです。速やかに釣行を中止して帰港しましょう。

   

ポイント!

● ボートはアンカーを中心に風に流される。

● 他のボートと極端にロープの長さが異なると、お互いのボートが接触する事がある。

アンカーの投入

アンカーうちの写真

 アンカーは、船首から投入します。決してボートの側面や立ち上がって投げ入れるなどの行為を行ってはいけません。また、投入時には水深が深いと大変ですが、ロープを少しずつ手で繰り出すのが安全です。また、出発前に整理したアンカーロープを自由沈降させる場合、ロープに足や腕、衣類や釣り具などが巻き込まれてしまわない様にしなければなりません。万一絡んだ状態で湖に落ちてしまうと、泳ぐことが出来ません。

 

 釣りの終了や場所移動に伴い、アンカーを引き上げる場合は 必ず船首で行いましょう。ゆっくりとロープを手繰ってアンカーを一旦水面直下で保持してから、落ち着いて船内へ入れましょう。また、ポイント移動を行う時は、アンカーを船内まで引き上げずに、水面上でロープを固定してしまうのもいいでしょう。水中で浮力の働いているアンカーと異なり、水面から船内までの移動が結構重いんです。重さに負けて転覆や落ちない様に注意してくださいね。

   

ポイント!

● アンカーは、目的のポイントより風上に漕ぎあがった所から投入する。

● 水深と同じロープ長では、簡単に流されてしまう。

● 十分な余分を持ってアンカーを設置しても流されてしまう場合は、釣りを止める時である。

● アンカーを船内にあげられない場合、舳先に括り付けて帰港する。

       

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